富士山の世界文化遺産登録が刺激となり、女性や中高年の登山ブームに拍車がかかっています。初心者が安全に夏山登山を楽しむポイントについて、カンセキのアウトドア専門店「WILD−1」宇都宮駅東店の細内利宣店長にアドバイスしてもらいました。
登山の「三種の神器」は、登山靴、かっぱ(雨具)、リュックです。リュックの大きさは、日帰りなら20L(リットル)、防寒着やカメラなど装備が増える富士山登山や小屋泊の場合は30Lが目安。肩への負担軽減には肩ベルトにパットが入っていたり、ウエストベルトが付いているタイプを選んでください。かっぱは、低体温症につながる結露を防ぐためにゴアテックスなど透湿性の高い素材がお薦めです。
また、ぜひ装備に加えてほしいのが両手で持つダブルストックです。伸縮を調節できるので、登りは短く、下りは長くして使うことで足への負担を軽くできます。
梅雨明け後の県内の山は、午後2時~3時ごろに夕立と落雷が多いので、十分注意しながら夏山を楽しんでいただきたいですね。