毎回一つのテーマに沿って、人物や団体を紹介する月イチ企画「Tochigi 人びと」。今回は、それぞれの地域で町おこしの活動を続けているグループを紹介します。高校生たちが学校の垣根を超えて頑張っていたり、食を通して地域の活性化に励んでいるケースなど、さまざまな活動がありました。

とちぎ高校生蔵部=栃木
若い視点と行動力で市活性!

 

 

 ボランティアやまちづくりに関心のある高校生が集い、栃木市の活性化、にぎわいづくりを目的に2014年4月に設立。現在は35人が所属し学校の垣根を越えて、さまざまな活動を行っています。

 「蔵部(クラブ)の活動を通して栃木市の魅力をたくさんの人に伝えたい」と部長の浅野暖斗さん(16)。9月には、蔵部の最大のイベント「栃木市高校生合同文化祭」を開催。市内6校の高校生有志が参加し、学習発表や部活動紹介、高校生バンドフェスティバルなどを行いました。現在は「蔵の街散策マップ」Vol.5を制作中。来年3月のイベントでお披露目、配布予定です。

 自主活動の企画運営は全て高校生が行いますが、市や市民活動グループなどの協力に支えられています。「同年代だけでなく大人との関わりから学ぶことが多い」とメンバーは声をそろえます。

 10月の台風19号では栃木市も大きな被害があり、メンバーは自主的にボランティアで片付け作業を行いました。「仲間がいたからできた。被災者の力になれたらうれしい。今後も高校生の視点と行動力を生かして活動を続けたいです」

 (問)とちぎ高校生蔵部事務局(市生涯学習課内)☎0282・21・2489。

 

佐野から揚げ協会=佐野
三つ目の名物にと奮闘中!

 

 

 ラーメン、いもフライに続けと第3の名物として佐野市を愛するパパたちのグループ「パパプロe街佐野奉行所」の発案によって生まれた「佐野黒から揚げ」。

 昨年10月には「佐野から揚げ協会」が発足。唐揚げ専門店をはじめラーメン店、居酒屋、和食、中華店、長年地元で愛され続ける弁当店など市内13店舗が加盟。ソース味で衣はガリっとクリスピー、黒であること、後味はピリッとスパイシーなどの条件に合わせながら個性豊かな佐野黒から揚げを提供しています。

 ことしは市の魅力を発信する市ピックアップブランドにも選定。店先にのぼりを立ててPRするほか、同協会会長を務めるからあげ家なるねこ店主の玉井成美さんが先頭に立ち市内外のイベントにも積極的に参加しています。イベントでは毎回長蛇の列ができる人気ぶり。50㌔の鶏肉を5、6時間揚げ続けます。

 玉井会長は「ファンを増やして、全国から人を呼べるグルメにしたい」と意気込みます。

 (問)同協会代表・からあげ家なるねこ☎0283・88・9208。

 

Zuttoきよはら=宇都宮
清原の恵みを看板製品に

 

 

 山口果樹園オーナー山口幸夫さんを中心に清原地区の農家やレストランなどの食のプロが、「清原を知ってほしい!訪れてほしい!」と6年前に立ち上げたプロジェクト。

 阿久津農園、浅川りんご園、岡本トマト園、福田農園、山口果樹園、飛山の里福祉会が作る果物や野菜をサカヤカフェマルヨシオーナーシェフ笠原慎也さんがレシピ監修、瓶詰め工房ファンキーパインで瓶に詰め、地域ブランド「Zuttoきよはら」として製品化。看板製品「きよはらピクルス」は、シイタケやメロンなど、季節に合わせた作物を和風テイストに仕上げています。

 また、「清原地区ユニバーサル農業研究会」の一員として、福祉施設利用者と一緒に農作業を通した地域活性化の取り組みも。他に、農業体験などを楽しむグリーン・ツーリズムを企画するなど、「清原を知ってほしい、温かい人々と豊かな台地が育んだおいしい恵みを届けたい」との思いで活動しています。「Zuttoきよはら」の製品は「宮カフェ」「プチマルシェきよはら」「山口果樹園」にて購入可能。

 (問)山口果樹園☎028・667・0523。

 

ナカマルシェ=那珂川
集い、知り、出会う場提供

 

 

 お客さんと出店者との間に生まれる一体感。それは、「ここが全ての人にとってホッとできる場でありたい」と、メンバー一人一人が大切にする思い。何より全員が楽しんでいる、心地よい空間と時間。

 那珂川町出身の4人のメンバーで月に1度、馬頭公園や県なかがわ水遊園など、那珂川流域を中心に、場所を変えながら地元の無農薬野菜や食べ物、体だけでなく地球にも優しい「物」を知ってもらうことからスタートしたマルシェ。

 「町民が集まり、つながりを深め、情報交換ができる場所があることを『知ってもらい、伝えて、また町民が動く』。この流れが作れたら、自然と人に根差した『町おこし』ができるのだと思う」と、初期メンバーで代表の車庄三さん(45)。

 立ち上げから5年。「ナカマルシェらしさ」の答えを出すために、出店者同士で話し合いを重ね、現在12組が集まり「お客さんと一緒に幸せを持ち帰れる場」に。

 今月17日の開催で50回目を迎えました。「今後も長く続け、いろんな方との出会いを楽しみたい」

 (問)車さん☎090・3426・8078。

 

横枕青年団=那須烏山
〝楽しい交流〟子どもたちに

 

 

 ほたる祭り、花火大会、どろリンピック、婚活パーティー、お笑いライブなど、横枕地区を拠点にアイデア満載のイベントを繰り広げます。「地元を盛り上げ、子どもたちのために活動しよう」と、生魚貴宏団長(46)と澤村和彦事務局長(43)が中心となり2010年に設立。22人の団員の中には、横枕出身ではない人や離れて暮らす人、さらには親子2代で活動している団員もいます。

 当初は消防団のヘルメットをかぶり、市販の花火を一発ずつ打ち上げていた花火大会。今では寄付金のみで運営し、内閣総理大臣賞や隅田川花火大会などで知られる野村花火工業(水戸市)の花火師を迎え、1500人が来場する一大イベントに発展しました。

 2016年度には青年団活動で全国2位の表彰を受けました。「一番小さい地域から那須烏山を元気にしたい」と話す生魚団長。団員たちはそれぞれの持ち味を輝かせながら、成長し、誇りを持ち、楽しく地域交流の輪を広げています。そして、熱い思いと共に「家族や地域の人たちの協力があってできること」と感謝の気持ちを大切にします。

 (問)澤村事務局長☎090・2226・9555。