今日から7月。今年の夏も猛暑という予報が先日発表されました。暑さが厳しそうです。一方、新型コロナウイルスの影響で営業しない海水浴場が増えています。海なし県の本県ですが、涼しさを運んでくれる水のある場所はたくさんあります。暑さを忘れることのできる水辺スポットをご紹介します。

 

幻想的な地底湖へ…

 

深い暗闇に広がる地底湖で、いにしえの採掘に思いをはせてみて

 

採掘場跡の大谷地底湖   宇都宮 

 

近年県外からも観光客が多く訪れる宇都宮市の大谷地区。このツアーはその地底にある大谷石採掘場跡地の真っ暗な湖を、ガイドのヘッドライトだけでラフティングボートに乗って〝探検〟します。

ツアーはOHYA BASEに集合。ガイドもする「LLPチイキカ計画」の坂内剛至さん

地底湖に行く前に集合場所のOHYA BASEで大谷石の歴史を学んでからツアースタート。ガイドの案内で、かつての採石場跡地など大谷エリアをハイキングしながら見て回ります。

そのあとがツアーの目玉、採石場跡地の地底湖です。ここは私有地のため普段は立ち入り禁止。このツアーだけが入れる特別な場所です。かつて職人が機械を使わず、手だけで採石した跡を間近で見ながら進んでいくと地底湖が目の前に。

地下採掘場の気温は通年5~10度と暑い夏でも肌寒いくらい。ライフジャケットにヘルメット、長靴を履いてボートに乗りこみ、暗い採石場の奥まで進んで上陸します。さらにその奥を歩いていくと、天井の竪穴から日の光が差し込み幻想的な景色が広がります。湿度が99%なので、運がいいと雲がかかる景色に出合えるかも。ひんやりとしているので上着を忘れずに。ランチ付きなどのオーダープランにも対応します。

● OHYA UNDERGROUND 宇都宮市大谷町1240 (OHYA BASE) ☎028・678・8657
● ツアーの問い合わせ先 えにしトラベル ☎028・689・8782 対象:小学生以上8500円

 


 

 

日本名水百選の湧水

 

透明な水が涼を感じる「出流原弁天池」

 

出流原弁天池   佐野 

 

古生層石灰岩を溶解してできた洞穴から湧き出る清水によって作られた池。県の天然記念物に指定され、湧水は環境省が選定する日本名水百選の一つです。

湧水量は2400立方㍍/日、年間通して水温16度。池の水は透明度が高く、悠々と鯉が泳ぐ姿が見られます。水辺はひんやり涼しくて、清々しい空気、木々の緑にも癒やされそうです。

池の近く、磯山弁財天にも涼感スポットがあります。楼門をくぐり、弁財天の像のそばや、本堂の裏側などに風穴があり、自然の冷風が感じられます。湧水の持ち帰り、磯山弁財天の御朱印は、一乃館へ。

● 佐野市出流原町(※番地なし) 
(問)佐野市出流原弁財天観光協会(一乃館)☎0283・25・0228。

 


 

 

「放流」が見られます

 

水遊びが楽しめる松田川ダム下流渓流レクリエーション広場
松田川ダム   足利 

 

松田川ダム直下の下流渓流レクリエーション広場は水遊びのできる人気スポット。ダムはまつだ湖が満水になると自然に放流を行う仕組みなので、大雨や台風が通過した後は、ダムの常用洪水吐きから水が滝のように流れ出す様子を見ることもできます。

まつだ湖周辺には、遊歩道や展望台、バーベキュー場やオートキャンプ場が整備されています。

毎年7月にダムの施設公開が行われ、事前申し込み不要で普段は入ることができない涼しいダム内部の見学することができますが、今年の開催は未定。団体でのダム内部見学希望は県安足土木事務所へ問い合わせを。また、ダムカードは松田川ダム管理所と同土木事務所で配布しています。

● 足利市松田町2696 
(問)同土木事務所☎0284・41・4100。

 


 

 

思いっきり川遊び!…

 

公園沿いは絶好の川遊びスポット
西大芦フォレストビレッジ   鹿沼 

 

古峰ヶ原街道(県道14号、鹿沼日光線)沿い、旧西大芦小の向かい側にある河川公園。山あいを吹く〝緑の香り〟を乗せた風が全身を包み、大芦川の清らかな流れに日差しの暑さも忘れます。リスやサルもいる自然いっぱいの公園内には、小さな子が遊べる浅瀬のせせらぎ水路があります。

