5月29日はコンニャクの日。コンニャクの種芋(いも)の植え付けが5月に行われることと、「こん(5)にゃ(2)く(9)」の語呂合わせで、この日に制定されました。食卓のメインになることの少ないコンニャクですが、今回はコンニャクを使った料理のレシピを鹿沼市屋台のまち中央公園にある「おこんにゃく茶屋」の店主で日本特産農産物協会認定の地域特産物マイスター(こんにゃく)の大島由紀さんに教えていただきました。


宇都宮で17年間飲食店を経営していた大島さんは、義母の作るコンニャクのおいしさに感動し、コンニャク作りを決意。鹿沼で地元産のコンニャクイモを使った自家製コンニャク専門料理店を始めました。
一般的なコンニャクは、粉末状のコンニャクイモと凝固剤を混ぜ合わせる製法が主流ですが、同店は、「コンニャクイモを手ずりして、自家製の灰汁(あく)を使って固める」という代々受け継がれた昔ながらの製法にこだわり仕上げています。
スイスで菓子製法を学んだ長女、しきみさんと親子で開発したこんにゃくショコラ「四季実の種」や、「なんちゃってみつ豆」「冷やし田楽」などいろいろなコンニャク料理が楽しめます。就労支援事業所「konomi」と、コンニャクをつなぎにした米粉パンを共同開発中。
☎0289・60・6070
営業時間 午前10時~午後4時(OS)
㊡月曜、5月31日まで臨時休業 Ⓟあり

●コンニャクとは
コンニャクはコンニャクイモというサトイモ科の植物の球茎から作られ低カロリーで繊維やカルシウムも豊富。しかも保湿効果に欠かせないセラミドが含まれている、健康食品です。
*いずれも1人分


しらたきで作る冷製明太子パスタ
❶ しらたき100㌘をザルにあげ、一晩水切りをする。
❷ ①のしらたきと砂糖5㌘をビニール袋に入れてよくもんでさらに水分を出す。
❸ ②を鍋に入れて中火で空焼きをし、さらに水分を出す。
❹ パチパチという音に変わってきたら弱火にする。
❺ 明太子をほぐして入れたあとに、市販の明太子ソースと、ツナ缶、マヨネーズを少量入れて好みの味付けにする。
❻ 粗熱を取ってから冷蔵庫に入れ、冷えたら皿に盛り付ける。


❸のときに、しらたきの真ん中をあけて土手状にしておくと水分をすくいやすい。
※冷製なので、作り置きOK。ペペロンチーノやクリームパスタなど好きな味付けで楽しめます。

イチゴのスムージー&アイスキャンディー
❶ マンナンペーストを作る。
❷ 牛乳200㌘、イチゴ100㌘、マンナンペースト35㌘、砂糖小さじ2をミキサーに入れて混ぜる。
❸ コップに注げばスムージー。アイスキャンディー用容器または、製氷皿に入れて凍らせるとアイスキャンディーができる。
❹ パチパチという音に変わってきたら弱火にする。
❺ 明太子をほぐして入れたあとに、市販の明太子ソースと、ツナ缶、マヨネーズを少量入れて好みの味付けにする。
❻ 粗熱を取ってから冷蔵庫に入れ、冷えたら皿に盛り付ける。
※市販のジュース200㌘にマンナンペースト35㌘を混ぜると好きな味のスムージーができる(ジュースのときは、砂糖は入れない)。

煮ないで作る! やわらか玉こん串
❶ ビニール袋に玉コンニャクと砂糖を入れてもんで水分を出す。
❷ ①をザルにあげて水分を切ったら、容器に入れ、麺つゆなどを玉コンニャクがひたひたに浸るまで入れて冷蔵庫で冷やす。
❸ 串に刺して皿に盛る。みたらしをかけるとみたらし団子風にも。
※多めに作って冷蔵庫で保存すると煮物などにも使える。

おこんにゃく茶屋の店内で食べられるコンニャク料理は、鹿沼産の和玉コンニャク芋で作った、とろりととろけるような柔らかさの自家製無添加生コンニャクから作られています。
店頭でも「和玉こんにゃく」(200㌘378円)」が購入できます。店内の料理のうち、家でも簡単に作れるものを紹介します。
※あらかじめ「和玉こんにゃく」は冷やしておく。
●とろーりとろけるお刺身こんにゃく

❶「和玉こんにゃく」を切って皿に盛る。
❷ゆずこしょうやわさびしょうゆなどをかける。

●わらび餅風こんにゃく
❶「和玉こんにゃく」を手でちぎって器に入れる。
❷きな粉、黒蜜をかける。
●柔らかすぎる冷やし田楽

❶適度な大きさに「和玉こんにゃく」を切って串を刺す。
❷ごまみそやゆずみそをかける。