Interview 宇都宮市交通指導員 今井厚子さん

2016/11/2
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今井厚子(いまい・あつこ)
1945年、宇都宮市生まれ。24歳で結婚後、3人の男の子を育てながら、夫・貢さんと同市春日町で「今井クリーニング商会」を経営。1985年に宇都宮市交通指導員に委嘱。その後、約30年にわたり、同町内の交差点などで陽南小学校の児童や地域住民の保護・誘導といった交通安全活動を行っている。

 通学路に立ち、児童や地域住民の交通安全の確保や指導を行う「交通指導員」。1959年11月に、東京都で「学童擁護員」、愛称・緑のおばさんとして制度がスタートし、その後全国各地に広がりました。現在、宇都宮市では今年11月、男性52人、女性91人の計143人が指導員として活動しています。11月19日は「緑のおばさんの日」。活動歴30年以上になる同市交通指導員の今井厚子さんに、交通安全に対する思いなどをお聞きしました。

安全と成長見守り30年
変わらぬ笑顔
いつもここに

指導員になったきっかけは。
   息子が小学生の時、通学路に立つ交通指導員の姿を「毎日大変だなぁ」と思いながら見ていました。その方が辞められ、小学校の校長先生から「指導員をやってもらえないか」と声を掛けられました。最初は、自分に務まるか不安でしたが、子どもたちや地域の皆さんの役に立てれば、という一心で引き受けることにしました。

 次男からは「人の命は地球より重い。皆さんのためはもちろん、自分自身も気を付けてほしい」と言われて、気が引き締まったのを覚えています。

子どもたちの元気な姿が原動力になっています

毎朝のスケジュールは。
   午前5時すぎに起床し、身支度を整えてから愛犬の散歩に出掛けます。その後朝食を取り、指導員の制服に着替えます。そして自宅から2、3分の交差点に自転車で向かい、午前7時半頃から約1時間、毎朝通学や通勤する地域住民約100人に対し交通指導を行っています。

指導中に心掛けていることは。
   人の命に関わる仕事なので、常に緊張感を持つようにしています。一度でも事故を起こしてしまったら、もうこの場には立てませんから。

 その上で、皆さんに「おはよう、行ってらっしゃい」と、元気に声を掛けるようにしています。毎日ほぼ同じ人が通るので、「今日は少し元気がないなぁ」とか、ちょっとした表情の変化に気が付くこともあります。そういう時は、心の中で「頑張れ!」とエールを送っているんですよ。

「子どもたちにもらった手紙は宝物」と今井さんとご主人の貢さん
約20年前の今井さん。


ずっとこの場所で地域の安全を見守っています

指導員として30年以上。今まで続けてこられたのは。
   何より、地域の皆さんの支えがあったからです。「毎朝ご苦労さまです」と声を掛けてくれたり、「寒いでしょう」と使い捨てカイロをくれたり…。卒業した子どもたちから手紙をもらうことや、中学、高校、大人になってもあいさつしてくれる人もいます。子どもたちがどんどん成長していく姿を見るのも、励みになりました。

 また、急に雨が降った日に雨具を届けてくれたり、朝早くから安心して留守を任せられた、指導員としてしっかり活動できるよう協力してくれた主人にも感謝しています。

今後の願いは。
   たとえ自分の体調が悪くても「何かあったらどうしよう」と心配で、毎朝交差点に立たずにはいられませんでした。なので、この先も自分が健康でいて指導員を続けていくこと、そして、この先ずっと皆さんがこの道を安全に通れることが何よりの願いです。

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