代表的な南国フルーツの一つがマンゴー。宮崎産の高級ブランドの完熟マンゴーなど国内では、宮崎はじめ沖縄、鹿児島、熊本などが有名です。でも、実は県内でもマンゴーを栽培している農家があります。マンゴーは食物繊維やβカロテンなどが含まれ、美肌効果やがん予防、貧血予防などの効能が期待されます。栃木産マンゴー、食べてみてはいかがですか。
 
 

 

 
 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

〝南国〟育むボックス栽培 

こまき園  宇都宮 
こまき園のマンゴーは糖度約23度。赤くなり自然にネットに落ちたものを収穫します

 

 30年前に県内で初めてマンゴーを栽培したオーナーの駒場騏一郎さん。ボックス栽培という栽培法を考案した、マンゴー栽培の革命児です。 ボックス栽培は、根域制限栽培の一種で、ネット製の鉢などで根の張れる範囲を制限して栽培します。根域を制限することで養分が凝縮されるとともに、木をビニールハウスで育てられる大きさに制限できます。 

 もともとサクランボ農家だったこまき園は、ボックス栽培をサクランボで成功。続いてブドウ、モモにも。農業新聞に取り上げられた記事を見た沖縄のマンゴー農家から「マンゴーをボックス栽培で作れないか」と相談され、苗を送られたところからマンゴーの栽培が始まりました。

マンゴーの革命児、こまき園オーナーの駒場さん

 「ボックス栽培のやり方を教えてほしい」などと要望が多数あったものの、考案した栽培方法を教えてしまうことを周りに反対され、悩むこと2年。それでも、みんなでボックス栽培を発展させられればと、「全国ボックス栽培研究会」を設立し、今では青森から島根まで会員数65人に。 減農薬、有機肥料で、その土地に合うやり方を駒場さん本人が出向いて教えます。「失敗してもくじけない。やっているうちに技術は身に付く」と駒場さん。「仲間が増えると大変だけど、それが財産」。

(問)同農園 ☎028・665・4813。
宇都宮市徳次郎町600の2
(宇都宮IC北)
Ⓟ80台
マンゴー直売は7月下旬から予定
(電話またはホームページで確認を)
〈サクランボ狩り〉予約不要。6月15日〜2、3週間(なくなり次第終了)
根域を制限して養分が凝縮されるボックス栽培

 

 

 

 

 

 

学び、試み、こだわって 「おいしさ」広がります。

 

手塚農園  宇都宮 
収穫時は赤くなるアップルマンゴー。「毎回マンゴーが赤くなったとき、感動します」と手塚さん

 イチゴハウスの横に大きめのマンゴーハウスが並ぶ手塚農園。マンゴーを作るのは、手塚敏子さん。市内のこまき園でマンゴーを食べ、そのおいしさに衝撃を受けました。「こんなおいしいものを自分で作れて、皆さんに食べてもらえたらどんなにうれしいか」と、こまき園の駒場さんに作り方を教えてもらい、作り始めたのが10年前。ボックス栽培で作っています。

 ボックス栽培は根が張り過ぎることもなく、味が充実するといいます。糖度も甘いといわれる基準の15度を大きく超えて20度前後。繊維質のない、甘い、肉厚のマンゴーが出来上がります。また減農薬・有機肥料にこだわり栽培します。

 農園直売所などで、完熟しネットに落ちたマンゴーを収穫するアップルマンゴーと、収穫してから追熟させるキーツマンゴーの2種類が購入できます。

(問)同農園☎090・4941・1070。
宇都宮市今里町1818
(直売所) 午前8時半〜午後4時
〈アップルマンゴー〉6月下旬〜7月下旬
〈キーツマンゴー〉8月上旬〜8月中旬
東武宇都宮百貨店「アグリランドシティショップ」、JAグリーンかみかわち、オンラインショップ「匠」でも販売。

 

完熟しても外皮が緑色のキーツマンゴー。果肉はオレンジで甘い
 
 


 

 
鈴木材木店  那珂川   
アーウィン(通称アップルマンゴー)㊨とレッドキンコー

 香りと甘さが格別な「なかよしマンゴー」。糖度18〜20度という味わいは、JR東日本の豪華寝台列車「トランスイート四季島」でも採用されました。

 那珂川町地域資源活用協同組合の鈴木材木店の鈴木栄子さんとスタッフが、木材を乾燥させる木質バイオマスボイラーの余熱を利用したハウスで6種類150本を栽培しています。

 栽培に当たり、ボックス栽培を宇都宮市のこまき園に学びました。

 ネーミングに込めたのは、町名と「マンゴーを食べてみんな仲良しに」との思い。木をくまなく活用することと町の活性化を目指し、地元愛にあふれた仲間たちとスタートした木材屋のマンゴー。鈴木さんは「いろんな人たち、マンゴーファンに支えられ、人の温かさやつながりを感じる。何よりもスタッフの努力に感謝です」と話します。

(問)同店☎0287・96・3046。
那珂川町小川2971
午前10時〜午後6時
不定休
7月末まで同店で販売中。
お得な販売会を7月7日午前10時〜午後3時、町内の「あかねてらす」で開催。
(電話またはホームページhttp://vigty.com/nakayosimango/で確認できます。)

 

グリーンキンコーと鈴木栄子さん。色はグリーンのままで時期を見極めて収穫し、追熟します。完熟の風味は格別!

 

 

 

 

 

 

 

南国フルーツ60種 珍しい「ジャボチカバ」人気


県内ではマンゴーだけでなく、南国フルーツが栽培されています。そのうち60種類もの多品種を栽培している農園を紹介します。

Tropical Planet  那須烏山 
見てびっくり!食べておいしい! ブラジル原産の「ジャボチカバ」と福島直彌社長 

 農薬・化学肥料を使わずに60種類の南国フルーツを栽培。パッションフルーツが15種類、ゴールデンベリーやドラゴンフルーツ、別名フランス白イチジクと言われ濃厚な甘さのバナーネなどが元気に育っています。

 「味、香りともに格段に違う」という南国フルーツの中で、名前も見た目も珍しいのが「ジャボチカバ」。東京でシステム開発会社を経営していた同園社長の福島直彌さん(64)が、地元の休耕田対策の話を持ち掛けられ、ブラジル人の友人からジャボチカバのことを聞いて15年ほど前に栽培したのが始まり。 

日本では観賞用として知られ、濃厚な甘酸っぱさがある「ゴールデンベリー」㊤とトケイソウの仲間でビタミン豊富、香りが特徴の「パッションフルーツ」

 ジャボチカバは、幹に直接結実するのが大きな特徴で、見た目はまるでブドウの巨峰。皮ごと食べられ、果肉は白くライチのような風味です。「この味を求めてブラジル人のお客さんがた<くさん来ますよ」と社長の福島さん。同園では各種直売のほか摘み取り体験もできます。ジャボチカバの収穫は10月末まで。100㌘500円。  

(問)同農園・福島さん
☎090・3331・4586。
那須烏山市神長1247の5
午前10時〜午後4時
無休
(摘み取りは予約を)