工芸作家 なすのひろこ

2014/5/8
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  「つるし飾り」などで知られるちりめん細工。大田原市の工芸作家なすのひろこさんの作品が、7月にパリで開催される「ジャパンエキスポ」に出品されます。なすのさんにちりめん細工の魅力や作品への思いなどを聞きました。

●ちりめん細工との出合いを教えてください。
  幼いころから人形の着せ替え遊びが大好きでした。中学生のときには自分でブラウスやスカートを作り、大学も服飾関係へ進みました。学生時代は編み物、洋裁、和裁などのおけいこ事に没頭し、気がついたら「ちりめん」の世界に引き込まれていました。

●ちりめん細工の魅力はなんですか。
  思ったとおりに布が動き、伸び縮みする「ちりめん」。柔らかい曲線や立体的な細工が多い動物や草花などを自由自在に表現できる最高の素材。手触りや色彩、色柄など、どれも心地よく感じます。自分が感じた感動、感激をちりめん細工で形にできるのが魅力です。

●「ジャパンエキスポ」に出品が決まったときのお気持ちは。
  出品の話があったときは、驚きとうれしさといろいろでした。多くの人に見ていただいて、「日本のわび、さび」を感じ、楽しんでもらいたいと思っています。


●どんな作品を出品されますか。
  今回、大きく4つに分けた作品を出品します。
「おもてなしラビット」はフジの花の素晴らしさと、大好きなウサギをコラボしました。色とりどりのフジが風に揺れ、優しげなウサギに癒やされるような雰囲気を表現しました。
「うさぎの合唱団」は「おもてなしラビット」を歌でお祝いするイメージです。福を招く縁起物のスズメも一緒に応援しています。エキスポ担当の方から出品へのお話があったのはこの「おもてなしラビット」がきっかけです。
「出初式」は、さるぼぼがはしご乗りをしたら思わず笑みがこぼれるような、愉快な作品をイメージしながら作りました。日々楽しいことや悲しいことがあるけれど、いつも笑っているように見える人生を、との願いを顔のない「さるぼぼ」に込めました。


●作品を手がける上での苦労などがあれば教えてください。
  作品のイメージを作り上げるのに試行錯誤を繰り返し、失敗作も数多くあります。中でも一番苦労する点は「色彩バランス」です。数ある布の中から、見てくれた人が心地よく感じる色彩を選ぶこと、細かい部分の大きさや形まで、手は一切抜けません。作業は深夜まで続くこともしばしば。「声無き作品に息吹を吹き込む」。自分が作って納得できる作品が仕上がったときには本当にホッとします。


●「ちりめん」を使って今後チャレンジしてみたいことはありますか?
  ちりめんは何でも作れる可能性がある布です。うれしいことに周りの方から「ポップな作品」とか「明るい作品」と言われることが多く、私自身、このちりめん細工で楽しく元気な気持ちになれます。これかも夢や感動を運べるような作品、いつでもそばに置きたくなるような愛らしい作品を作り続けたいです。

●なすのさんにとって「ちりめん細工」とは?
 一つの布が仕上がるまでたくさんの人たちの手が加わっています。使わなくなった布が形を変え、生き続けていける「ちりめん細工」は私自身を楽しく生かしてくれる大切な存在です。

なすの・ひろこ 1951年、東京生まれ。昭和女子大学卒業。在学中に中学・高校の家庭科教員免許を取得。その後、栃木に移住し2011年、ちりめん細工のカフェギャラリー「はなみずき」を開業。現在はちりめん細工と着物リメーク教室を主宰。



【ジャパンエキスポ】日本文化を世界へ発信する祭典。今年は7月2日~5日までパリで開催される。日舞や雅楽などの伝統文化からビーズアートなど身近なものまで幅広く紹介。近年は漫画やゲームなども加わり多くの来場者を楽しませている。


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