米や小麦などの主穀以外のイネ科の作物、ヒエやアワなどをさす雑穀。3月9日は雑穀の日。コメにまぜたりする他のおいしい食べ方を、宇都宮市上大塚町にあるヘルシーな創作料理の店「ダイニングティーサロン アトリエイナカ」の店主であり、和菓子職人でもある富田祐二郎さんに教えていただきました。

 
ダイニングティーサロン アトリエイナカ 
 富田祐二郎さん
 

 

宇都宮市上大塚町102の44 
☎028・666・4964
正午~午後6時(金・土曜は午後9時まで)
㊡5・10・15・20・25・30日
Ⓟ14台

 

 

 

 

 

 主穀は主食作物であるイネ、コムギ、トウモロコシ、雑穀はイネ科作物のうち、小さい穎果(えいか)をつけるヒエ、アワ、キビなどの総称と分けられています。しかし時代背景や主食の変化につれて捉えられ方も変わってきているため、現在では「主食以外に日本人が利用している穀物の総称」とされています。

 また、雑穀はダイエット食としてのイメージが強いため栄養がないと思われがちですが、実は栄養価の高い食べ物です。縄文時代からコメの代用とされていた雑穀は、ビタミンとミネラルが豊富に含まれており、長寿食ともいわれています。

 少量でも満腹感を感じることからダイエット食として多くの人に食されています。

 

 

雑穀を使った料理3品
雑穀のトマトスパゲティ・雑穀のマリネサラダ・きなこと黒蜜の雑穀白玉団子

 

 
雑穀を調理する前に​

 

 2面のレシピでは一般的な十六穀を使用しています。雑穀は火入れをして柔らかくしてから料理に使います。(分量は3品分)

㊧火入れ前、㊨火入れ後

❶雑穀250㌘に水550~757㌘を加え軽くまぜ合わせる。

❷電子レンジ対応の容器に入れて約5分(600㍗)電子レンジで加熱し、まぜ合わせる。

❸さらに約5分、電子レンジで加熱。

❹粗熱がとれたら乾燥しないようにラップなどで包み作業まで保存しておく。

※水の量は雑穀により多少違うので、少しずつ水を足しながら、もちもちと柔らかくなるまで調整してください。

 

 

 

富田さんに聞く
白米に混ぜるだけじゃない 雑穀レシピ

*いずれも4人分、調理時間各15分程度

 

食感にアクセント 満腹感もアップ

 
雑穀のトマトスパゲティ  

❶EXバージンオリーブオイル適量とタカノツメ適量を一緒にフライパンで炒める。
❷タカノツメに火が通ったら、シメジ225㌘を加える。
❸②に柔らかくした雑穀160㌘、2㌢にカットしたトマト400㌘、塩ひとつまみ(約12㌘)を加えて煮立たせる。
❹ゆでたスパゲティ(乾麺)320㌘に③を加えてひとまぜする。
❺先に麺を皿に盛り付け具材をその上から盛る。
❻EXバージンオリーブオイルを2周ほど回しかける。
❼仕上げに粗びきこしょうを軽く振り、青ネギを飾りつける。

 

 
 

雑穀のマリネサラダ  

❶キュウリ1本(80㌘)、ミニトマト4個(80㌘)、ピーマン2個(65㌘)、パプリカ(黄)1/2個(75㌘)、大根1/8本(110㌘)を1・5㌢角にカットする。  
❷オリーブオイル40㌘、醸造酢20㌘、粗びきコショウ適量(約1㌘)、塩適量(約5㌘)、柔らかくした雑穀40㌘をしっかりとまぜ合わせる。  
❸①と②をまぜ、ビニール袋または容器に入れ上からペーパーをかぶせて②が全体にいきわたるようにし、1時間半ほど冷蔵庫で漬けこむ。  
❹皿に盛り付ける。

 

 
 

きなこと黒蜜の雑穀白玉団子  

❶白玉粉100㌘と柔らかくした雑穀25㌘を混ぜ、そこに水95㌘を少しずつ加えてダマ状にならないようにこねる。  
❷①を約10㌘の大きさに切り分けきれいに丸める(約20個)。  
❸②の中央を軽く押しつぶし丸扁平の形にして沸騰させた湯に投入する。
❹白玉団子が浮き上がってきたら弱火にし、4分30秒~5分ほどゆでる。  
❺ゆであがった④を流水で5分ほど冷やす。  
❻皿の中央部分にきなこ24㌘をちりばめる。  
❼⑥の上に白玉団子を盛り付ける。  
❽⑦の上から黒蜜12㌘を1周半ほど回しかける。

 

 

 

 

 
雑穀の店
雑穀農家のパンと宿 月noco 

 

 茂木町の自然の中に、昨年4月から自家栽培した雑穀ご飯を提供する宿があります。そこでは週2日パン店も開いています。

自然のおいしさでおもてなし
自家栽培の雑穀ご飯

 

手前はモチアワ

 福島県須賀川市から移住した君島佳弘さん、紀子さん夫妻が、築120年の古民家で、同町初の民泊と週に2日だけオープンするパン屋さん「雑穀農家のパンと宿 月noco」。

 自然と調和した暮らしの中で、おととし誕生した長男琉生ちゃんの子育てをしながら雑穀やコメ、野菜を栽培。モチアワ、ウルチアワ、タカキビなど約7種類の雑穀を育てています。「地域の食文化に根差した食べ方や生き方を見つめ直していきたい」と話す佳弘さんは、雑穀生産量日本一の岩手県花巻市で1年半、農業研修を受けました。

 

自家栽培の雑穀を使用したベーグル

 雑穀はかまど炊きご飯として宿泊者に提供するほか、パンやベーグル、焼き菓子に使用しています。料理やパンを焼くのは、ケーキ店に勤務した経験を持つ紀子さん。すべて県産のオーガニック小麦を使用し、自家製酵母で焼くという10種類ほどのパンや焼き菓子は、自然のおいしさです。

 

築120年の古民家で里山の暮らしを体感

 

茂木町小深1362 
☎080・6807・5774
 パンの販売は日・月曜午前11時~日暮れ
Ⓟあり