
気温の上昇とともに大活躍する冷蔵庫。冷たい物を求めてドアを開ける回数も増え、よく見ると庫内が満杯だったりしていませんか。節電にもつながる「冷蔵庫の正しい使い方」について、宇都宮市の主婦グループ「宇都宮友の会」の渡辺悦江さんに聞きました。
購入した食料品などをとりあえずなんでも冷蔵庫に入れていませんか。まず冷蔵庫のドアを開けてみましょう。
①冷蔵庫に入れる必要のない物が入っていませんか。開封前で常温保存可能な物は戸棚に。根菜類は風通しの良い冷暗所で保存する。
②温度の設定は「強・中・弱」の3段階です。通常使用なら「中」。冬場や入れ方次第では「弱」でも十分です。
次は、庫内の整理整頓です。庫内の空いたスペースに何でも詰め込まず、物の「指定席」を決めて入れます(イラスト参照)。ドアを開けてすぐその場所に手が届けば、時間の短縮と節電になります。指定席には、庫内の設定温度に適した食品を入れます。
*冷蔵室の整理
①迷子をなくすために、中身が見える透明な容器で保存する。大中小の同形シリーズにすると効率よく納まります。
②頻繁に使うものは目の高さに、時々使うものは高い所に。ただし、冷気の吹き出し口はふさがないように注意します。
③同時に使うものは1カ所に。朝食に使うもの一式をトレーにまとめておくと、出し入れが簡単でとても便利です。
*野菜室の整理
①ニンジン、キュウリなどは、牛乳パックを半分に切って縦に保存する。
②葉物は、霧吹きをした新聞紙に包んで根元を下に。ポリ袋に入れる時は、ふっと一息かけて二酸化炭素を入れ、口を閉めます。
最後に冷凍について。一度にたくさん作って冷凍すれば省エネ、省時間になり、食事の支度もすぐできて予定も立てやすくなります。
*冷凍法など
①必ず密閉式の冷凍用袋を使用し、1回分ずつ小分けして平らに冷凍する。
②日付を記入しておき、縦に並べて入れる。
③甘い物やケーキ類は、臭いが移るのを防ぐために、一度アルミ箔(はく)に包んでから保存用袋に。冷凍引き出しが2つある場合、肉、魚類とは別々に保存する。
④冷凍室の空いたスペースは、保冷剤や水を凍らせたペットボトルなどで空間を埋めておく。凍った物が多いほど庫内は低温に保たれ、停電の時には、冷蔵室などに移動させる。
(問)同友の会・渡辺さん電話028・627・1080