
下野新聞社の会員組織「しもつけ21フォーラム」の6月例会が10日、宇都宮市内で開かれ、コストコホールセールジャパン代表取締役日本支社長のケン・テリオ氏(63)が「コストコホールセールジャパン株式会社の日本市場での歩み、出店地域への貢献について」と題して講演した。
同社は1999年、福岡県久山町に国内初出店した。当時についてテリオ氏は「コストコのモデルは日本で通用しないという声が多かった」と振り返った。23日には壬生町に31店舗目を開店する。出店拡大に至った要因について「コストコの文化をありのままやり続けた結果だ」と説明した。
商品の低価格・高品質を実現する背景にも触れ、メーカーから直接大量に仕入れることなどにより、販売管理費を徹底的に抑えている点を強調。「コストを抑えることで、売価で優位に立てる」とした。
同町への出店を決めた理由については、北関東圏でのニーズの高さや町のサポートなどを挙げた。同町の壬生倉庫店では、県産品や同社が国内で初めて取り扱う海産物などの販売を予定していることも明かした。
テリオ氏は「特別な商品を仕入れており、とてつもなく忙しいオープンになると緊張している。壬生から全国に多くの県産物を展開していきたい」と述べた。
テリオ氏はカナダ出身。2009年から現職