
地産地消ダイエット


肥満予防に効果があるといわれる食物繊維は、体内の消化酵素で消化されにくい食品成分です。便秘予防などの整腸効果をはじめ血糖値上昇の抑制、血液中のコレステロール濃度の低下、さらに胃を膨らませる効果や良くかむ必要があるため食欲を抑えるなど、健康的なダイエットの栄養素として注目されています。
本県が全国収穫量第1位を誇るかんぴょうと、同じく2位のこんにゃくを使った「食物繊維たっぷりレシピ」を、下野市の企業組合らんどまぁむ理事の大越歌子さん、管理栄養士の大沼スミエさん、鹿沼市の中條こんにゃく店・中條堅二社長にそれぞれ教えていただきました。
食物繊維って・・・ |
食物繊維は大きく分けて、水に溶けやすい「水溶性食物繊維」と、水に溶けにくい「不溶性食物繊維」の2種類あります。
水溶性食物繊維は粘性と保水性が高いのが特徴。糖分の吸収速度をゆるやかにし、食後の血糖値の急激な上昇や脂肪の吸収を抑え、血中コレステロール値を減少させるなどの働きがあります。
不溶性食物繊維は水分を保持します。便を増やして排便を促す作用や、発ガン性物質などの腸内有害物質を体外へと排出させるといわれています。
100㌘当たり30.1㌘(乾かんぴょうの場合)の食物繊維が含まれます。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方割合がバランスよく、特に便秘解消に効果的です。
100㌘当たり2.2㌘(板こんにゃくの場合)の食物繊維が含まれています。原料となるこんにゃく芋の成分は主にグルコマンナンという水溶性の食物繊維。凝固剤を添加し、板こんにゃくにすると不溶性に変わります。
こんにゃく
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特産”食物繊維”レシピ
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こんにゃくのさんしょう煮 (写真上) |
- こんにゃく400gをステーキのようにカットし、斜め格子に切れ目を入れる。
- 1.をタッパーに入れ、市販の焼き肉のたれを浸るくらい入れ、お好みで塩コショウを加え冷蔵庫で一晩ねかす。
- 翌日、食べる直前にフライパンに油を適量入れて焼き、パセリや青じそ、トマトなどを添えて皿に盛る。
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こんにゃくのステーキ (写真下) | (4人分) |
- こんにゃく400gをステーキのようにカットし、斜め格子に切れ目を入れる。
- 1.をタッパーに入れ、市販の焼き肉のたれを浸るくらい入れ、お好みで塩コショウを加え冷蔵庫で一晩ねかす。
- 翌日、食べる直前にフライパンに油を適量入れて焼き、パセリや青じそ、トマトなどを添えて皿に盛る。

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刺身こんにゃくの
わらび餅風
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- 刺身こんにゃく適量を水洗いして、食べやすい大きさに切る。
- きなこ、黒蜜、メープルシロップなどをお好みでかけて完成。
かんぴょう
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特産”食物繊維”レシピ
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- こんにゃくかんぴょうを塩もみし、よく洗い流す。
- ぬるま湯で1時間ほどつけたら水にさらし、水気を絞る。

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かんぴょうの八幡巻き |
- ゴボウは皮を洗って15cmの長さに切り、4つ割りにし水につけてから5分ほどゆでる。
- ニンジンも同様に切り、油揚げ2枚は3カ所を切り広げておく。
- 油揚げに鶏ひき肉75gを広げて、ゴボウ、ニンジン各2本ずつを束にまとめて真ん中に置き、端からくるくると巻く(2本作る)。
- 3.をかんぴょう15g(長さがあるもの)でらせん状に巻きつけ、巻き終わりを中に押し込んで止める。
- 鍋にだし汁3カップ、しょうゆ大さじ3、さとう、みりん各大さじ2を煮立て、4.を入れて落し蓋をして30分煮込む。
- 煮込んだら約2cmの厚さの輪切りにして盛り付ける。

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かんぴょうのゴマ酢あえ |
- きゅうり小1本を3~4cmの千切りにして、塩少々を振りかけて水気を絞る。
- ニンジンも同様に切り、さっとゆでる。
- かんぴょう90gと、油揚げ2枚は熱湯をかけ同様に切る。
- すりゴマ、酢、砂糖各大さじ2、塩小さじ1/2、しょうゆ、ゴマ油各小さじ2を混ぜ、すべての材料とよくあえて器に盛る。

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かんぴょうのオレンジかん |
- かんぴょう80gは1cm角に切る。
- 鍋に粉寒天1袋(4g)、水1カップ、1.を入れ火にかけ沸騰したら2~3分煮詰める。
- 2.に砂糖50gを加えて溶かし、火を止めて100%オレンジジュース500mlを加える。
- 型にみかん缶小1個分を入れ、3.を流して冷やし完成。