来年用のお年玉付き年賀はがきが先月29日から発売されています。インターネットやスマホの普及もあり、年賀状を出す人も減っているようですが、日本郵便によると約30億2000万枚の発売を見込んでいるそうです。来年の年賀状は、ちょっと違った手書きで出してみてはいかがでしょう。縁起のいい富士山を題材に、スチレン版画とパステルアートで描く年賀状を紹介します。
手書きで
心もほんわか年賀状
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スチレン版画
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ボールペンで描き版を彫る
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柔らかな素材「スチレンボード」を使った版作りは、カッターなどは使わずに、簡単に作れます。那須塩原市でスチレンやドライポイント版画のワークショップを開催(不定期)している宮川唯津美さんに教えてもらいました。
スチレンボード(3~5mm)と、トレーシングペ ーパー(以下、スチレン、トレペ)をはがきより左右縦横5mmほど大きく切り取る。作りたい枚数のはがきを、水をはったボウルに入れ、湿らせ、タオルで軽く拭き取る=写真。湿らせすぎると絵の具がにじむので注意。
はがきと同様サイズの用紙にデザインを書く。使う絵の具は2~3色で、絵と文字は大きくする。色が付かない(白)部分は隣合わないようにする。
- 下絵とトレペを動かないようにテープで固定し、トレペにデザインを写す。
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スチレンの上に1.のトレペを反転させ、テープで固定=写真。ボールペンでスチレンに傷が付くように下書きをなぞる(トレペがチリチリと切れるような音がする程度の力で)。
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トレペを外し、スチレンが少し凹むように再度なぞる=写真。
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筆には水を付けず、塗る=写真。水は筆を洗うときだけ使用。
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下準備で湿らせていたはがきを宛名が自分に見えるようにして乗せる=写真。このあとは絶対に動かさないように。
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5.にあて紙をして、バレンでまんべんなくこする=写真。
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ゆっくりはがし=写真、十分に乾かしたら、完成。

●12月12、13日午前9時
●You Studio(那須塩原市末広町)
●各8人(子どものみか親子)
●2000円
(申)電話で
(問)宮川さん 070・5597・0071
パステルアート
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指や消しゴム濃淡付け描く
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指で描くお絵かき「パステルアート」の年賀状。足利や佐野を中心にワークショップを開いているパステルアーティストのkikoさんに教えていただきました。
パステル(100円シ ョップで売っているものも可)、鉛筆、カッター、はがきサイズの紙2枚(表面がつるつるしていないもの)、消しゴム、練り消しゴム、おしぼり、定着液(ハードタイプのヘアスプレーでも代用可)。カッターマットや字消し板などもあると便利。
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1.の空の型紙を山の型紙に合わせて紙の上にのせ、山の型紙を外す。山の部分でカッターで紙を引っかくようにして山肌の筋をつけていく=写真。紙を切らないように刃の向きに注意。ペンのキャップなどを使いあとをつけても良い。。
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空の部分の型紙を外す。雲や光線などを消しゴムや練り消しゴムなどを使って入れる=写真。
- 定着液をかけ、鉛筆でサインをしたら完成。
※一枚一枚思いを込めて描くのも良いですが、何枚か描いてみて、お気に入りの一枚をプリントして使うのもお勧め。

①11月27日午後1時半
●サンサンサロン(佐野市若松町)
●6人
●1800円
(申)(問)同店 0283・85・7847
②12月26日午前11時~午後4時
●アピタ足利店
●1800円
●随時受け付け
(問)AYASPARTY 0284・72・1075
年賀状の受け付けは、12月15日から。 |