
爽やかな香りが食欲をそそる「ハーブ」。グリーンを少しプラスするだけで、料理の彩りも増します。今回はハーブのプロになって20年のキャリアを持つ「那須高原HERB s」のオーナー濱津伸生さん(46)に幅広く応用できるハーブペーストの作り方と料理のアレンジ法、フレッシュハーブの簡単な保存方法などを教えてもらいました。
簡単ハーブペースト
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バジルとパセリ使って
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スーパーなどで手軽に買え、比較的簡単に育てやすい「バジル」と「イタリアンパセリ」の2種類を混ぜたペーストを作ります。パスタやサラダ、卵料理など万能に使えるオイルです。

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作り方
(作りやすい分量で)
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- 2つのハーブ(各20g)を洗ったら水気をよく拭き取る。

- みじん切り、ざく切り、お好みの大きさに刻む。
- ハーブがオイルにしっかりと漬かるまで入れ、保存する。(写真左)
※酸化を防ぐために小皿に軽くのる程度を切ったら、ホーロー容器などに移し、オリーブオイルをかける。
●肉料理には「セージ&ローズマリー」
ツンとした香りが特徴。肉の臭みを消してくれます。料理と一緒に加熱すると良いでしょう。
●魚料理には「フェンネル&オレガノ」
柔らな香りが特徴で、魚の生臭さを消し、淡白な味のアクセントにもなります。。
※出来るだけ新鮮なうちにペーストにすることで香りよく保つことができます。ペーストの作り方はどれも同じ工程。保存は冷蔵庫で約3週間程度。
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保存方法 |
ペースト以外で生のまま保存する場合は、新鮮なうちによく洗い、キッチンペーパーにくるみ、ビニール袋などで密封して野菜室に。約1週間程度、保存可能。
それ以上の保存方法は「乾燥」。ハーブは葉が黒くなってしまうので冷凍保存には向きません。
ペーストを使った2品
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●那須野菜ロースト ペースト添え
●たこサラダ |

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那須野菜ロースト
ペースト添え
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■材料
旬の野菜(彩り豊かな野菜)。今回は、カブ・ニンジン・アスパラ・ゴボウ・葉玉ネギ
- それぞれの野菜を一口大に切り、葉玉ネギ以外をチキンコンソメスープまたは、塩の入ったお湯でゆでる(竹串が通る程度まで)。
- フライパンで焦げ目が付く程度に焼く。
- 野菜をバットに移し、余分な油を軽く取る。
- 塩3つまみ、白こしょう少々、酢小さじ2で軽く混ぜ合わせ、野菜のマリネが完成(3~4日保存可能)。
- お皿に野菜を盛り付け、ハーブペーストを適量かけ、出来上がり。

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たこサラダ |
■材料
ゆでたこ100g、セロリ1/2~1本、すりおろしニンニク1/2
- セロリ、ゆでたこを食べやすい大きさに切る(素材2つは同等の大きさにカット)。
- ボウルに1.を入れ、塩小さじ1、ニンニクすりおろしを加え軽く揉む。
- レモン汁を絞り、味を整え、オレンジとレモンのスライスと共にお皿に盛り付ける(あればスライスしたオリーブも一緒に)。ハーブペーストを垂らし、完成。
ペパーミントでドリンクも
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●ペパーミントコーヒー
●ペパーミントソーダ |

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ペパーミントコーヒー |
ペパーミントとカフェインの相乗効果で集中力が高まり、朝の一杯にお薦めなのが「ペパーミントコーヒー」です。
■作り方
ペパーミントの頭頂部5~6個を準備。コーヒー粉の上に手でちぎって入れる。ゆっくりお湯を注いで完成。

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ペパーミントソーダ |
胃と腸の健胃・整腸作用もあり、食欲増進にもつながるペパーミント。清涼感あふれる一杯はこれからの時季にもぴったりです。
■作り方グラスにミントの葉をちぎり入れ、炭酸水を注ぐ(お好みでレモンやオレンジを加える)。
「那須高原HERB‘s」のオーナー濱津伸生さん (問)同店 0287・76・7315 |
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