身近なのに知らなかった「ひと」「もの」「こと」。そんな再発見や新発見を求め、アスポリポーターが独自の視点と興味を持って県内を巡ります。月1回の「小さな旅」が今回から始まります。
大寒を過ぎて冬本番はこれから。寒いからと家にこもっているばかりでは、冬がつまらなくなってしまいます。「寒い時季こそあったかくておいしい気分になれるドライブに出掛けよう」と冬の芳賀路であったか、おいしい気分をテーマにドライブです。
今がまさに旬のイチゴ。王国栃木の一大産地でやっぱりイチゴ狩りは外せません。スタートは「はが苺園」から。続いて、いつもは通り過ぎてしまっていたけれど、扉の向こうを見てみたかった岡部記念館「金鈴荘」。気になるあの謎を聞きに中華料理店「文珍楼」へ。さらに近所の通り沿いにあるパン小屋「ピエトラ」にちょっと立ち寄って。冬の芳賀路は発見がいっぱいでした。
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道の駅はがのすぐ南にあるはが苺園(map1)では話題の「スカイベリー」と「とちひめ」のイチゴ狩りが楽しめます。「とちひめ」を選び、ハウス内へ。真っ赤に実ったとちひめは〝ハウスで輝くルビー〟です。
ひと口かじって、そのジューシーな甘さに感動。同園の髙松秀夫社長(63)は「甘くておいしいイチゴを作るために生産者はみんないろんな工夫をしてるよ」と話します。小さなイチゴから大きな幸せをもらいました。
■芳賀町祖母井756の1
■TEL:028・677・0715
■直売所:午前9時~午後3時
■イチゴ狩り:午前10時、同11時、正午、午後1時、同2時から(30分制。4月中旬ごろまで完全予約制)
小学生以上1600円、未就学児800円
■水曜休
■Pあり
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のどかな田園地帯を真岡市中心部に向けてドライブすること25分。岡部記念館「金鈴荘」(map2)を訪ねると、隣接する真岡木綿会館織姫(おりこ)の鶴見純子さんが案内してくれました。
この建物は、明治中期に岡部呉服店2代目岡部久四郎が、10年余りの歳月を費やして建築した商談のための別荘。「特に約17mの一本の杉のはりや芭蕉布の襖(ふすま)を見ていただきたいですね」と鶴見さん。重厚な銅板の扉、金箔(ぱく)を5層施した襖など、ため息の連続でした。
岡部記念館「金鈴荘」■真岡市荒町2096の1
■TEL:0285・83・2560(真岡木綿会館)
■午前10時~午後4時(入館受け付け)
■火曜休 できるだけ事前に連絡を
■Pあり
■入館無料 庭園の見学は土・日曜、祝日のみ
ぶらっと歩いていると久保記念観光文化交流館前で「真岡もめん着物DEまちあるき」のポスターを発見。市観光協会事務局の川田英治さんによると「真岡木綿の着物を着て門前のまちあるきとランチを楽しんでいただくコースがお薦め」。
真岡木綿の着物でしっとりと。
問い合わせは、市観光協会へ
TEL:0285・82・2012
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ぶらっと歩いていると久保記念観光文化交流館前で「真岡もおか着物DEまちあるき」のポスターを発見。市観光協会事務局の川田英治さんによると「真岡木綿の着物を着て門前のまちあるきとランチを楽しんでいただくコースがお薦め」
おなかもすいてきたし〝あの謎〟を聞きに真岡の中華屋 文珍楼(map3)へ。今では大人気の「ばぁちゃんのあげもちだっぺ」(全9種類)。中華料理店なのになぜ揚げ餅なのか、「文珍タンメン」をいただきながら店主の白川文夫さん(61)に教えてもらいました。揚げ餅のエピソードからはふるさと真岡と「天国のばぁちゃん」を愛する白川さんの熱い思いが伝わってきました。
真岡の中華屋 文珍楼
■真岡市東郷612の1
■TEL:0285・84・7555
■午前11時半~午後2時、午後5時半~同8時
■火曜休(都合により休業も)
■Pあり
■ばぁちゃんのあげもちだっぺ280円、文珍タンメン700円
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その帰り道。コッペパン ピエトラ(map4)の看板に心が躍り、立ち寄りました。個性的な小屋の中にコッペパンやバゲットなどが並び、オーナーの石川貴之さん(39)が笑顔で迎えてくれました。
石川さんが「パンだけど、米に近いような香り、特にもちっとした食感にこだわって焼いている」というパン。このバゲットと赤ワインを味わいながら、今夜はドライブの余韻を楽しもう。 (K)
■真岡市田島1135の2
■TEL:0285・82・9292
■午前11時~午後6時(売り切れ次第終了)
■日・月曜休
■Pあり
■バゲット300円、コッペパン130円から(約20種類から日替わりで提供)
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2
「金鈴荘」
3
文珍楼
4
ピエトラ
