Interview 乗馬インストラクター 廣田思乃さん

2016/2/3
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廣田思乃さん
廣田思乃(ひろた・しの)
1983年、秋田県生まれ。2000年(高3)の国体で優勝。高校卒業後、大田原市の国際医療福祉大学に入学。児童福祉、社会福祉を専攻。現在は那須トレーニングファームのインストラクター兼競技者として活躍。10年、11年のJRAホースショーグランプリ大障害で2年連続優勝の経験を持つ。

 馬=大切なパートナーとの出会いで経験した癒やしのパワー。毎日真剣に向き合うことで生きる喜びや元気をくれる馬の力の魅力。今回は「那須トレーニングファーム」と「ホースガーデン」両施設の管理・運営をしながら、自身の競技出場のためのトレーニングに励む社会福祉士で乗馬インストラクターの廣田思乃さん(32)にその素晴らしさを教えもらいました。

馬に癒やされる…
不思議な力に魅了

馬との出会い、きっかけについて教えてください。
  高校受験で進路を決めるときに、目に飛び込んできた1枚の写真。秋田県で唯一馬術部がある学校の写真でした。その瞬間に「これだ! やってみたい」と。その高校に進学を決め、すぐに入部しました。馬の世話ができることがとにかくうれしい毎日から半年後、ようやく少しずつ馬に慣れてきた矢先に病気で入院生活を送ることになりました。

 闘病期間も長く、退院後も「体調が悪いな」と思うことが何度もありました。そんなときは馬の世話や散歩をすると体の調子も自然と和らぎ、馬と触れ合うだけで心も体も癒やされることに気が付きました。以来、馬は私にとって、なくてはならない存在になりました。

そんな自身の経験も踏まえ「ホースセラピー」にも積極的に取り組んでいると聞きました。どんな効果があるのでしょうか?
  馬の体温は人間よりも少し高いくらいで、触ってみると温かいんです。馬には人を癒やす力、触れることで優しい心を育む力、コミュニケーションや社会性を学べる力を持っています。

 心に傷を負った子どもたち、体にハンディがある子どもたちが、毎日の馬の世話を通して、会話が生まれたり、表情が明るくなってきたりと少しずつ子どもたちに変化がみられます。それは私が大学時代に訪れた「RDA」(障害者乗馬施設)での実習で実感したこと。馬と通じ合えた瞬間の一体感やいろいろな学びを今後もたくさんの子どもたちにも経験してもらいたいと思っています。

20160203front 今後の大会で一緒に走るライフ君との信頼関係もバッチリ

もっと身近に馬と触れ合える場所に、と願いを込めて昨年7月にオープンした「ホースガーデン」。反響はどうですか?
  栃木県では初の市営の乗馬施設になります。ここは、未経験者でも誰でも馬との触れ合い体験ができます。オープンから約7カ月。既に2200人を超える方が乗馬体験に訪れました。子どもたちだけでなく、保護者の方、市内外からたくさんの反響があり、「馬に乗ってみたい」と思う方がこんなにも大勢いたことには驚いています。

 乗馬教室に通い始めた子どもたちも多く、中には「インストラクターになりたい」とか「馬の道に進むにはどうしたら良いですか」などの質問も増え、馬が身近になり、好きになってくれたことが本当にうれしいです。

競技大会での今までの成績、また今後予定している活動などあれば教えてください。
  高校3年生で初出場した国体で優勝しました。馬術部に入部したときから「いつか一緒に大会に出たい」と思っていた馬との初優勝はうれしかったです。自分自身も初、秋田県でも初めてのことだったのでダブルの喜びでとても印象に残っています。その後も大学2年の国体で優勝しました。

 今は「全日本馬術競技会」など、年間で20以上の国内の大会を中心に参加しています。現在JRAホースショーに向けてトレーニング中です。会場となる馬事公苑は東京オリンピックのため改装工事が始まります。思い出のたくさん詰まった場所での最後の大会。良い成績を収めたいです。

 また、6月に開催されるグランドホースショーは「那須トレーニングファーム」で開催され、3日間で全国から延べ200頭の馬が集まります。「馬術」は唯一、動物と人間が一緒に出場できる競技。見応えもある華麗な大会なので興味のある方はぜひ応援に来てください。

夫の龍馬さん(右)とともに夫の龍馬さん(右)とともに、大好きな馬たちに囲まれる幸せな時間

今後の夢は?
  ここに通っている少年団チームの子どもたちの育成に力を注ぎ、いつか大きな大会にも出場できる選手に育てることが乗馬インストラクターとしての一つの夢です。

 競技者としては、これから6年後の2022年に、栃木で国体が開催されます。主人と息子、私の家族全員で出場して、良い成績を収めることが夢でもあり、目標です。

(問)那須トレーニングファーム
TEL:080・2100・1515

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