Interview 漫画家 仔鹿リナさん

2015/6/3
このエントリーをはてなブックマークに追加
仔鹿リナさん
仔鹿リナ(こじか・りな)
1975年、宇都宮市生まれ。宇都宮文星短期大学美術デザイン科卒。在学中から雑誌などで漫画を発表。1月にコミックエッセー「うちのダンナは野菜バカ。」(ぶんか社)を刊行。現在はweb花丸(白泉社)で、舞台化された「男おいらん」のコミカライズ版を季刊掲載中。1児の母。
仔鹿リナ オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/kojikarina/

 新鮮な野菜や果物、魚などを全国から集め、県民の豊かな食生活を支える宇都宮市中央卸売市場。同市場内の青果卸会社が舞台のエッセー4コマ漫画「うちのダンナは野菜バカ。」が1月に発売されました。実在する主人公のおかしな日常を描いた同コミックの著者で、同市在住の漫画家仔鹿リナさんに、作品作りの背景などをお聞きしました。

 家族の日常
  面白い実話描く

漫画家になったきっかけは。
   初めて手にした漫画は、小学校3年生の時に、父におねだりして買ってもらった少女まんが雑誌「りぼん」です。それからは、漫画で育ち、「大人になったら漫画を描く」と決めていました。子どものころは、少女漫画家を夢見ていましたが、今はジャンルを問わずに、いろんな漫画を描きたいと思っています。

「うちの旦那は野菜バカ。」では、ご主人のタカシさんご本人が主人公なんですね。
   連載開始当時、実話系の雑誌で、育児を題材にした漫画を掲載していたので、創作ではなく「面白い実話」を探していました。

 いくつか企画も出しましたが、ダイエットやファッションなどのありふれたネタだったので、なかなか通りませんでした。

 身近で取材ができて、珍しいものはないかと悩んでいた時に、「私が興味を持ったように、青果市場内で働く旦那さんの仕事を、他の人たちも見てみたいのでは」と、思い立ちました。企画を出すと、あっという間に通ったので、すごくびっくりしました。

 野菜のことしか考えていない旦那の日常に、私がオチをつけて描きました。連載中に分からないことがあると、旦那さんに聞けば何でも答えてくれたので、ありがたかったです。だからといって、一緒に作品作りをしてきたという感じはないです。

これまでの作品
これまでの作品

デジタル環境で描画する仔鹿さん。
「正直、遊びに行くよりも描いている方が楽しい」と話す一方で、「家族がいたから楽しく描くことができる」とも

デジタル環境で描画する仔鹿さん

漫画の発表後、どのような反響がありましたか。
   年齢を問わず、男女共に幅広くご感想をいただきます。生産者の方の生の声や、地方によって取り扱いの違う品種の情報交換などもできて、とても楽しいです。

 月に一度、市場を一般公開する「うんめ~べ朝市」に合わせて、即売会も開催させていただきました。初めて漫画を見た市場の人たちからも、想像以上に喜んでいただきました。連載中は知らなか った市場の現状にも直面し、販促のはずがものすごい取材になりました。そして、市場の人たちのあったかさ、優しさを身に染みて感じました。

 旦那さんは、漫画の内容が事実だからOKという感じで、自分が漫画の主人公になっていることは、どうとも思っていないような。ですが、Twitterを通じて、野菜の話を読者の方と楽しんでいて、それはうれしいみたいです。

ご家族との写真
左からタカシさん(39)、愛莉奈ちゃん(5)、仔鹿さん(40)

どんな事を考えて、漫画を描いていますか。
   お金をいただいて成り立つものなので、「自分が描いていて楽しいものと、読み手が読みたいものとが、ちゃんと合致しているのか」は、考えています。ダメだと売上やアンケートにしっかり出ちゃうので。だからといって、読み手が読みたいものを探して描く、というのとは違います。あくまでも「これ分かってくれるかな」「これ好きかな」と、お伺いを立てながら、自分の描きたいものを描く感じです。

 現在は子育て中なので、ママ漫画家さんの友達が増えました。みんな保育園などを利用して頑張って描いていて、刺激になります。

次は、どんな漫画を描きたいですか。
   まだ企画段階で、発表するのはだいぶ先になると思いますが、栃木を舞台に、また市場の事を描いてみたいです。「日本での食品流通のしくみにも関心を持っていただけたらな」と、静かに野望を燃やしています。

インフォメーション
お問い合わせ

下野新聞社営業局

〒320-8686 宇都宮市昭和1-8-11

  • アスポ編集室
    電話:028-625-1241
    aspo@shimotsuke.co.jp
  • 営業部
    電話:028-625-1133
アスポとは

「Aspo」は下野新聞社が発行する生活情報紙です。「明日をポジティブに」との思いを込めてアスポと名付けました。下野新聞と一緒に県内約31万世帯にお届けしています。

  • Aspo毎週水曜発行

    「Aspo」は毎週水曜日発行。リポーター、エディターとも全員女性。ホットな話題や暮らしに役立つ情報、グルメ、ファッション、イベンントなどを女性の視点から発信しています。

  • Aspo健康特集

    「Aspo健康特集」は、県医師会や県などの協力の下、みなさんの健康的で充実した社会生活への指針となる情報を提供しています。年4回発行。

広告掲載のご案内
ページの先頭へ戻る