Interview 書家・宇都宮書道学校教授 見目月華さん

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見目月華(けんもく・げっか)
本名・美希。1971年、佐野市生まれ。小学3年から書道を始める。高校、学習院女子短大と書道部に所属。短大卒業後、インテリア会社に就職しながら書道を続け師範免許を取得。24歳で退職し、宇都宮書道学校へ入学。本科生となり、授業を受けながら子ども書道教室の講師を務め、月約600枚の賞状代筆を依頼される。26歳から同校教授、見目書写書道教室主任。2001年、県書道展文部大臣賞、2010年、県芸術祭準芸術祭賞、2017年、県書道連盟創立70周年記念会員展記念連盟賞など。現在、県立大田原女子高書道非常勤講師、全日本書写書道教育連合会副会長、県青年書作家協会会長などを務める。

  旅立ちの春、小学校から大学まで各学校で卒業式の季節です。式で受け取るのが、自分の名前が記された世界でたった一つの卒業証書。その名前を一字一字、心を込めて書いているのが、書家で宇都宮書道学校教授の見目月華さんです。16年前から依頼を受けるようになり、今年も県内の小、中、高校生の卒業証書約500枚を書き上げました。見目さんに書道の魅力や卒業証書に込める思いなどをお聞きしました。

心を整え…書き上げる
筆が生み出す 
心が伝わる文字

毎年数多くの卒業証書の名前を書いていらっしゃいますが、書くときに大切にしていることは。
  名前は、そのお子さんが生まれた時に、愛情や未来への希望を込めて付けられているということ。「世界に羽ばたいてほしいと願ったのだろうな」「桜の咲く穏やかな春の日だったのかな」など、生まれた時のご家族の思いや情景を浮かべながら書いています。そして、文字を見て「やっぱりいい名前だ」と思っていただけるよう、一字一字に心を込めています。

書道をはじめたきっかけは。
   幼少時代、病弱だった自分に母が勧めてくれました。書いてみて「自分に合っている」と直感的に感じたのを覚えています。高校時代に所属した書道部では、3年の冬の部展まで大作制作に明け暮れました。墨の香りに心癒やされ、受験勉強の逃げ場にもしていましたね。



なぜ、インテリア業界から書道の世界へ
短大でも書道を続けていましたが、色の世界への憧れから服飾を学び、インテリアにも興味があったので、卒業後はインテリア会社に就職しました。ただ、この間も休日には書道を習い、会社で熨斗(のし)や贈答品の名入れを任されるようになりました。書いているうちに「もっとうまくなりたい」と思う一心で退職し、書道専修学校である宇都宮書道学校に入学しました。

 
書道の魅力は
手紙や賞状、熨斗などの実用書道では「整った美しい文字」を追求する楽しさや、手書き文字だからこそ心が伝わる素晴らしさを知ることができます。また、 現在私が魅了されている「仮名」のように、文字全体の字形、太細、余白、墨色など、すべてにおいて作品を創造する楽しさもあります。一つとして同じ作品が出来ない難しさもまた、魅力です。

 今後目指すのは
 現代においても、平安時代の「古筆」を手本としている書道の世界。いくら書いても届かない、完璧な作品だといわれています。その「憧れ」を追求し、自然で完成された作品を書き上げ、いつか自分の世界を築き上げたいと思っています。


(写真:上)同校が発行する月刊書道誌「日光」(文部科学省学習指導要領準拠)で毛筆や硬筆、賞状などの手本を書いている。

(写真:下)白いキャンバスに自由に描くイメージの「仮名」。和の美しさを追求できるのが魅力だという 。

(問)宇都宮書道学校

☎028・645・5480
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