癒やし 明日への活力に

 

 コロナ禍の中で、何かと制約の多い日常。そんな中で、仕事や家事などに忙しい女性たちも、疲れを癒やしリラックスするひとときは、何物にも代えがたい宝物。そんな「自分ならではの時間」で、人生に潤いを加えている女性と、その至福の時を教えていただきました。

 

なげいれ

Gallery HANNA~絆和~オーナー

トーマスあす子さん(44) 宇都宮

楽しみにも心のオンとオフ

 

              「花と向き合い、集中しながら生けます」とトーマスさん

 宇都宮市役所と東京街道を結ぶ「あずき坂」の路地裏に築90年の純日本建築の家があります。2012年2月にオーナーのトーマスあす子さんが「Gallery HANNA~絆和~」をオープン。各月で企画展を開催し、陶器・漆・染色など多彩な〝美しい手仕事〟の作品にふれられます。また、教室やレンタルギャラリーでイベントも行っています。

 展示会の企画、準備、作家と打ち合わせなど日々忙しいトーマスさんのリラックス法は「なげいれ」。生け花様式の一つで、野花の自然の姿を生かして生けることです。

 「作家の器に生けたいと2016年に始めました。月に1度東京の教室に通っています」。好きが高じて年数回、東京から講師を招いて教室を開催しています。

     出展作家の花器にロウバイとツツジを合わせました

 「私にとってなげいれは〝緊張と弛緩(しかん)〟。どうしたら美しく見えるかを緊張しながら生けます。野花を見つけたり、採取しているときが弛緩、リラックスしています」と表裏一体で至福のひとときを感じているそう。

 「コロナ禍になってから庭で野花を育てています。手入れする時間も癒やしになりました。また今の時季、春を感じる芽吹きを見つけるのが楽しい。どんなふうに生けるかイメージしながら植物を見つけるのが幸せです」と笑顔。

 ことし10周年を迎えたギャラリー。「自分自身、学びの姿勢を忘れたくありません。お客さまと共に学べる場、ギャラリーにしたいです」

 

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ワイン

フラメンコスタジオ ラ・ブレリア主宰

渡部純子さん(58) 宇都宮

料理と味わい雑念ゼロに

 

          「表現者」である渡部さんをリセットしてくれるのが大好きなワイン

 フラメンコの本場スペインで学び、暮らした20年。その間、バルセロナの老舗タブラオでフィグーラ(トップダンサー)を12年務めました。また、スペイン人のご主人と出会い、結婚。一男一女の母として子育てと仕事を両立してきました。

 2009年1月、宇都宮市に「フラメンコスタジオ ラ・ブレリア」を開校。現在、スタジオとカルチャーセンターなどで30~70代約80人の生徒たちを指導するとともに、フラメンコダンサーとして活躍します。

 「フラメンコは『人』なんです。その人が出ちゃう」と話す渡部さんにとってのワインは〝リセット〟。レッスンがあり、ライブもあり「人と会って自分をさらけ出す仕事をしているので、1日の終わりに、さらけ出した分『ああだった、こうだった』とか余計な雑念が大好きなワインを飲むことによってゼロになる」と話します。

 産地や種類にこだわらず、料理が好きな渡部さんが「日頃作るスペイン料理に合わせて楽しんでいる」ワイン。中でも得意料理のパエリアには「魚介ならガリシア地方のアルバリーニョを、お肉ならリオハやカヴァですね」と、料理とワインのマリアージュを楽しみ、リセットしています。

 

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ハーブティー

dough-doughnuts店主

石田友利江さん  宇都宮

景色や茶葉眺めゆったり

 

 
        赤い色が美しく、目でも楽しめる「ラリシェスボタニク」の「ルビーの果実」

 〝ささやかな日常に甘い幸せとワクワクを 〟

 宇都宮市のもみじ通りにある、ヨーロッパのアンティーク家具に囲まれた店内で「毎日食べたい安心おやつ」をコンセプトに自然の素材にこだわった手作りのドーナツを提供しています。

 石田さんが「何も考えず空っぽになれる」と話す至福の時間は、ベランダでハーブティーを飲む時。休日に家事を済ませてからベランダでブランチを食べ、焼き菓子と一緒に味わいます。

 「いつもせっかちで、あれこれと考える時間が多いのですがオン・オフの切り替えができる貴重な時間です」

 気分や体調に合わせてブレンドをセレクト。「ラリシェスボタニク」のハーブティーがお気に入りで、リラックスタイムにはカモミールが入った「柔らかな月」というブレンドを愛飲。「ほんのり甘味があり、甘いお菓子に合うんです」。ガラスのポットで入れ、茶葉が広がる様子を楽しみます。

 「ベランダからは小さな森が見えて、景色がいいんです」と笑顔を見せる石田さん。「一つ一つ個性があり、愛着がある」というアンティークのテーブルや椅子など、好きなものに囲まれた至福の時間を楽しんでいます。

 

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アロマワックスサシェ

An leur candle(アンフルールキャンドル)オーナー 

加藤明子さん(40) 鹿沼

学び作る楽しさ前向きに

 
 
       ふんわりとした花の香りのキャンドルが癒やしに

 ろうそくを溶かした中に花を入れ、好みのアロマオイルを数滴。炎を灯すのではなく、香りとフラワーアレンジでインテリアとして楽しむ「アロマワックスサシェ」を作るのが幸せな時間と話します。

 2年前に趣味として始めたのがきっかけで、昨年4月には、キャンドルとドライフラワーアレンジメント教室「アンフルールキャンドル」をオープンさせました。

 加藤さんは小学生の息子2人を育てるシングルマザー。先のことを考えて不安に陥っていた時に同級生で仕事も同じ美容師をしていた友人から「何か始めてみたら」と教えられたのがサシェ作りでした。教室に通い資格も取得して、夢中になって作り続けるうちに「多くの人と関わりながら、人に楽しさを与えられる仕事がしたい」と、自分自身のやりたいことが明確になったと言います。

 その後、美容師の資格を生かしてまつ毛をふっくらカールする最新技術のコスメリフト専門サロンを併設。通信教育で学んだタロット占いも人気を集めています。

 「好きなこと、やりたいことが増えるごとに気持ちも前向きになっていった。今は学びの時間が一番楽しい」