手軽に写真が楽しめる、スマホのカメラ機能。行楽の秋や冬ならではのシーンを、もっとキレイに、より作品らしく撮影するための基本や加工方法など、ワンランクアップの写真の撮り方を、サトーカメラ宇都宮本店のフォトコーディネーター佐藤秀明さん(25)に教えていただきました。(実例写真はサトーカメラの協力)

「各店でスマホの写真講座も開催しています」とフォトコーディネーターの佐藤秀明さん
撮影の基礎
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構え方、ピントの合わせ方、明るさの調整
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撮影する時の基本的な構え方は被写体と画面が平行になるように構え、脇を締めてしっかりと持つのがポイントです。手振れ防止にもなるので「撮りたい瞬間をきれいに残すことができます」と佐藤さん。また、画面に指が写り込む失敗も防げます。

- 左手の人さし指と親指でL字形を作り、スマホを下から支える。
- 右手を添える。
次に大切なのは、ピントの合わせ方。画面上でピントを合わせたい場所をタッチすると枠が表示され、ピントが合います(何もしない場合はカメラが判断)。逆光で撮りたい対象の色がでていない状態のときは、明るさの調整を行うと印象がグンと良くなります。

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方法A |
枠と一緒に表示されるスライダーを移動することで、画像全体の明るさを補整することができる。
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方法B |
カメラのライトを光らせて撮る。
光が届く範囲は約1㍍。フラッシュほど強くない。
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裏ワザ |
内蔵のHDR機能を使うと「暗い、ちょうどよい、明るい」を合成した写真に。色が白く飛んでしまうのや黒くつぶれてしまうのを、可能な範囲で補整してくれる。明暗の差が激しい被写体のときに使うと便利。

撮影するときは、被写体と同じ目線で撮ります。小さい子どもを写すときにはしゃがんで。例えば、落ち葉をすくう姿を撮る場合、ピントも明るさも顔に合わせると存在感が際立つ写真になります。また、「はい、笑って」はNG。カメラを意識させないのがスマホならではの魅力。会話をしながら撮影すると、自然な表情が引き出せます。
紅葉は、低い位置から見上げるように(ローアングル)撮ると、背景の雰囲気が強調された写真に。また、足元に目を向けると、落ち葉などの絶好の撮影ポイントに出合えることも。逆に真上を見上げれば、青空と紅葉のコントラストを楽しめます。
視点が変わると「いつもの風景が別世界に見えます」と佐藤さん。被写体になるべく近づいて、作品っぽい物撮りも楽しんでみてください。
アプリケーションを利用
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撮った画像をおしゃれに編集
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位置を調整し、フィルターで加工する。紅葉は「温かさ」で赤や黄色を強調するとより秋らしく
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Instagram(インスタグラム) |
写真に特化した画像共有アプリ。長方形から正方形に切り替えたり、色調を変えるなどフィルターでおしゃれな加工が簡単にできます。


楽しみ方
加工した画像をプリント(正方形Sサイズ・20円)すれば作品に。クリップで挟んで壁に飾ったり、コルクボードにピンで留めるなど、インテリアとしても楽しめます。
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Snapseed(スナップシード) |
部分的にぼかしを入れるなどの加工を細かく調整できる無料の写真編集アプリ。ワンランク上の作品を目指す人向けです。
(問)サトーカメラ宇都宮本店
028・613・6686
※内蔵されている機能や使用可能なアプリは、機種により異なります。