毎日の運動「細く、長く」基本に
ビッグツリースポーツクラブインストラクター
菊池弘子さんに聞く
「実りの秋、食欲の秋」そして「スポーツの秋」です。健康を保ち、毎日を楽しく暮らすためにも、日々の運動は欠かせません。「でも、激しい運動はちょっと…」という方も多いのではないでしょうか。そこで「健康運動指導士」の菊池弘子(きくち・ひろこ)さん(40)=ビッグツリースポーツクラブインストラクター=に、リビングで気軽にできる体操と、健康増進へのアドバイスをもらいました。
毎日の運動が、健やかな暮らしに欠かせないと理解している方はたくさんいらっしゃるでしょう。しかし、運動といっても何から始めたらいいのか分からない方も多いと思います。まずは家の中で、身の回りのものを使ったエクササイズやストレッチをお薦めします。今回は、ダンベル代わりのペットボトルやタオルを使うエクササイズ、自分のウエートを生かしたストレッチなどを紹介します。
毎日の運動は「細く、長く」が基本です。一気に「あれも、これも」と限られた時間の中でやろうと思うと続きませんし、義務感で行うのも続きません。何かのついでに気軽に行い、知らず知らずに楽しくなって続けられるのが理想ですね。
情報化社会が進み、健康増進に関して、多くの知識が得られるようになりましたが、その割には、自分の体が発信するサインにあまり敏感でない方が多いと思います。健康な心と体は、お金では買えない一生の財産です。
私はビッグツリーで、スタジオレッスンやパーソナル指導のほか、それらに従事するスタッフの育成やプログラム開発に携わっています。5年前から「健康運動指導士」の資格も取得し、特定保健指導に基づくアドバイスなどもしています。
やはり、近年は生活習慣病の増加と共に、メタボリックシンドローム対策で、フィットネスクラブに入る方も増えています。以前は女性の会員が多かったのですが、メタボ対策のためという男性会員が増え、現在男女比は半々ぐらいになっています。
私自身は子どものころから競技水泳を続けてきました。社会人になってからもジャパンマスターズ水泳で全国優勝(200㍍背泳ぎ)しました。体を動かすことが好きで、大学時代はフィットネスクラブでアルバイトをして、フィットネスの気持ち良さ、素晴らしさを実感していました。「自分の健康のために投資することは大切なこと」と思い、皆さんのお手伝いができるフィットネスクラブのトレーナーになりました。
フィットネスクラブに入会される方は「私にできるかしら…?」と不安に思う方がほとんど。ビッグツリーでは、必ず最初にトレーナーが付き、一人一人にぴったりのプログラムをご案内しています。何より〝楽しい=継続できる〟が大切です。ご家庭でも楽しみながら気軽に始めてみましょう。
健康運動指導士 保健医療関係者と連携しつつ安全で効果的な運動を実施するための運動プログラム作成及び実践指導計画の調整等を行う役割を担う者。平成18年度からは、公益財団法人健康・体力づくり事業財団独自の事業として指導士の養成事業を継続している。