Interview  花農場あわの 代表取締役 若林ふみ子さん

2017/6/7
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若林ふみ子(わかばやし・ふみこ)
1950年、鹿沼市生まれ。高校卒業後、建設会社に就職。結婚後も勤務を続けながら、農家の主婦として旧粟野町の「生活改善グループ(現在の全国生活研究グループ)」代表を務め、ドライフラワーの販売や講習会を行う。会社を退職した98年、農家の女性8人と、県内初の法人化女性起業組織「有限会社花農場あわの」を設立。翌年、県内で初めて法人化された農村レストランとして「花農場あわの」をオープンした。2002年、農林水産大臣賞受賞。2013年、日本経済新聞プラス1「農園レストランランキング」で全国第5位に選ばれた。

 のどかな里山の風景が広がる鹿沼市粟野地区に、年間1万人もの人たちが訪れる場所があります。季節ごとに咲くハーブと草花、そして「オトワレストラン」の音羽和紀シェフに師事し学んだという、ハーブを使った本格フレンチイタリアンの料理の数々…。その場所は「花農場あわの」。「この場所を笑顔の集う農園に」というコンセプトのもと、農家の女性8人で1999年に開園して以降、日々自然に感謝しながら、丹精した花やハーブを育て、そのハーブを使った料理を作り、訪れる人たちを温かな笑顔で迎える女性たち。代表取締役の若林ふみ子さんに、これまでの歩みや農場に対する思い、今後についてお聞きしました。

ハーブでもてなす
癒やしの花園

開園のきっかけは。
   もともと、花やハーブが好きで、地域女性の交流や自立支援を目的とした「生活改善グループ」に入り、ドライフラワー作りを楽しんでいました。そんな中、「ハーブ園を作り、そこで育てたハーブを使った料理を出すレストランを地元で開けないか」と考えるようになり、花が特に好きなグループ内の女性8人で「花農場あわの設立準備会」を発足しました。 当時の粟野町役場や県に相談し、補助事業などを活用したり、慣れない会社登記の書類作りに苦戦したりしながら1998年に「有限会社花農場あわの」を設立、翌年開園しました。

苦労したことは。
   コンニャク畑だった土地を借りましたが、当初は笹だらけでした。そこでハーブや花が育てられるよう自分たちで開墾を始めました。広さが1・1㌶もあるので、8人がかりでも大変な作業でした。 また、家族は事業を始めることに大反対だったので、オープン1カ月前にそれぞれの家族に集まってもらい、年間の売り上げや来客の見込みの説明、料理の試食などを行い、ようやく納得してもらいました。


「季節ごとに違った味が楽しめる
ハーブティーが人気です」と若林さん


抜群のチームワークで
花農場を運営するスタッフの皆さん
フレンチイタリアンを提供すると決めた理由は。
   ハーブの魅力は「香り」。それを生かす料理はフレンチやイタリアンだと思いました。しかし、メンバーは全員農家の女性、当然そのような料理は作ったことがありませんでした。そこで、県の農村振興課に相談し、フレンチシェフの音羽さんをご紹介いただき、「料理を教えてください」と直談判しました。最初は困惑気味だった音羽シェフも、この風景を目にして「一緒に頑張りましょう」と言っていただきました。それから1年間、8人交代でシェフの元に通い、料理をはじめ、経営や接客についても学ばせていただきました。

ここならではの魅力は。
   ずばり、ハーブと過ごす「癒やしの時間」です。ガーデンでは、約200種類のハーブや草花が季節を彩り、レストランでは、注文を受けてから摘み取ったハーブを使った料理やハーブティーなどが楽しめます。

さらに、保存料や添加物を一切使っていないクッキーやドレッシング、ドライフラワーの販売や、リース作り体験などもできますよ。

今後の目標は。
    「きれいだったよ、おいしかったよ」というお客さんの言葉を支えに、今まで頑張ってこられました。これからも、常にアンテナを張って、お客さんに喜んでもらえるような料理や商品をどんどん作っていきたいです。そして、オリジナル商品の販路を広げ、たくさんの人にこの場所のこと、ここで育ったハーブや野菜の「本物の味」を知ってもらいたいです。








スイーツやジャム、ソースなど
オリジナル商品は約30種類にのぼる
 

花農場あわの

鹿沼市中粕尾423
☎0289・83・7787
午前9時~午後5時
無休
(12~3月は午前9時半~午後4時、火曜休)
入場無料


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