
暦の上では立秋もすぎ、もうすぐ暑さが止むという処暑。とはいえ暑さはまだまだ続きそう。夏の1杯といえばとりあえずビールですが、日本酒も最近は、冷酒だけでなく夏向けの商品が登場しています。暑い夏に涼を感じながら、爽やかに日本酒。そんなメニューを少しだけ紹介します。
■スパークリング
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大那純米吟醸スパークリング (720ml 1600円) |

日本酒の発酵には欠かせない「酵母」。生きたまま瓶詰めを行い、栓を開ける直前まで瓶内低温二次発酵を続けます。自然に生まれる炭酸ガスなので口当たりが優しく、スーッと抜けるような、米の甘味が広がる夏にふさわしい一本。
毎年1000本限定出荷にこだわるのは「一本一本に心を込めて作りたいから」と、6代目蔵元の阿久津信さん(40)。クリアで爽やかな飲み口は、生の魚料理よりもバーベキューなどガツン系な肉料理と相性抜群です。また、冷蔵庫でキンキンに冷やしてお風呂上がりにたしなむのもお薦め。
■菊の里酒造
大田原市片府田302の2
電話番号 0287・98・3477
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スパークリングゴールデンドライ門外不出(375ml 1296円) |

小山市産「古代米」のみを使用した発泡日本酒(純米酒)。すっきりした酸味が特徴です。辛口の白ワインのように、キレが良く、くどくないので、食前酒、食中酒として楽しめます。
「相性の良い魚料理のほか、和洋さまざまな料理と合わせて、新感覚の日本酒を味わってほしい」と西堀和男社長(56)。冷やしてストレートまたは、オンザロックがお薦めです。
昨年9月発売、同12月リニューアル。
■西堀酒造
小山市粟宮1452
電話番号 0285・45・0035
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スパークリングゴールデンドライ門外不出(375ml 1296円) |

この夏初出荷の新商品です。「甘く、飲みやすく、軽快な感じ。優しい炭酸が舌の上で広がります」と外池茂樹社長(56)。酒米は五百万石を使用。独自の製法にこだわり、親しみやすく、後味のよい味わいに仕上げました。ぜひ、トリュフチョコレートとご一緒に楽しんでください。
同酒造では販売していませんが、関口酒店(真岡市)と国本屋酒店(上三川町)で取り扱っています。限定品なので、売り切れ次第終了。
■外池酒造
益子町塙333の1
電話番号 0285・72・0001
■カクテル&スイーツ
カクテル
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混ぜて浮かべて表現自在に
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同店のバーテンダー、原百合子さん(33)に作っていただいたのは、宇都宮酒造の「四季桜 今井昌平」をベースにしたカクテル。
お祭りで飲むラムネをイメージした「昌平の夏」(900円)は、レモントニックと少量の日本酒を組み合わせたシンプルな味わい。カクテルの中にプカプカと浮かぶ金魚草がかわいらしく、見た目も涼やか。「アルコールが苦手な方にもお薦めです」と原さん。
他に、キウイの食感が楽しい「昌平モヒート」(1200円)など全5種。日本酒の新たな魅力に出合えるカクテルがそろっています。
ウイスキーと果実酒 BARフルールドゥリス
宇都宮市本町6の9
電話番号 028・643・5050
午後7時~午前0時
定休日 日・月曜
スイーツ
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絶妙な口溶け〝利き酒〟も
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杉並木(栃木市・飯沼銘醸)、北冠(同市・北関酒造)、雄東(小山市・杉田酒造)、若盛(同市・西堀酒造)、若駒(同市・若駒酒造)、天鷹(大田原市・天鷹酒造)の県内6銘酒をゼリーで味わえる「酒蔵めぐり」(各223円、税別)。それぞれの特色と風味を存分に感じられるよう、アルコール度数を3%に抑えていて「ちょっぴり酔える」新感覚のスイーツです。
そのまま食べれば、口の温度でふわりと溶ける絶妙な食感が、半日ほど冷凍庫に入れれば、シャーベット感覚で楽しめます。切り子など涼しげな器に入れ、ハーブを添えて食べるのがお薦めです。
パティスリーソワール
栃木市旭町24の9
電話番号 0282・24・6483
午前10時~午後7時
定休日 水曜