まず一杯 とろり  自慢の琥珀色

 

 

もうすぐ梅雨がやってきます。そして暑い夏も到来します。そんなときに爽やかな味で、涼感を届けてくれるのが果実酒です。なかでもよく飲まれているのが梅酒。琥珀(こはく)色で梅特有の甘さと爽やかさが、性別や年代を問わず人気の梅酒。今回はこだわりの自家製梅酒と出合える店を紹介します。

 

 

◇ずらり果実酒〝百貨店〟

  BAR フルール ドゥ リス  宇都宮 
 

 オーナーでありソムリエ、料理人でもある原綾子さんは、地元産の果物と食材をメインに、無添加・無着色の自家製果実酒と、季節の料理を提供しています。

カウンターには梅酒(1200円から)や果実酒がずらり。アルマニャックの梅酒(左)、梅ラムモヒート(右)、自家製燻製ナッツ(奥)

 梅のお酒だけでも15種類あまり。カウンターに並んでいる姿は圧巻です。紀州産や栃木市西方町産の南高梅と白加賀梅を使い、漬けるお酒もウォッカやブランデー、ウイスキーなど種類豊富です。また、梅ラムモヒートなど梅のカクテルや、梅シロップでノンアルコールもあります。

 他に、梨のお酒やみかんのお酒など数多くの果実酒があり、農家に直接出向いて果物の特長や作り手の思いを聞き、その果物にあったリキュールを作ります。農家さんの人柄をイメージして作ることも。

 変わり種として、日光杉を漬け込んだお酒やトウガラシ、ショウガのお酒など、種類は数知れず。料理もオトワレストランで修業した腕前で、本格的な品々を作ります。

「これからも、新しい組み合わせでおいしいものを作り、皆さんに楽しみを提供したい」と語ってくれました。

宇都宮市本町6の9しいの実ビル3階 ☎028・643・5050
午後7時~午前0時
日曜休
Ⓟなし

カウンター内、原さんの後ろにもお酒がずらり

 

 

 

 

 

◇8月上旬希少な紫も

  和彩 螢房  日光 
明るい方子さんと寡黙な光さん。仲良し夫婦です

 日光市森友の住宅地にひっそりとたたずむ創作料理の店瑩房(ひかり)。実家の寿司店で寿司職人の経歴を持つ店主で料理人の入江光さんと、笑顔がすてきな妻の方子(まさこ)さんの夫婦で営みます。

 自家製梅酒を作るのは方子さん。ホワイトリ

南高梅(右)、パープルクィーン(左)。飲み頃のはじめの頃だけ紫に。いずれも500円。

カーで、南高梅とパープルクィーンという希少な小梅の2種類を漬けるため、アルコール度数は高め。パープルクィーンは2カ月漬けるときれいな紫色になるそうで、8月上旬には紫の梅酒がお店で飲める予定。

 料理はおまかせコース(3000円から)のみ。その日のおいしいものを作ってくれます。

日光市森友1504の104
☎0288・21・5963
午後6時~(完全予約制)
水曜休
Ⓟあり

 

 

 

 

 

◇芳醇で深い味わい

 寿司処 ひまわり  那須塩原 
梅酒は5~6年漬け込み熟成が増してきたものを提供

 焼酎に氷砂糖と梅。そこに愛情をプラスします。長年の勘だけで漬け込んだ「自家製梅酒」(350円)。「おいしい。その言葉だけが聞きたくて」と、店主渡邊淳さんの母・玲子さんが店の開店当初から毎年欠かさず作り続ける梅酒からは、手作りならではの味わい深さが感じられます。

 芳醇(ほうじゅん)でまろやかな梅酒をさらに引き立てるには、新鮮なこはだを使った「こはだと大葉のガリ巻き」がお薦め。大葉の香りとガリの酸味が絶妙にマッチした一品は寿司屋だからこそのおつまみ。寿司職人、淳さんが握る絶品料理と合わせてぜひどうぞ。

