「未来技術を活用したとちぎづくり」 栃木県知事 福田富一氏

 福田富一(ふくだとみかず)知事は8日、宇都宮市内で開かれた「しもつけ21フォーラム」(下野新聞社主催)1月例会で講演し、自動運転の県内導入に向け具体的な検討に入る方針を明らかにした。新年度に福田知事をトップとする庁内横断組織「ソサエティー5・0戦略本部」を発足させ、自動運転を含めた先端技術の活用推進に取り組む考えだ。

 福田知事は自動運転について「技術開発は東京五輪に向け飛躍的に進む」と予測。2017年に栃木市西方町で国土交通省による初の実証実験が行われたことや、昨年の宇都宮市大谷町での社会実験を挙げた上で「民間の知見を活用し、推進体制の構築を進めていく」と述べた。

 新設する戦略本部は、デジタル技術で社会問題を解決する「ソサエティー5・0」に対応する。交通、農業、観光、福祉などさまざまな分野で先端技術を活用し「地域力の強化や県民サービスの利便性向上を図る」と強調。宇都宮市などが進める次世代型路面電車(LRT)事業にも触れ、「ソサエティー5・0を具体化していく一つの試みだ」と話した。

例会200回歴史を回顧 賀詞交歓会に会員ら250人

 下野新聞社と「しもつけ21フォーラム」が主催する県新春賀詞交歓会が8日、宇都宮市内で開かれ、県内の経営者や行政、各団体の代表者などで構成するフォーラム会員ら約250人が一堂に会し、新年のあいさつを交わした。

 同フォーラム代表幹事で下野新聞社の岸本卓也(きしもとたくや)社長は、この日の1月例会で200回の節目を迎えたフォーラムの歴史を振り返り、「今後も日本をリードする各分野のトップを招き、タイムリーなテーマで会員の発展、栃木県の地域活性化に役立てるよう頑張りたい」とあいさつした。

 出席者は同フォーラム幹事で県商工会議所連合会の藤井昌一(ふじいしょういち)会長の発声で乾杯し、歓談した。会場では箏曲家和久文子(わくふみこ)さんと弟子の前川智世(まえかわともよ)さん、尺八演奏家の福田智久山(ふくだちくざん)さんが演奏し、祝宴を盛り上げた。

 同フォーラムは2003年4月、本県の政治経済、文化の発展を目指す会員制組織として発足。日本を代表する著名な実業家や政治家ら各界のトップ級の講師を招き、月1回の例会を開催している。