Interview 女性白バイ隊員 須田有加里巡査長

2015/3/4
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須田有加里巡査長

 本県で昨年発生した交通事故は6413件。亡くなった方は102人で、人口10万人あたりで見ると5・14人と、全国ワースト10位です。こうした厳しい現状から県民を守るべく、須田有加里巡査長(26)は、身長159㌢の体で重さ約320㌔㌘の白バイを乗りこなし、交通事故防止のため日々業務に臨んでいます。そんな須田さんに、白バイ隊員になるまでの道のりや仕事のやりがい、厳しさや今後の目標などを聞きました。

ー 無事故願い
厳しく優しく ー
須田有加里巡査長
篠須田有加里(すだ・ゆかり)
1988年、宇都宮市生まれ。真岡女子高卒業後、2007年に県警察学校入学。卒業後、那須塩原署、鹿沼署勤務を経て11年、県警交通機動隊配属。現在、女性白バイ隊員として県内で初めて交通取り締まり、広報活動などに従事している。

白バイ隊員を目指そうと思ったきっかけは。
   小さい頃にテレビ番組で白バイ隊員が取り締まりをしている姿を見て「かっこいい」と思ったのがきっかけです。小学校の卒業文集に書いた夢ももちろん「白バイ隊員」。他のものになりたいと思ったことは一度もなかったくらい、ずっと憧れていました。

白バイ隊員になるまでの道のりは。
   那須塩原署で交番勤務から交通課に配属となり、志願して白バイ乗務員を養成する「白バイ専科」を受講しました。同科は志願すれば誰でも受講できるものではなく、適性を認められることや上司の推薦が必要で、さらにそこから選抜されるというとても狭き門です。

 白バイ専科では、バイクを操るために必要な体力トレーニングやバイクを安全に走らせる基本訓練を2週間受け、最後に修了検定に合格して初めて、白バイ乗務の資格を得ました。

 その後、再び交通課で勤務しながら交通機動隊を希望し続けて約2年後、念願の交通機動隊に配属となりました。配属後は1カ月間、小道路旋回や8の字走行など白バイに乗るための走行技術の訓練を受け、交通指導取り締まりを行う白バイ隊員としての技能検定に合格しました。

マシンと一体、安全を見守る

白バイ隊員になるために努力したことは。
   もともとソフトボールをやっていたので体力には自信がありましたし、プライベートでも1400㏄のバイクに乗っていたのでバイクの扱いには慣れていました。しかし、実際の白バイにはいろいろな装備が付いていたり、ハンドルのキレも違ったりと、重さや感覚の違いをとても感じましたね。

 また、白バイにはナビが付いていないので、県内全域の地図や街道名、交差点名、目的地までの最短ルートなどを頭にたたき込みました。

「夢ふるとちぎ路駅伝」では、復路の先導を務めた    今年1月に行われた「夢ふるとちぎ路駅伝」では、復路の先導を務めた

普段はどんな仕事をしていますか。
   主に事故に直結するようなスピードやシートベルトの違反取り締まりや交通指導などを行っています。

 昨年は、天皇、皇后両陛下が私的旅行で県内を訪問された際に、県警の女性白バイ隊員として初めて警衛の任務に当たったほか、今年1月の「夢ふるとちぎ路駅伝」では、昨年に続き2年連続で先導を務めました。

仕事のやりがいを感じるとき、つらいときは。
   取り締まりをしているとき、近隣住民の方から「助かります」と言われたり、ドライバーの方から「事故を起こす前に止めてもらってよかった」と言われたりすると、県民の皆さんを事故から守れたというやりがいを感じます。つらいのは、普段自分が取り締まりを行っている路線で事故が起こってしまったとき。白バイ隊員としてもっと何かできたのではないか、自分の力が足りなかったのかと感じます。

春は初心者ドライバーが増える時季。どんなことに気を付けてほしいですか。
   初心者ドライバーは必ず初心者マークを付けること。自分を守るだけではなく、周りの車にも初心者だと知らせることが大切です。

 そして、どんなに近い距離でも必ずシートベルトをすること。これはドライバーだけではなく同乗者全員に言えることです。もし事故に遭ってケガをしてしまったら、自分がつらいのはもちろん、家族や職場などたくさんの人に迷惑をかけてしまいます。そのことを決して忘れないでほしいです。

昨年5月にご結婚されたそうですね。休日はどんなことをして過ごしていますか。
   主人の影響でゴルフを始めたり、栃木SCの試合観戦を楽しんだりしています。県警野球部にも所属しているのでその試合に参加もしますし、とにかく体を動かすことが好きですね。

 料理も好きで、家にある材料で自己流に作ることが多いです。特に、卵たっぷりのとろとろ親子丼は得意料理の1つです。

これからの目標は。
   自分が女性であるからこそできる、ちょっとした気配りや言葉づかいなどを意識し、強さと優しさを持った頼りがいのある隊員になりたいです。

 そして、県警の女性白バイ隊員としてしっかりと実績を残し、もっと女性が活躍できる環境にしながら、自分に続く後輩たちを育てていきたいと思います。

県民の皆さんにメッセージをお願いします。
   ハンドルを握るということは、誰もが事故を起こしてしまう、人を傷つけてしまう可能性があるということを、ドライバーの方にはしっかり意識してほしいと思います。

 また、「夢は実現するまで諦めない」ということ。すべてはやってみなければ分からないことばかりです。「なりたい」を、勇気を出して声にすることが、夢への第一歩だと思います。

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