先月から始まった旬のテーマに沿った県内で活躍する人やグループを紹介する、月一企画「Tochigi 人びと」。今回のテーマは、エンターテインメントです。

 6月の第1月曜日は「寄席の日」、今年は3日。そして5日はらく(ろく)ごの語呂合わせで「落語の日」です。そんな〝芸能の日〟が続くのを前に、県内にもたくさんいる人気の芸人さんの中から活躍する4人(組)を紹介します。

笑顔がよろしいようで…

冗談法人 真岡落語研究会代表
 夢見亭一生楽(本名・小崎治)さん(67) 真岡 

 

 笑いを届けて半世紀。1969(昭和44)年、真岡高3年の時に友人たちと設立した落語同好会を源流として発展を遂げてきた同会をけん引してきました。現在、8〜67歳までの男女15人のレギュラー会員が活躍しています。

 「面白いな」。小学生の頃、ラジオから流れる落語が親しむきっかけになりました。高座デビューは小学4年の時。専修大学商学部に進学した大学時代も落語研究会に入部。3年前まで家業の書店を営みながら定期開催企画や出前寄席など、1400企画に出演しています。

 100本ある持ちネタの中で、おはこは「道灌(どうかん)」「目黒の秋刀魚(さんま)」「まんじゅうこわい」。同じネタを聞いて笑っている、そんな色あせないところに古典落語の魅力があり、人情にあふれていると言います。目指すのは、分かりやすい落語。邪道だけれど、英語やフランス語、冗談などを入れて、若い人たちの心にも響く落語の面白さを伝えます。

 日々またチャレンジ。毎年新作に挑戦しています。「落語は生きがい。目標は80歳を過ぎても高座に上がりたい」と話します。これからも「笑い」で街を元気にします。

 8月4日午後1時半から、真岡市図書館で開催の図書館寄席に出演。入場無料。
(問)同研究会事務局・小崎さん☎0285・82・2061。

 

「絵と語り」で広がる想像

紙芝居師
昭るりさん(63)  那須 

 

 拍子木を叩き、紙芝居箱の扉を開いて「むか~し、むかし」と、おなじみのセリフから始まる約15分の紙芝居。栃木県特有のなまりと、登場人物に合わせた変幻自在な声で観客らを楽しませる紙芝居師、昭るりさん。絵本作家でもあります。

 娘の幼少期に自分が描いた紙芝居を読み聞かせた時に、笑い転げて喜んでくれた様子を見て、「こんなに笑ってくれるなら誰かにも聞いてもらおう」と思ったのがきっかけ。

 座布団に乗ったおばあちゃんロボットが現れ、弱い者いじめをする悪者たちに優しく「善」を諭すストーリーの「おばあちゃんの魔法の座布団」や、地元を題材にした「正義の使者イナゴマン」、周りとの会話を元に作った話など現在八つのオリジナル作品があります。

 「内容なんかより、絵を見て、想像を膨らまして、それぞれの心に『何か』が残る瞬間があればそれでいい」と笑顔。

 20枚前後を一枚一枚全て手描きで描き、一つの作品を仕上げるまで約1年。「なによりも絵を描くことが好き」。紙芝居師として活動を始めてから5年。今も新たなストーリーを描いた紙芝居を制作中です。

 公演依頼は那須町「菊地商店」駐車場内にある「駄菓子屋ちゃ色」
(土・日曜のみオープン、不在の場合あり)へ。

 

ミニサーカスの本格ショー

ちいさなサーカス団たらったらった
団長Yoshiさん、ピエロのナナさん  日光 

 

 高校生の時にキグレサーカスを見て、「キグレのピエロになる!」と心に決めたナナさん。何度も公演に足を運び片付けまで見る日々。そしてサーカス学校で訓練を重ね、ついにピエロとして憧れのキグレサーカスに入団。

しかし、その後まさかのキグレ倒産。

 宇都宮に戻り、サーカス学校時代の友人でジャグリング世界第3位のYoshiさんと「ちいさなサーカス団たらったらった」を結成。  アクロバット&パロディーの愉快なショーは、子どもはもちろん、大人にも大人気です。ジャグリングの他にも、積み上げた椅子の上での逆立ち芸やバルーンを使った芸など、2人で楽しいサーカスを繰り広げます。  今でもキグレの大ファンのナナさんは、「かなわないけれど、またキグレを観たい」と目を輝かせて語ります。心からサーカスを愛する陽気でかわいいピエロのナナさんと、ジャグリングの天才Yoshiさんのちいさなサーカス団は、学校、幼稚園、施設など、呼ばれればどこへでもミニサーカスと笑顔を届けます。

6月16日午前11時15分、午後2時15分は群馬県渋川スカイランドパーク、
8月25日午後1時半にはさくら市氏家公民館 「平和コンサート」に出演します。
(問)ホームページhttp://www.talattalatta.com

 

地域の交流に南京玉すだれ

楽しい会
渡邉和男さん(73)、久江さん(71) 栃木 

 

 「ア、さて、ア、さて、アさて、さてさてさて、さては栃木名物玉すだれ。ちょいとのばせば…〇〇〇にさも似たり…」。軽快な口上とともに、すだれをさまざまな形態に変化させる伝統芸。主に栃木市内で活動する「楽しい会」の渡邉和男さん、久江さん夫婦は、南京玉すだれで多くの人と楽しい時間を共有しています。

 同会は地域の高齢者の引きこもり予防、高齢者から子どもまで老若男女の交流を目的に13年前に有志が立ち上げました。「みんなに楽しんでもらいたい」と、久江さんは7年前に南京玉すだれを習得。老人施設やイベントなどで披露しています。 

 南京玉すだれに欠かせない太鼓と口上は夫の和男さんが担当。夫婦息の合った芸で観客を魅了します。「手拍子や笑顔がうれしい」と声をそろえます。同会のメンバーも南京玉すだれを練習中。「上達したらみんなで大技にも挑戦したい」と意欲的です。和男さんが舞台のつなぎに披露するウクレレ漫談も好評です。

6月23日は太平山あじさい坂で行われる「とちぎあじさいまつり」会場で披露します。