伝統の街並みに新しい風
「栃木市 嘉右衛門町界隈」
一昨年、国重要伝統的建造物群保存地区に選定された栃木市の嘉右衛門町伝統的建造物群保存地区。その歴史と伝統の街で、若い世代による新しい街づくりが進んでいます。「遊々街めぐり」第5回は、風情ある街並みが魅力の嘉右衛門町界隈。一昨年、重伝建に選定された歴史ある街に、若い世代が溶け込み、新しい活気を呼んでいます。
旧日光例幣使街道を中心とした嘉右衛門町界隈は、江戸末期から昭和初期の建造物が残り、岡田記念館や翁島、油伝味噌などで知られるエリアです。一方、ここ数年は若い世代による空き店舗を生かした出店が続き、新たな街づくりに注目が集まります。この流れを作った最初の出店者の大塚悦雄さん(32)に、街の魅力、街への思いをお聞きしました。
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ここの雰囲気が気に入り2010年10月、元寝具店を改装して古道具屋「スケールスアパートメント」をオープンしました(現在改装中)。歴史のある街で店を開きたかったので良かったです。重伝建になって、あらためて魅力ある、良いところだと感じています。
翌11年5月には、同町で雑貨卸業を営む鈴木和彰さんと店周辺で、マルシェイベント「蔵ノ街デタカラモノサガシ(通称クラモノ)」を企画し、雑貨、飲食などの出張販売、演奏会などを行い好評でした。以来、毎年開催し、回を重ねるごとに出店や来場者が増えています。
ク ラモノ参加がきっかかけとなり、このエリアの空き店舗へ、6オーナーが出店。私も昨年2月、空き倉庫で2店舗目の「スケールスデパートメント」をオープンしました。
地域の方々には温かく迎えていただき、かわいがってもらっています。「若い人が店をやりやすい雰囲気作りも大切」といった声もあり、うれしく思っています。昔はたくさんの店があり、にぎやかだったと聞きます。再び、活気が戻ればいいなと思います。
オリジナルジュエリーブランド「KAMALA」やオリジナル雑貨、ヨーロッパ各地から仕入れたアクセサリーや小物などを扱うセレクトショップです。天然石やシルバー、アクリルパーツなどを使ったネックレスやピアス、ブレスレットなどが人気。春は、パステルカラーの手作り小物やへアアクセサリーもお薦めです。 |
栃木市嘉右衛門町1の16
電話 0282・22・5315
営業時間 正午~午後7時
定休日 月曜
駐車場 1台
http://www.lydietellsasmalllie.com/info.html
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安心食材にこだわり、化学調味料不使用の料理とアットホームな雰囲気が魅力の食堂です。収穫時期には自家菜園のオーガニック野菜も使用します。一番人気は「グリーンカレー」(並777円)。自家製みそが隠し味の「ハヤシライス」(並840円)もお薦めです。ランチタイムはサラダ付。4月から消費税分の値段変更あり。
栃木市泉町5の15
電話 0282・51・1194
営業時間 午前11時30分~午後9時(ランチは開店からPM2時まで)定休日 火曜と第1、3月曜
駐車場 8台
http://ameblo.jp/smile-farm77
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倉庫を改装した店内に、年月をかけて魅力を増した古い物が並びます。食器棚や椅子など家具のほか、店舗の内装に使えそうな物など、品ぞろえさまざま。ほとんどが一点物です。オーナーとスタッフが、ひとつひとつ気持ちを込めて手を加え、新品とは異なる味を引き出しています。
栃木市嘉右衛門町1の27
電話 080・3157・6270
営業時間 午前11時~午後PM6時30分
定休日 月曜、10、29日
駐車場 7台
http://scales-apartment.net/
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生活にひと匙(さじ)プラスすることで、日々を豊かに、楽しくすることを提案しています。食器、洋服、コスメ、生活雑貨など、オーナーが実際に使って良さを実感したものを扱っています。この時季は、ダブルガーゼやリネン素材の洋服が人気です。店舗改装中のため「travel note(トラベルノート)」で営業中。
栃木市嘉右衛門町9の18「travel note(トラベルノート)」
☎なし
営業時間 午前11時~午後4時
定休日 木曜(不定休あり)
駐車場 3~4台
http://sajiplus.exblog.jp/