寄り添う姿勢が信頼を生み、
感謝が力になりさらなる成長へ

社会医療法人中山会 宇都宮記念病院
事務 医事課 副主任
福田 知哉さん / 30歳

正確かつ柔軟に病院経営を支える

 医事課に所属し、外来受付をはじめ、保険請求業務や各種申請手続きなどを担当しています。保険請求業務では、日々の診療内容を診療報酬点数に換算し、1か月ごとに国民健康保険や社会保険へ請求するレセプト(診療報酬明細書)を作成します。正確性が求められる業務であり、労災や自賠責保険など、健康保険が適用されないケースにも対応します。算定基準や医療制度が年々複雑化しているため、新しい医療技術や制度の知識を常にキャッチアップする姿勢が欠かせません。さらに、窓口対応では患者さまの不安に寄り添い、丁寧な説明を心がけています。また医療機関では患者さまの容体や状況の変化が予測できず、突発的な事案も発生するため、医事課の業務には迅速かつ適切に対応する柔軟性も求められます。

 

患者さまからの感謝の言葉が原動力に

 高校卒業後、千葉県の大学に進学し、生物・化学を専攻していました。大学では医療系学部が身近にあったことから医療事務の仕事に興味を抱くようになり、地元で働きたいという思いも重なって現在の職場を選びました。医療分野は景気の影響を比較的受けにくく安定していること、高齢化の進行で今後ますます必要とされる職種であることから、両親の後押しもあり医療事務の道へ進む決意を固めました。

 入職当初は、医療の専門用語が飛び交う環境に戸惑いもありましたが、日々の実務経験を重ねるうちにできる業務が増え、今では後輩の指導も任されるようになりました。若いスタッフが多く、お互いに相談しながら業務を進められる協力的な雰囲気が職場の魅力です。休憩時間にはプライベートの話で盛り上がることも多く、働きやすい環境の中で自分自身の成長を実感できることが、日々の大きな励みとなっています。医療事務の仕事では、患者さまやご家族、医師・看護師をはじめとする医療スタッフとの円滑なコミュニケーションが不可欠です。不安な気持ちを抱える患者さまに寄り添えるよう、笑顔と丁寧な対応を心がけています。窓口で患者さまからいただく感謝の言葉は、仕事を続ける上で大きな原動力になっています。

 入職して8年、今後は患者さまや同僚からより一層信頼される存在を目指し、スキルアップを図りたいと考えています。将来的には、病院の事業計画や経営に直結する重要な業務を担う施設基準関連業務など、より高度で専門性の高い業務にも挑戦し、組織に貢献できる人材に成長していくことが目標です。

 

Uターンで理想の働き方と暮らしを実現

 医療事務の仕事は、月初めにレセプト業務が集中するため、繁忙期には残業が発生することもありますが、それ以外の時期には計画的に休暇を取得できる環境です。オフの日にはランニングやゴルフで体を動かしたり、友人と地元のプロバスケットボールの試合を観戦してリフレッシュしています。地元チームを応援するときの一体感は格別で、選手との交流イベントに参加できるのも楽しみです。また、小学校から大学まで野球部に所属していた経験もあり、プロ野球観戦も大好きです。元チームメイトや同僚を誘って東京ドームに足を運ぶなど、好きなことを楽しむ時間は心身に活力を与えてくれる時間です。さらに年に1回、長期休暇で家族とハワイ旅行に行くのが恒例となっており、この先、自分が家庭を持った際にも続けたい大切なイベントです。都会への憧れから大学時代は県外で過ごしましたが、社会人としての第一歩を地元で踏み出せたことが安心感につながりました。自然の豊かさと都心へのアクセスの良さを兼ね備えた栃木県は、私が思い描く理想の働き方と暮らしを実現できる場所だと感じています。

 
 

〒320-0811
栃木県宇都宮市大通り1丁目3番16号
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「すべては患者さまのために」。この理念を軸に、私たちは60年以上にわたり宇都宮の地域医療を支えてきました。人間ドックの先駆けから、腎・透析センターの開設、耳鼻咽喉科や心臓外科の新設まで、常に地域が必要とする医療を切り拓いてきた病院です。これからも進化を止めず、より良い医療を追求し続けます。