とちぎ縦断

走れ、うまい道

北から南から 国道4号グルメ㊦ 下野―野木

 
 

 

関東と東北を結ぶ、国内最長の幹線道路「国道4号」。江戸時代に整備された日光街道などとして古い歴史があり、今も昔も交通の大動脈です。県内を縦断する沿道の様子は時代によって変化し、見える景色も場所によってさまざま。通りのストーリーに思いをはせながら、その店にしかないオンリーワンのグルメをどうぞ。

 

この場でしか食べられない

クロコダイル・ダイナー 小山 

ソースは選択可。写真は「デミきのこ」

 

 本格グルメバーガーとパスタの店で、国道4号と50号が交わる近くの好立地。

 お薦めのランチは「バーガーセット」(1800円。バーガー、フライドポテト、サラダ、ドリンク)。ライ麦の全粒粉入りのバンズに、和牛100%でつなぎなしのパテ、地元野菜を存分に挟みます。「テイクアウトできないのが売り! 一番おいしい状態で食べてもらいたい」と自信を込める店主の金井一博さん(39)。

こだわりあふれる内装を楽しんで
 

 

 

小山市神鳥谷1の10の20

☎︎0285・38・8898

午前11時半~午後2時(OS)、午後6時~同8時(OS) 

月曜の夜の部、火・水曜休。売り切れ次第終了午前11時半、午後6時のみ予約可

Ⓟ7台(駐車場の利用は1グループ1台まで)

 

昭和息づく趣と変わらぬ味

高砂食堂 下野

3年前に開店90周年を記念して誕生したメニュー「匠ロースかつ」
 

 

 時代の変遷でチェーン店が多く立地する国道4号。一方で、昭和の懐かしい雰囲気が漂う老舗定食店や喫茶店も、地元で愛されながら営業を続けています。 

 その一つが1930年創業、JR石橋駅に通じる石橋交差点近くにある高砂食堂(下野市)です。「ランチは営業マンが多いけど、ネットで調べて来てくれるカップルや家族連れも増えた」と話す3代目店主の永井正さん(64)。初代は当時まだ珍しかったオムライスやカツレツを提供する洋食店として始め、2代目で大衆食堂に。東京で和食の腕を磨いた正さんは、人気メニューが「カツレツ」だったこともあり、40年前からとんかつをメインに提供しています。

 お薦めは、県産ブランド豚「とちぎゆめポーク」を使った開店90周年記念メニュー「匠(たくみ)ロースかつ」(1450円)。こだわりの味と昭和レトロを楽しんで。

店主の永井正さんと一緒に店を切り盛りする長男の嫁の裕美さん(41)
小上がりのある昭和の雰囲気をそのまま残す店内

 

 

 

 

 

 

 

町の風景になじんだ3階建てのシンプルな外観
 
 
 

下野市石橋421

☎︎0285・53・0122

午前11時半~午後1時半(OS)、午後5時半~同7時半(OS)。

日・月曜休 Ⓟ10台

 

 

 

 

 
 
 
 

リーズナブルに本格中華

中華 RiN 下野

ランチセットの「よだれ鶏」。地鶏のうまみと上品な辛味が際立ちます。

 小金井駅西口から徒歩圏内。本格中華がリーズナブルに味わえる人気店です。

都内で修業を積んだ店長の高橋悠さん(37)がお薦めするのは、暑い季節にぴったりな冷菜、ランチセットの「よだれ鶏」(1050円、ごはん、スープ、漬物、杏仁豆腐付き)。しっとりと蒸し上げた地鶏のうまみと15種類の香辛料の香りを移した特製の甘ダレが絶妙です。

店内にはカウンター席も
 

 

下野市川中子3328の114

☎0285・44・0104

午前11時半~午後2時(OS)、午後6時~同9時(OS)

水曜と不定休あり

(詳しくはツイッターで)

Ⓟ9台 テイクアウト可

 