那須塩原市一区町248の16
☎0287・37・1012
午前11時半~午後2時、
午後5時半~同10時半 
月曜休(祝日の場合は火曜)
Ⓟあり

 

 

 

 

 

◇さっぱり甘さ控えめ

 古民家食堂 tetto grannde  真岡  
芳醇(ほうじゅん)ですっきりした味わいが楽しめます

 6年前に茂木の友人からたくさんもらった完全無農薬のおいしい梅を漬け込んだ、甘さ控えめの「自家製プレミアム梅酒」(510円)。

 ロックで提供するふわっと梅が香る琥珀色の一杯は、「梅の爽やかな酸味が程よく残って、甘さ控えめで後味さっぱり」とオーナーの大門康男さん。

 築110年を超える古民家を再生したスタイリッシュな空間と南ヨーロッパの家庭料理をイメージし、新鮮な地元の食材で全て手作りする料理。記憶に残るひとときを過ごせます。

店名になった店の象徴の大きな屋根
真岡市西田井1045の1
☎0285・81・3705

午前11時~午後2時半(OS午後2時)
午後6時半~同9時半(2人から予約制)

火・水曜休
Ⓟ10台

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇ブランデー漬けも…

 割烹 竹一   足利 
「ぜひストレートで味わって」と、店主の長さん

 「女性のお客さんから注文を受けることが多いので、切らさずに漬けています」と、店主の長博さん(70)。琥珀色した梅酒(500円)は、まろやかで奥深い味わい。梅は南高梅を使用。現在店で出しているのは2014(平成26)年に仕込んだもので、中には10年ものの梅酒も。ブランデーを使った梅酒も用意しています。

 巴町で43年。店は妻の富子さんと2人で切り盛りしています。コース料理が中心(3000円から)で、骨まで食べられるカレイの唐揚げがお薦めです。

 

足利市巴町2537
☎0284・21・4853
午後5時半~午後9時
日曜休 Ⓟなし
鑁阿(ばんな)寺西、北仲通りから細い路地を入ったところ

 

 

 

 

 

 

・・・・ノンアルコールも楽しんで・・・・

◇自家栽培の梅で…

 Coconora   佐野 
梅ジュース(460円)㊤と、シソ酢ジュース(330円)㊨

 佐野フルーツライン沿いにある農家が営む料理店。梅酒(500円、炭酸割りは600円)は、店や自宅の庭にある梅の木で採れた梅を使いオーナーシェフの川田真治さんの母ユキノさん(76)が毎年作り続けています。「梅酒は年数がたった方がうま味が増してコクが出ておいしい。できればストレートで味わってほしい」と、ユキノさん。

 梅やプラム、ユズ、赤シソの自家製ジュースも用意。メニューも充実していて和食、洋食、アジア料理、パスタにラーメン、定食まで楽しめます。

 

佐野市上羽田町字深田394の2
☎0283・24・5337
午前11時半~午後8時半
(材料なくなり次第終了) 
水曜休
Ⓟあり

 

 

 

 

 

◇爽やか…茶葉漬け梅

 中国茶 玫瑰   大田原 
爽やかなドリンクに台湾スイーツ「豆花(トウファ)」もお薦め

 台湾ウーロン茶や岩茶、さまざまな種類の中国茶のほか、手作り台湾スイーツなどが楽しめるカフェが中国茶 玫瑰(めいくい)。

 梅を茶葉で漬け込んで作った茶梅のシロップを炭酸水で割った「茶梅シロップ発泡割り」(北奇菜山高冷茶、岩茶白牡丹の2種、各500円)は乾いた喉を潤す、夏にピッタリ爽やか系ドリンク。

 中国茶の茶請けとして親しまれている茶梅。友人から教えてもらったレシピで作ったところ、好評だったことから毎年漬け込み、定番のドリンクに。茶葉の風味と梅の香り…、スッキリの中に見えてくる味わい深いお茶の甘味を大粒の梅とともに、ぜひ。

大田原市末広2の10の5
☎0287・24・0762
午前10時半~午後6時
水曜休 Ⓟあり