
夏に涼をもとめるなら何といってもかき氷が一番。不純物が少なく、透明感の高い「日光天然氷」を使ったかき氷は、ふわふわの食感で極上の味わいです。しばし暑さを忘れる「かき氷めぐり」にご案内します。
◆霧降高原チロリン村

天然氷を知り尽くした「四代目徳次郎」がいるお店。「最高の状態の氷を食べてほしい」と氷の温度に細心の注意を払い、オーダー毎に氷をセットします。溶けにくいギリギリの温度を保った氷は、口に入れた瞬間にふわりと溶けます。
メニューは5種類。シロップは地場産のブルーベリーやユズなどを使い、いずれも手作り。迷ったらトチオトメのピュレが乗った「イチゴミルク」(850円)がお薦め。1年を通して楽しめます。
日光市霧降1535の4
電話0288・54・3355
営業時間 午前9時~午後4時
定休日 火曜休
◆珈茶話

東武下今市駅そばにある老舗のカフェが提供する天然氷のかき氷は6種類。マスターの柏木保之さんが「王道ではない新しい味にチャレンジしたい人向け」と話す一押しメニューが「トマト」(800円)。地元日光市で採れたトマト(桃太郎)と体を温めるといわれる「甜菜(てんさい)糖」でじっくり丁寧に煮詰めたシロップは甘く、新しいデザートを食べている感覚です。
ほかにも、変わり種メニューとして「ジンジャ—ハニー」も人気。トチオトメやブルーベリーなど(いずれも800円)定番もあります。大人の雰囲気の中、通年を通して楽しめます。
日光市今市1147
電話0288・22・5876
営業時間 午前11時~午前0時(午後4時~同6時はクローズ)
定休日 火曜、月曜夜。
◆松月氷室

こんもりと山のように盛られたふわふわのかき氷。「見て驚き、食べた時に見せる笑顔は大人も子どもも一緒。童心に帰ったような表情を見せてくれます」と、うれしそうに話すのは4代目店主の吉新昌夫さん。
常時30種類ほどあるメニューに5月から「牛乳キャラメル」(500円)が登場。ここに「紅茶」のシロップをかけるとミルクティー風味になる洋風テイストが今夏のおススメ。幸せな気持ちになる極上の一品は、並んででも食べてみる価値ありです。
日光市今市379
電話0288・21・0162
営業時間 午前11時~午後6時
定休日 月曜
◆dough‐doughnuts(ドー・ドーナツ)

夏季限定メニューとして老若男女に愛される日光天然氷のかき氷は5種類。一押しは、フレッシュなモモがごろっとのったオリジナルの「生ももミルク」(780円)です。
旬の早い山梨産のモモで作るシロップに練乳。石田友利江オーナーが「ふわふわの氷とミルクプリンが入ったデザート感覚のかき氷」と言うようにぜいたくな一品です。身が涼しさに包まれるような天然氷とモモたっぷりの味わいは感激。9月末ごろまで楽しめます。
宇都宮市西2の2の22
電話 028・637・2522
営業時間 午前10時~午後6時
定休日 月曜、第1火曜
◆宮カフェ

県オリジナル新品種スカイベリー100%の「スカイベリーソース」が、真っ白でふわふわと綿あめのように削られた天然氷の上にたっぷりとかけられた「愉快だカキ氷」(600円)。宇都宮市とのタイアップでユニークな名前になりました。
一口食べると、スカイベリーの甘さと一瞬にして溶ける天然氷の爽快感が絶妙に広がります。そのほかのリンゴジュース(宇都宮産)、ブルーベリー、マンゴー(各500円)も味わえます。
宇都宮市江野町2の11(宮カフェ1階)
電話028・666・8938
営業時間 午前10:00~午後7:00
不定休
◆菊水苑

佐野産のイチゴ「とちおとめ」と無農薬有機栽培で育てた「みかん」を使った自家製シロップ(各650円)が人気を二分します。「とちおとめ」は今月中に品切れの可能性大なので、お目当ての人はお早めに。
山高のふんわりとしたかき氷は、やさしい口溶け。氷は「松月氷室」から仕入れたものを使用しています。週末には100席が埋まるほどの混雑ぶりですが、店に面した菊沢川のせせらぎが涼を運びます。浅瀬で川遊びを楽しむ親子連れも。
佐野市堀米町2139
電話0283・21・5584
営業時間 午前11時~午後6時
8月末まで無休
【日光天然氷】全国に5軒しかないといわれる氷室。そのうち3軒が日光市にあります。清らかな水と冬の厳しい寒さの下、100年以上続く伝統的な製法で作られています。硬くて溶けにくいのが特徴です。