朝晩はめっきり冷え込むなど、寒くなってきました。そんな時に恋しくなるのが温かな食べ物。中でも、コンビニなどでも気軽に味わえるのが「中華まん」です。今回は中華まんでもお店で味わう、こだわりの一品を集めてみました。また、道の駅で人気の地元野菜などを使った変わりダネも併せて紹介します。

♡ ほかほか…おいしい ♡

ふんわりでしっとり。「まずは皮を少しちぎって、生地だけのおいしさ、そして、かんでいくほど出てくる野菜本来の自然な甘味を感じてほしい」
季節の野菜約7種類ほどをじっくりと煮詰め、自家製のトマトソースと合わせた具材を、国産オーガニックの小麦粉を使い、手ごねで作った皮に包みました。オーガニックの素材と、旬の野菜だけで作られた中華まんを味わえるのは県内でも数件ほど。オーナー滝口かつのりさんのこだわりが詰まった「ベジピザまん」は1個500円。

那須塩原市笹沼458の21
☎0287・74・2755
午前11時半~午後3時、購入のみは時間外も可
木、金曜休

1964(昭和39)年創業、地元で愛されるまちの食堂。看板メニューのカツ丼と同じ食材と味付けで食べやすく調理したカツ煮を生地で包んだ「ツルミのカツ煮まん」(432円)。
カツ煮は県産の豚肉、地元の野菜や卵を使い、味の決め手は創業から注ぎ足し続けている秘伝のタレ。「店の味を手軽に、たくさんの人に味わってほしい」と3代目店主の鶴見恵子さんが試作を重ね、常連客のお墨付きを得て5年前に完成。道の駅にしかた、コエド市場などでも販売。

栃木市都賀町家中2115の1 ☎0282・27・2048
午前11時~午後2時(OS同1時50分)、
午後5時半~同9時(OS同8時)
月曜休(祝日は営業、翌日休)

♡あつあつ…うれしい♡

「塩原の味を自宅でも楽しんでもらいたい」と、温泉街にある三つの飲食店のおいしい具材を丁寧に包んだ「塩原味の中華まん」(全3種、各324円)。
「本格カレーの洋燈(らんぷ)まん」にはコクのあるカレーの上にたっぷりのチーズをのせて、「自家製こしあんの今井屋まん」には、自慢のこし餡(あん)に粒々の栗をプラス、そして、スープと麺を包んだ「みそラーメンの銚子屋まん」は日本ではここだけ! の全3種類。温泉まんじゅうを製造する「今井屋製菓」の店主塩田和正さんが、各具材に合わせた生地で全種、一つ一つ包餡しています。
同製菓店のみで、毎年11月ごろから冷凍状態で販売(なくなり次第終了)。蒸し器で温めて熱々の塩原の味をご家庭でぜひ。

那須塩原市塩原786の8
☎0287・32・2301
午前6時半~午後5時
月に1度不定休あり

手作りのフワフワでほんのり甘い皮。中身はひき肉に白菜、玉ネギ、タケノコを合わせた肉ダネがさらに豚の角煮を包みます。冬のお肌にうれしいコラーゲンたっぷりのもみじ(鶏の足)の煮こごりも入っています。
10月から3月までの限定で販売。「肉包子」(肉まん)と「豆沙包」(あんまん)1個180円、3個より販売)。冷凍のお土産用が人気です。
1984年創業。今年3月に大橋町から高萩町に移転オープンしました。店主の黒田一夫さん(69)、妻の千恵美さん(65)が2人で切り盛りするお店です。

佐野市高萩町489の5
☎0283・24・8934
午前11時半~午後2時、
午後5時~同8時
木曜休

無添加で体に優しい手作りの料理を提供する本格中華レストラン。豚肉のおいしさを生かした「豚まん」(380円)が味わえます。売店で冷凍販売もあります。
具材はすべて国産。主役の豚肉にシイタケ、ハクサイ、タケノコをまぜ合わせて風味や食感をプラス。味付けはオーソドックスなしょうゆベースにオイスターソースのコクと甘味を加えています。
「手作り生地もぜひ味わってほしい」と桐生博幸料理長。具と合わせてちょうどよい甘さで、ふっくらもちっとした食感が特徴です。ゴマ油を練り合せたしっとり滑らかなあんを包んだあんまんもお薦め。

佐野市吉水町366の2
☎0283・61・0078
平日午前11時半~午後3時、
午後5時~同9時。
土・日曜、祝日午前11時~午後9時
水曜休

県内の道の駅には、オリジナルの中華まんがいくつかあります。そのうちの地場産の野菜を使用しているのが特徴の3施設の中華まんを紹介します。いずれも冬季限定商品です。

喜連川ブランドが詰まった「温泉なすのマーボーまん」(300円)。温泉熱で栽培した「喜連川温泉なす」とあさの牧場の「あさの豚」をほどよくピリ辛なマーボーソースで味わう一品。
フタバ食品とのコラボ商品で、食品産業センター主催の優良ふるさと食品中央コンクール新製品開発部門で受賞。個包装のお土産用も人気です。
さくら市喜連川4145の10 ☎028・686・8180 午前9時~午後6時 第2・4月曜休

とろっとろの新里ネギと霧降高原牛をすき焼き風味に仕上げ包んだ「新里葱(ネギ)のすき焼きまん」(1個300円)。
地域ブランドである証のGIマークを取得した「新里ネギ」を使用。蒸したてはファーストフードデリで。お持ち帰り用の冷凍(2個入り600円)は直売所「あおぞら館」で。
宇都宮市新里町丙254 ☎028・665・8800 午前10時~午後5時半 第2火曜休

下野市産のかんぴょうを使った「かんぴょうきんぴらまん」。今月から施設内の生搾りジュースコーナーで蒸かした状態で150円、直売・物産コーナーで冷凍6個入り1080円で販売中です。
具材は、ごぼうの代わりにかんぴょうを使った甘辛い味付けのきんぴら風。大きめにカットしたかんぴょうはしっかり味がしみ込み、食感も楽しめます。生地にはすりごまが練りこまれています。
下野市薬師寺3720の1
☎0285・38・6631 午前9時~午後6時
第1、3水曜休