毎月、一つのテーマで県内を写真で紹介する「とちぎを見る」シリーズ。先月から始まった、よく知られている映画やテレビドラマの県内のロケ地を巡るシリーズの第2弾は県北編です。歴史的な場所や自然に恵まれた場所が、多くの映画やテレビに登場しています。今回も「何となく見たことがある」という〝あのシーン〟の舞台を紹介しました。

ロケ地探訪~県北編

 

 

 

縦15㍍、横10㍍の温泉プールと呼ばれる大露天風呂
鬼子母神にお参りをして湯につかると子宝に恵まれるといわれる天狗の湯
江戸安政時代に建てられた建物を改修し、明治、昭和に増築した温泉宿
看板猫がお客さんをお出迎えする

タイムスリップの湯宿
北温泉旅館
那須

 江戸時代から続く湯宿。宝亀年間(770~781年)に大天狗(てんぐ)が発見したといわれています。約160年前に建築された「松の間」が改修を重ねながら現存しています。
 この風情ある宿で、古代ローマ時代の浴場と現代日本の風呂を行き来する映画「テルマエ・ロマエ」が撮影されました。
 映画では上戸彩さん演じるヒロインの実家の旅館として登場し、巨大面が飾られた天狗の湯や、温泉プールと呼ばれる大露天風呂、ロビーなどで撮影が行われました。

那須町湯本151 ☎0287・76・2008
NPO 那須フィルム・コミッション☎︎0287・74・3767

 

 

 

 

 

2013年に放送した「八重の桜」の撮影時に作られた巨大な桜の木が現在も残る
見渡す限り草木が茂る

広大な地だからこそ…
千本松牧場
那須

 東京ドーム178個分の広大な広さを誇る牧場施設。その奥地、一般客は立ち入り禁止となっているエリアで、大河ドラマ「青天を衝け」の撮影が行われました。
 以前は砕石場だった8・5㌶の扇状地で、植林された杉に囲まれています。普段は草木がびっしりと生い茂りますが、撮影にあたり半年前から草を刈り、土地をならしました。第1話で竹中直人さん演じる水戸藩主・徳川斉昭が登場する追鳥狩りのシーンで、約300人、馬10頭が集まり撮影が行われました。

那須塩原市千本松799 ☎︎0287・36・1025

 

 

 

 

 

 

 

 
手掘りの洞窟内に柵を作り、生徒たちを捕らえる地下ろうのシーンが撮影された。総延長600㍍にも及ぶトンネルの岩肌は、不思議と温かみを感じさせます


「戦争遺産」の迫力!
島崎酒造
どうくつ酒蔵
那須烏山

 扉の奥に広がる非日常の地下空間。第二次世界大戦末期の1944(昭和19)年から45年にかけて造られた戦車製造工場の跡地です。年間の平均気温は10度、湿度は70%以上という洞窟内は、清酒の貯蔵熟成に理想的な環境として洞窟熟成酒を醸しています。
 2016年3月25日に公開された映画「暗殺教室~卒業編~」の終盤約5分間、地下ろうのシーンで登場。どうくつ酒蔵担当の葛西哲也さんは「映画の中の洞窟は常々見ている様相とは違って非日常の雰囲気があり、感慨深い思いでした」と話します。

那須烏山市神長天神149
☎0287・83・1221

 

 

 

 

 

 

 

「プリンスオブレジェンド」やドラマ「ソロモンの偽証」の撮影で使われた校舎前の広場
「そして、バトンは渡された」の卒業式のシーンが撮影された体育館


学校風景、多くの作品に
宇都宮共和大学
那須キャンパス
那須塩原

 豊かな自然に囲まれた宇都宮共和大学那須キャンパス。現在公開中の映画「そして、バトンは渡された」の卒業式のシーンが体育館で撮影されました。また映画「プリンスオブレジェンド」やドラマ「ソロモンの偽証」の撮影も校舎内や敷地内で行われました。
 「東北自動車道、黒磯板室インターチェンジからすぐ近く。隣には那須ガーデンアウトレットがある場所です。撮影中は、スタッフの作品づくりに対する情熱、行動、プロ意識に感動しました」という同大学の事務職員。校舎内には入れませんが、散歩や外から見ることができます。

那須塩原市鹿野崎131
☎0287・67・3111

 

 

 

 

 

 

堂々として美しいかやぶき屋根の本堂。曹洞宗本堂の形式をよく表しています
本堂正面に建ち、左右の回廊とつながるかやぶき屋根の総門
本堂の廊下では雲水たちが雑巾がけをするシーンを撮影
本堂から禅堂へと続く廻廊

息をのむ…荘厳な空間
黒羽山 大雄寺
大田原

 創建は約600年前。本堂を中心にかやぶきの建造物からなる禅寺には、深い趣が漂います。曹洞宗の開祖道元禅師の生涯を描いた映画「禅・ZEN」(2009年1月10日公開)をはじめテレビ・映画「信長協奏曲」などのロケが行われました。
 特に「禅」では、同寺を曹洞宗の大本山永平寺として、本堂や回廊、総門などで映画終盤のさまざまなシーンを撮影。雲水(禅宗の修行僧)の一人として撮影にも参加した住職の倉澤良裕さん(70)は「永平寺の代わりとして選ばれたのはうれしい」と感慨深そうに振り返ります。

大田原市黒羽田町450
☎0287・54・0332