Interview リオ五輪クレー射撃 日本代表 石原奈央子さん

2016/5/4
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石原奈央子さん
石原奈央子(いしはら・なおこ)
1974年、東京都生まれ。鹿沼市在住。昭和女子大文学部卒業。国学院大で神職の資格を取得。イギリスで5年の語学留学を経て、2007年から競技を開始。12年アジア選手権で6位、14年仁川アジア大会代表。ことし2月、インド・ニューデリーで行われたアジア予選で優勝し国別出場枠を獲得。同月、日本クレー射撃協会の理事会で日本代表に選ばれた。

 ことし8月に開催されるリオデジャネイロ五輪のクレー射撃女子スキートに出場する鹿沼市在住の石原奈央子さん(41)。実家である古峯神社の仕事をしながら競技を続け、ことし2月に行われた五輪アジア予選で優勝し、自身初の五輪代表とともに同種目で日本女子初の五輪出場をもたらしました。これまでの歩みとリオへの決意をお聞きしました。

リオ五輪へ…
〝一番〟を狙う!
撃つ!

代表に決定したときの心境は。
   ほっとしました。クォータプレース(国別出場枠)を獲得できたということが大きかったです。スキート種目に権利を取ってこようという強い思いがあったので、「取ったぞ!」という気分でした。

 決勝はタイの選手と戦いました。16点満点で私が13点を獲得、相手が9点でした。試合に入ったら自分との闘い。緊張の中で自分を乱さず、いつもの試合ができればと思っていますが、緊張の度合いをコントロールすることが難しいです。どんな試合でも緊張します。まったく緊張しないと集中できません。

 始めた頃は、手も足も震え、自分が分からなくなりました。どこまで最高のパフォーマンスができるか今も探っています。

静寂に轟く銃声。3.5~4キロという重さの散弾銃で約20m離れたクレーを狙う。鹿沼市草久の古峰ヶ原射撃場にて

クレー射撃を始めるきっかけになったのは。また、魅力は。
   祖父、父とクレー射撃の選手でした。父は日本の不参加で出場できませんでしたが、モスクワ五輪の代表に選ばれていました。自分もゆくゆくやるものと思っていましたので、本当に自然でした。

 イギリスから2005年末に帰国後、日本クレー射撃協会の選手発掘事業に参加したのが競技の本格的なスタートです。それまでは、地元の猟友会やクラブの方々と射撃をしていました。

 クレー射撃は、散弾銃でクレーと呼ばれる直径約12㌢の素焼きの皿を撃って得点を競います。「トラップ」は下から、「スキート」は横からクレーが放たれます。1ラウンド25点満点(25枚)で、国際大会の女子は3ラウンドを行います。トラップに比べ、スキートは競技スタイルに「動き」がすごくあり、自由なところが魅力です。

2007年のデビュー戦からこれまで、最も心に残っているのは。
   愛知県豊田市で全国大会があり参加したときに、父の友人から「こんな射撃してたらお父さんに笑われるよ」と言われました。ここまできてもそんなふうに言われるのか、と。「父は父。私は私」という思いでしたね。

うれしかったこと、またつらかったことは。
   やはり、今回のインドでクォータプレースを獲得できたことです。なんとか一矢報いなければ、「スキートもあるんだ」というところを知ってほしかったんです。 つらかったことはないですね。射撃が楽しくて仕方ないです。もちろん、やめようと思ったこともありません。「やめた方がいいよ」と言われたことはありましたけど、「やめません」と言って続けてきました。

競技を始めて約10年。快挙ですね。
   射撃は競技のできる年齢が幅広く、50代の選手もいます。日本では20歳から免許が取れますが、海外の選手は15歳ぐらいでワールドカップに出場してきます。そうした若い選手たちと戦うわけですが、それまでに人としてのメンタルを強くできているから遅い時期に始めた射撃でも、世界には劣っていますがついていけるのかなと思います。

リオデジャネイロ五輪に向けての決意を聞かせてください。
   いろんな方から「参加することに意義がある」と言われますが、父は「競技はやるからには一番を目指せ」と常々言っていますので、一番高い場所、金メダルに向かって努力をしたいという思いがあります。競技ですから、一番を目指さないといけないと思います。

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