春の気配が感じられると、自転車に乗っていつもより遠くまで行ってみたくなるものです。普通の自転車で長距離を走るのは大変なので、思い切ってスポーツ用の自転車を買ってみるのもいいですね。そんなスポーツバイク初心者のために、宇都宮ブリッツェン副社長の柿沼章(かきぬま・あきら)さんが専門ショップやスポーツバイクがレンタルできる施設を案内。安全で楽しい乗り方も教えくれました。
ショップに GO!
スポーツバイクはハンドルが一本のクロスバイクと、ドロップハンドルの付いているロードバイクの2種類に分かれます。より軽快に遠くまで走りたいなら、体への負担が少ないロードバイクがおすすめ。逆に、街中を走行するならクロスバイクがいいでしょう。初めて購入する場合は、乗る目的・用途、予算などをお店のスタッフに伝えて、どんな自転車が適しているかアドバイスをもらいましょう。
大切なサイズ選び
スポーツバイクは、フレームのサイズを変えることでその人に合ったものが選べます。サイズを決める際は、サドルの高さを適正にすることがポイント。理想的なのは、サドルにまたがったとき、地面につま先が付く程度。自転車は、多少サイズが合っていなくても乗れてしまいますが、体のサイズに合ったものは驚くほど乗りやすく、長時間乗っても疲れにくいですよ。
最初に準備するもの
スポーツバイクと一緒に準備しておきたいのがスペアチューブ、パンク修理セット、携帯空気入れ。これらを小さなバッグに入れてサドルの下に付けておきます。また、水分補給のためのボトルゲージをバイクに付けておけば長距離走行も安心です。
ヘルメットの着用を
法令で義務付けられてはいませんが、ヘルメット着用はスポーツバイクに乗る人のマナーです。最近はファッション性の高いヘルメットも多いので、お気に入りのものを探して着用しましょう。
乗る前に確認を
スポーツバイクは誰にでも手軽に楽しめるスポーツ ですが、一般車以上にス ピードが出るため、万 が一の時には大きなケガにつながってしまうこともあります。そのため乗る前のチェックも重要です。
空気圧のチェック
タイヤの空気圧が甘いと車輪からタイヤが外れてしまったり、グリップを損なって転倒することもあります。適正な空気圧はタイヤのサイドに印字されているので確認してみてください。また、左右のブレーキが作動しているかもしっかり確認しましょう。最後にゆがみのチェック。ゆるみが出ているかどうかはバイクを10センチくらい上から落としてみると分かります。ゆるんでいると普段とは違う音がするので、これを日常的にやることで音の違いからゆるみを確認することができます。
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宇都宮ブリッツェン
取締役副社長 柿沼章さん 自転車は老若男女問わず、どんな体力レベルであっても、それぞれのペースで生涯楽しめるスポーツです。自転車に乗ると足が太くなるという誤解もありますが、有酸素運動で筋肉隆々になることはなく、むしろ足が細くなりますので、ぜひ生活の中に自転車を取り入れてみてください。 |
<じてんしゃの杜> 自転車専門店。経験豊富なスタッフがサイズ・ポジションについて丁寧にアドバイスしてくれるので、初心者でも安心。 ロードバイク、クロスバイクは試乗もできます。 宇都宮市岩曽町1482 |
<宮サイクルステーション> 本格的なスポーツサイクル、ヘルメットのレンタル(有料)のほか、シャワー、ロッカー室も完備した自転車で観光したい人のための施設。市内の観光情報も閲覧できます。 宇都宮市川向町1の48 |