町のあちこちで色とりどりの花を見かけるようになりました。春ですね。もうすぐ「母の日」。せっかく贈ったカーネーションの鉢植えを長持ちさせるために、お手入れ方法や来年まで花を咲かせる植え替えのポイントなどを那須塩原市のフラワーガーデン四季、店長相馬庸哉さんに聞きました。また、植え替えについての質問が多いポインセチアの管理方法を県鉢物研究会会長の沢田浩孝さんに教えていただきました。
感謝も長く咲かせて
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手入れと植え替え |
カーネーションはとてもデリケートな植物です。買うときのポイントは株がしっかりしているものを選びます。ラッピングされている場合はすぐに外して、日当たりの良い屋外、もしくは室内で管理します。
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水やりのポイント |

株元(写真)に与えます。花やつぼみに上から直接与えると、灰カビ病が発生してしまうので注意が必要です。土が乾いてきたらたっぷり与えます。また、週に1度は栄養たっぷりの液肥を与えましょう。
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切り戻しの時期 |

花が咲き終わる6月頃が適しています。花が終わったら思い切って株の3分の1程度を切り戻します(写真)。株がしっかりし、大きく育ちます。
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植え替え方法 |

●切り戻しと同時期に準備するもの
□カーネーション(切り戻した株)
□一回り大きな鉢
□培養土
□軽石
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水はけを良くするために軽石を入れます。軽石は底が見えなくなる程度敷き詰めます(写真)。
- 鉢を斜めにして、軽く床で叩き(写真)、苗を優しく抜きます。
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ウォータースペースとして鉢の内側1cm下あたりに苗がくるように位置を確認します。
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鉢の3分の1程度まで培養土を入れます。
- 根っこを軽くほぐした後(写真左)、苗を4.に置き、横から鉢を回転させながらさらに培養土を入れます(写真右)。
- 鉢を軽く床に「トントン」としながら土をしっかり敷き詰め、水を与えたら完成です。
※植え替え直後は風通しの良い、屋外で管理しましょう。ただし、寒さには弱いので寒くなってきたら室内で管理します。

A:つぼみから咲かない原因は「日照不足」が大きな原因です。また、カーネーションはつぼみがたくさん出来る植物ですが、中身がカラのつぼみもあります。指で軽くつまみ(写真)、押したときにスカスカであれば切り取ります。

A:今の時期は春をイメージした花、カーネーション、アルメリア、ミニバラ、カランコエなどを3~4種類選び、カゴに入れると良いでしょう。カランコエは1年を通して手に入りやすい植物です。また、カゴ植えはある程度の期間を楽しんだら、長持ちさせるためにも植え替えがおすすめです。
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相馬康哉さん (問)フラワーガーデン四季 TEL:0287・37・6725 |
人気の「ポインセチア」
次の季節も楽しんで
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植え替えについての質問が多いポインセチアの管理方法を県鉢物研究会会長の澤田浩孝さんに教えていただきました。
「花がら摘み」を定期的に行い、葉がついたままの状態(休眠していない)のポインセチアは、鉢から優しく取り出し、株の周りの土を軽く払い、一回り大きな鉢に植え替えます。

葉っぱがなくなってしまったポインセチア(休眠した場合)は、鉢から抜いた株(球根)は古い土を全て落とし、根っこを2~3cm残してばっさり切り、新しい土で植え替えます。休眠させずに1年間を通して管理していたほうが次の年も育てやすいです。
植え替えの方法はほぼ、カーネーションと同じで、8月中旬から9月ごろまでが適しています。