行ってよかった…
かさ上げされた土地、仮設の道路を行きかう大型ダンプ、骨組みだけが残る赤い防災庁舎。ウミネコが鳴く穏やかな志津川湾が、地震の揺れの後、水がすぅーっと引いて、水深10mぐらいにある海底が現れ、その後自宅2階の窓の上まで波が押し寄せて来たそうです。
「水が引いた後『対岸に歩いて渡れるのではないか』と思うほどのがれきで埋もれた湾を見て言葉が出なかった」と、民宿のお父さんが話してくれました。「東北を見に来てほしい、おいしいものを食べに来てほしい」と言ってくれたお母さん。さんさん商店街で食べた春告げ丼と生がき、食卓に出してくれたメカブ、ホヤは格別でした。温かくて強い人たち、おいしいお酒と食べ物がいっぱいある東北、また来るよ。東北に行ってよかった。
日光市・ニコリン