連日暑い日が続き、夏も真っ盛り。海やプールなどが大にぎわいですが、ちょっと違った涼スポットを訪ねてみませんか。夏休みの1日、家族などで気軽に、手軽に出掛けられるお勧めの3カ所を紹介します。

深さ30mの地下に広がる「採掘場跡」を一般公開ています。1919~86年までの約70年間にわたる、大谷石の掘り出しによってできた巨大な地下空間。階段を15段ほど降りた所で急に肌寒さを感じます。坑内の気温は11度。天然の冷蔵庫とも言え、外気との気温差は、夏場だと20~25度にも。上着を持参した方が賢明です。
絶景ポイントは、映画『るろうに剣心京都大火編』の撮影に使われた坂道。「霞が漂う中に、ふわーっと光が入った幻想的な景色に『うわー』と感動します」と鈴木洋夫館長。その日ごとの光の入り具合と温度差によって見え方が違うため、どんな景色に出会えるのかは「来てのお楽しみ」。
階段が上下合わせて287段あり、歩く距離はおよそ800m。床が濡れて滑りやすくなっているので、歩きやすい靴での来館がお勧めです。
大谷資料館
■028・652・1232
■営:午前9時~午後5時(入館は同4時半まで)
■休:年末年始、臨時休館あり(電話またはHPでご確認ください)
■駐車場:235台
■入場料:大人700円、中学生以下350円

駐車場から歩いて約30分の巨岩つり橋を渡る回遊コースがお勧め。涼しく感じるほど緑が生い茂る木陰の中を、木の股川に沿って歩いていきます。その途中、つり橋付近に浅瀬で水遊びができる穴場があります。澄んだ水の中はヒンヤリで、子どもたちやワンちゃんにも絶好の涼スポット。
美しい清流「木の股川」の透き通った水面ではヤマメが見られる瞬間も。水温が低いので長時間の水遊びや岩場が多いところでは川の流れも強く、滑りやすい個所もあるので注意が必要。水中用の靴(アクアシューズなど)の準備が安心、安全です。
8月中、毎週土・日曜は駐車場に屋台が出店予定です。場所は那須塩原市、板室温泉「幸の湯」近く。思う存分水遊びをした後は、温かいお風呂でのんびり…。夏休みの思い出作りにも最適です。
(問)那須塩原市商工観光課
■0287・62・7156

佐野市の北西部、国道293号からもひときわ目立って見える緑濃い磯山の中腹に建つ赤色が鮮やかな「磯山弁財天」。
そのふもとにある「出流原弁天池」は、地下水が古生層石灰岩の割れ目から湧き出てできた天然の池です。
1956年に県指定天然記念物に指定。1985年には環境庁(現環境省)の「名水百選」にも選定されています。年間を通じて約16度の安定した水温を保ち、真夏でも池のほとりではひんやりとした空気を感じることができます。
周囲約138㍍の丸い池は、よく澄んだ水が涼しさを醸します。水面に周辺の木々の緑が映し出され、池の底まで見渡せる水の中をコイがゆったりと遊泳する姿を眺めることもできます。木陰でのんびり、涼しさを味わってみるのもいいですよ。
(問)出流原弁財天観光協会(ホテル一乃館)
■0283・25・0228