新鮮野菜の料理が評判

みゅぜ・ど・ぱすてる 小山

「とちぎゆめポークのマルベリーワイン煮込み」。「桑抹茶シフォン」「ララベリージュース」など、桑づくしがお薦め。

 野木町との境近く、社会福祉法人パステルが運営するレストラン。施設の利用者らが栽培する桑の葉や実、野菜を使った料理が評判です。    県産豚肉をじっくり煮込んだ「とちぎゆめポークのマルベリーワイン煮込み」(2000円、サラダ、スープ、ドリンク、デザート付き)。桑の葉麺を使用した「ささみとバジリコの冷製マルベリーパスタ」(1500円、サラダ、スープ、ドリンク付き)もお薦めです。 

レストランでは2カ月に1回、ランチコンサートも開催。
 

 

小山市乙女625の2

☎0285・39・6831

午前11時~午後2時(ランチ)、午後2時~同4時半(ティータイムOS)

月曜休 Ⓟ50台

テイクアウト可 

 

 

 

目も舌も満たされる5色

手打そば 小川屋 小山

「五色そば」は、とろろとうずらの卵、エビの天ぷら、いくらおろしなど5種の味わい

 

 JR宇都宮線間々田駅西口の近くにある1930年創業の老舗店。

 お薦めの「五色そば」(1250円)は、おわんに盛られた5種類のそばが見た目も華やかで、さまざまな味わいが楽しめます。麺の量が一人前より多く、おなかも心も満足します。

 また「大根天せいろ」(1250円)は、期間限定で8月末まで予定。さっぱりとどうぞ。平日のみランチメニューあり。

 

小山市乙女2の25の16

☎0285・45・0077

午前11時~午後2時15分(OS)、午後5時~同8時(OS)そばがなくなり次第終了

6、16、26日休、不定休あり

Ⓟ20台 テイクアウト可

 

大きな江戸期の建物 目印に

とんかつ合掌 下野

移築再建された天保時代の建物で、甘みが際立つ「黒豚とんかつ定食」をどうぞ

 石橋消防署近くにある食事処。江戸期天保時代の建物を移築した合掌造りの大きな建物が目印です。

 定番人気は鹿児島県産の黒豚を使用した「黒豚とんかつ膳」(150㌘・1890円、茶碗蒸し付き)。平日ランチでは「黒豚とんかつ定食」(150㌘・1550円、ドリンク付き)として味わえます。終日キャベツ、ご飯、豚汁がお代わり自由です。広い敷地の一角には「ドッグカフェONE」もあります。

 

下野市下石橋134の1

☎0285・52・2210

午前11時半~午後2時半(OS)、午後6時~同9時(OS)月曜、火曜夜、第4火曜休 Ⓟ30台(ほか大型車可) テイクアウト可

 

 

 

旬の味や彩り 女性客に人気

和膳 瑠莉 野木

限定「日替わりランチ」。この日は「鱧天と桜姫鶏の竜田揚げ夏野菜ダレ」「酢橘鰯と平目の御造里」など

 和食一筋で約30年修業したオーナー柏崎厚さん(46)が生み出す彩り美しい旬の料理が

人気。店は住宅や飲食店が点在する場所にあり、8、9割は女性客といいます。

 お薦めは限定「日替わりランチ」(1430円、コーヒー付き)。メインだけでなく、汁物まですべての内容(素材)が替わります。厳選素材を生かした味わいは、おなかも心も満たしてくれます。

本格和食を気軽に。ゆったりできる和室も。
 

 

 

 

 

 

野木町友沼6509の17

☎0280・23・4121

午前11時半~午後2時半、

午後6時~同9時

不定休 Ⓟ13台 

テイクアウトは事前予約

 

「王道の広東料理」を継ぐ

広東名菜 好好 小山

ぜいたくな装い。新潟県佐渡島産のずわい蟹

 都内の高級店で腕を磨き、周富徳さんの一番弟子としてTV番組「料理の鉄人」にも出演した経験のある店主の髙橋清さん(72)。「『王道の広東料理を広める』という師匠の教えを受け継ぎ、地域の活性のため尽力したい」と語ります。

催事やイベントにも精力的に出店。「ずわい蟹の海老味噌炒飯」(1890円、スープ・デザート付き)もお試しあれ。

 

小山市粟宮1の13の1

☎︎0285・30・5518

午前11時~午後1時15分(OS)、金~日曜、祝日は午後5時~同9時半(OS)売り切れ次第終了、予約可不定休 

Ⓟ11台 テイクアウト可