新年度、アスポは新たな連載企画として毎月1回、月間テーマや旬の話題に沿った、県内で活躍したり頑張っている人を特集し紹介します。

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 健康を月間テーマに特集してきた今月の最終回は、エクササイズや体操など、体を動かすことで健康を促進する運動を長年指導してこられた人たちを紹介します。

ダンスで表現力、胸張り元気

山田リズム体操クラブ代表
山田喜美江さん(80) 佐野 

 


 「表現力が身に付くと胸を張って顔も上を向く。みんなとても美しく見えるようになる」。佐野市を中心に子どもから高齢者、障害者まで幅広い世代にリズム体操の指導を続けて38年になります。

 メンバーは100人を数え、80代が6人で最高齢は88歳。2歳から通い続ける大学生もいれば70代で始める人も。Jポップの人気の曲などに合わせ、無理をせず、それぞれの個性に合った体の動きでダンスを楽しみます。年3回発表会があり、今月28日には佐野市運動公園体育館で「リズム体操フェスティバル&手づくりチャリティバザー」を開きます。

 2022年のいちご一会とちぎ国体のイメージソングに合わせたダンスも担当。幼児から小学校低学年、小学校高学年からダンス経験者まで、障害者や高齢者が座って楽しめるなど3パターンの振り付けを考案しました。    「簡単で楽しく心が弾むダンスに仕上がりました。みんなが一つになるようなダンスを通して国体に関心を持ったり、自分の健康を考えるきっかけにしてほしい」 

今年3月に開催された「健康体操発表会」毎回活動テーマを掲げるのが習わしで、今回は「人生100年どう生きる」

 

 

 

 

 

 

 

 


歩行バランス、認知機能の改善へ

ふまねっと運動インストラクター
金枝明子さん(64) 那須烏山 

 

 50㌢四方の升目でできた大きな網を床に敷き、網を踏まないようにゆっくり、慎重に歩く「ふまねっと運動」。ステップや手拍子、歌に合わせるなど学習して歩くことで歩行時のバランスや認知機能の改善が期待できるといいます。

 養護教諭として喜連川中を定年退職後、すぐ県シルバー大学校へ。そこで、ふまねっと運動に出合い、要介護者にも指導ができるインストラクターの資格を取りました。現在は、市の介護予防事業として地域ごとに毎週開催している「ふれあいの里」、月1~2回開催の「いきいきサロン」で、ボランティアを続けています。

 「間違っても笑って楽しみましょう!」。上川井公民館で毎週火曜に開催の「上川井ふれあいの里」。優しい笑顔とユーモアを交えたトークで指導します。

 「自分が元気になるために」と始めた活動。「とにかく笑いを届けたい。『楽しかったよ。いっぱい笑ったよ。また来てね』の言葉が何よりうれしい。皆さんからいただくパワーが元気の源です」

笑って元気!「上川井ふれあいの里」の参加者たちと

 

 

 

 

 

 

 

 

エネルギッシュ、太鼓のリズム

アフリカンダンス指導者
石川典子さん(43)  宇都宮 

 

 「太鼓のリズムは幸せホルモンのセロトニンを出します」と、県シルバー大学校などでアフリカンダンスを指導している石川典子さん。

 フィットネスクラブの社員だった石川さんは、ストレスで慢性疲労症候群に。心と体が元気になるプログラムはないかと探し、「ラテン・アフリカン・カリビアンダンス」のサイトをみつけて渡米し、先生に師事。次第に民族舞踊のアフリカンダンスへ。さらに、オリジナリティーをプラスし現在の形を作り出しました。

 シルバー大学校北校でのレッスンは、60歳から82歳まで、熱気と活気に満ちあふれています。太鼓の音が鳴り響き、大声を出す、裸足で大地を踏みしめ、両手を突き上げる。エネルギーを頭から下へ。気を下げることでリラックス効果があります。

 派手やかな衣装も日常の中の非日常を体験できる大切な役割。「心を解放し、自分を自由にすることが大切」とのこと。

 「目指すは現代的な原始人」。石川さんの言葉通り、生徒たちの笑顔とパワーがさく裂しています。

元気いっぱい、シルバー大学校北校チーム

 

 

 

 

 

 

 

 

一人一人大切に…健康体操を実践

日本健康財団常務理事、健康サポート推進部健康運動指導士
小室史恵さん(65)  宇都宮 

 

 「うつのみやし総合型地域スポーツクラブ 友遊いずみクラブ」の健康体操講座。最近は現場に出ることが少なくなりましたが、楽しいトークと指導に会員たちの心と体が弾みます。

 東京都出身。東京学芸大学大学院(保健体育学運動生理学専攻)を修了。中学から大学時代まで陸上の短距離選手として活躍しました。教員歴9年。運動生理学者で大学の恩師だった小野三嗣名誉教授の「子どもから大人まで特性に応じた指導をしなければいけない」という教えに大きな影響を受け、「一人一人の心身に応じた指導と仲間づくり」がモットー。

 1989(平成元)年から健康運動指導士、アメフト部トレーナーや健康関連施設、研究機関などで施設の立ち上げにも力を発揮。2013年には、厚生労働大臣感謝状を授与されました。

 現在は、県シルバー大学校や市町村のサポーター(ボランティア)養成、サロンの立ち上げ、若手の育成がメイン。健康体操を実践して「皆さんが生き生きしてくれるのがうれしい」

「友遊いずみクラブ」の健康体操講座の会員たちと和気あいあい