専用駐車場(無料)のほか7月18日から8月30日まで、同校校庭を有料駐車場として開放します。7月19日、8月9日には西大芦農産物市(午前10時~午後1時予定)を同校庭で開催。

現在、台風19号で被災した護岸を整備中です。

● 鹿沼市草久930の2  
(問)西大芦コミュニティセンター☎0289・63・8316。

 

 


 

広い園内は池が充実…

 

水を眺めながら涼しい気分を楽しめる公園
東荒川ダム親水公園   塩谷 

 

尚仁沢湧水で知られる塩谷町。清らかで豊富な水流を誇る荒川に沿ったダムのほとりにある公園です。

広い敷地の園内には、ダム湖を利用したジャブジャブ池をメインに水遊びのできる池や遊具があり、お子さまやワンちゃん連れなどと涼しげな水辺に沿ったお散歩にもピッタリです。

園内にある「尚仁沢はーとらんど」ではダムカレーが味わえるほか、地元産野菜や名産品もそろい、塩谷町グルメも楽しめます。  

また、公園入り口の約500㍍手前には東荒川ダムが一望できるスポットがあり、雄大なその景色が見られる展望台に立ち寄るのもお勧めです。

● 塩谷町上寺島1616の5  
(問)同町産業振興課☎0287・45・2211。

 


 

 

水陸両用車でダムに

 

ここだけの特別な体験。帰りに温泉も楽しめます
湯西川ダム湖   日光 

 

洪水調整や農業用水、都市用水の供給を目的とした鬼怒川4ダムのうち一番新しい湯西川ダムにあるダム湖。  

水陸両用車でダム湖に入る「ダックツアー」でダムを間近でみることができます。ツアーの出発地は道の駅湯西川と水の郷の2カ所。道の駅湯西川からは水陸両用車で陸路を走り、そのままダム湖にスプラッシュイン。さらに、ダム湖を遊覧し普段は入れないダムの中を見学します。水の郷出発コースはダム見学を先にしてから水陸両用車でダム湖に入ります。  

一般の見学者はダムの中には入れませんが、上から見学して、その高さや壮大さを体感し、資料館でダムについて学んでみるといいでしょう。

●湯西川ダム (問)日光市西川416☎0288・78・0184。 
※ツアーの問い合わせ先 湯西川ダックツアー☎0288・78・0345。大人3300円、小学生以下2000円、2歳以下500円(今月下旬より運航予定。問い合わせください)。

 


 

 

伝説残る神秘的な滝…

 

伝説がある神秘的な「龍門の滝」

 

龍門の滝   那須烏山 

 

豪快な音と共に緑の中に出現する幅の広い滝。龍門ふるさと民芸館に隣接し、遊歩道が続きます。マイナスイオンと水しぶきを浴びて、一気に涼の世界へ。  

江川にかかる高さ約20㍍、幅約65㍍の滝の中段には、男釜(おがま)、女釜(めがま)と呼ばれる二つの縦穴があり、この男釜にすむという龍の伝説が名称の由来になっています。

「タイミングが良ければ、烏山線の列車が滝の上を走る風景が見られます」と那須烏山市観光協会の相吉澤真さん。この時季はもちろん、季節ごとに見せる滝の表情は美しく、再び訪れたくなるでしょう。

● 那須烏山市滝414  
(問)龍門ふるさと民芸館☎0287・83・2765。

 


 

 

水面眺めのんびりと

 

涼しさだけでなく歴史も感じられる那須疎水公園
那須疏水公園   那須塩原 

 

那須塩原市と那須町の境に位置する同公園。駐車場から徒歩で坂を下ると見えてくるのが那珂川の美しい水面と、日本疎水の一つ「那須疎水」。その資源は現在も農業用水として大切に使われています。  

那珂川の清流と青々とした緑に囲まれた大自然の中で感じる涼しさは格別。穏やかな流れの浅瀬では水遊びも可能。園内にはトイレや東屋もあり、川面を見ながらのんびりと過ごせます。ピクニック気分でお弁当を持って遊びに行くのもお勧め。  

日本遺産にも登録されている明治時代につくられた石造りの取水口跡も必見。上流から奥に見える那須連山と那珂川をあわせた景観もぜひ。

● 那須塩原西岩崎(※番地なし) 
(問)農林整備課☎0287・62・7152。