Interview Cfa バックヤードワイナリー 醸造家 増子春香さん

2017/5/3
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益子早苗(ましこ・さなえ)
1970年生まれ、宇都宮市在住。10代の頃からイベントなどで司会者として活動。現在は、平日はミヤラジのパーソナリティー、週末は結婚式の司会などを務める。年に数回ドリカムのライブに行くのが楽しみ。好きな曲は、歌詞に勇気をもらえるという「AGAIN」。

 足利で60年続く老舗で北関東唯一のラムネの製造会社「マルキョー」。その工場の一角に5年前に誕生した小さな醸造所「Cfa Backyard Winery(シィーエフエー バックヤードワイナリー)」。主力ブランドの白ワイン「オープニングアクト甲州」は、ワインアンドスピリッツ協会が主催する国際ワインコンクール「サクラアワード」で昨年のゴールド受賞に続き、今年は最高賞のダブルゴールドに輝きました。父親で同社社長の増子敬公さんと共にワイン造りに取り組む醸造家の増子春香さんにワイン造りのきっかけや思い、ワインの魅力についてお聞きしました。

和食に合う「厚み」

他ではできない
ワインを

「サクラアワード」で2年連続受賞されましたが。
   受賞はすごくありがたいことです。自分では良いワインができた、と思っていても第三者に評価されない限り評価は得られません。メディアに出させていただく機会も増えて、注文も全国からいただいています。

ワイン造りを始めたきっかけは。
   祖父の代からラムネやかき氷シロップを製造していますが、少子化の影響やお得意さんの高齢化などここ十数年、販売の縮小がずっと続いている状況でした。父は東京農業大で醸造学を学んだ後、ワイナリーに勤めていましたが、会社を継ぐために帰郷。すぐに「ココ・ファーム・ワイナリー」の立ち上げに携わるなど、醸造家の仕事を続けていたこともあり、会社を維持するために父と私ができることは、ワイン造りしかないと。ワインでまた新しい世界が広がるのかなという期待もありました。


テイスティングは大切な作業の一つ

「オープニングアクト」(辛口 白・ロゼ・赤、各2160円)と100%ブドウジュース(右端、600円)
仕事について聞かせてください。
   春から夏はラムネやかき氷シロップの製造が中心で、秋になるとワインの仕込みが始まります。造り方にもよりますが、約6カ月かけて熟成を行い3月に瓶詰めをして販売しています。

バックヤードワイナリーが目指すワインとは。
   私たちが普段日常的に食べている和食に合う「厚み」があるワインです。原料の山梨県産のブドウの品種「甲州」は、今のワイン造りでは繊細で「厚み」のないワインを造るのが主流となっていますが、私たちは料理のボリュームに負けない「厚み」に力を入れています。 私たちの日常の食事は繊細な味付けだけではないはず。ボリュームがあり、食事中にずっと飲み続けられるワイン。ここを狙わないと日本のワイン人口を増やすことができない。日本食に合う、私たちにしかできないことを考えています。

ワインの魅力はどんなところですか。
   友人が増えること。大人になってからの友達作りの手段としてワインはすごくいいものだと思います。きょう3日は足利市で「北仲路地裏ワイン」が開催されますが、ワインのイベントに参加すると、ボトルをみんなでシェアして飲むことが多い。知らない人同士でも話を始めたら一緒に飲み始めて一つのグループになる感じがあります。  2年前から、ワインをつくりたいという人たちに向けた醸造体験プログラム「Cfaバックヤードワイナリー足利学校」を開催していますが、全国から集まった74人の参加者が友達になっていくのを見ているのも楽しいです。

 
繁忙期を迎えるラムネ工場

ワインを買いに訪れる人の接客やワインイベント参加など週末も多忙を極める増子さん
今後の目標を教えてください。
  ワインの怖さは、発売した瞬間からグローバル商品として世界のワインと戦わなければならないところにあります。「日本ワイン」が世界に認められることが一番の夢です。そのためにはワインの品質をどんどん上げていくしかない。ワインは1年に1回しか製造できないので、大きく進化させることはすごく難しい。経験に勝るものはないという世界で、私でも人生であと数十回しかワインを造れません。私たちの次の次の世代ぐらいじゃないとかなわない夢かもしれませんが、そのくらい時間がかかるものなので、後に続く人を育て、長いスパンで頑張っていかなければならないと思っています。


メ モ

Cfa バックヤードワイナリー
足利市島田町607の1

☎0284・72・4047

http://winemaker.jp/

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