たばこ吸わない人にも健康影響のリスク

2014/5/26
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たばこを吸わない人にも

健康影響のリスク


 たばこの煙は、喫煙者ばかりでなく周りにいる家族など非喫煙者の健康にも悪影響を及ぼします。こうした「受動喫煙」を防止するためには、家庭や職場はもちろん、公共施設や飲食店等のサービスを提供する場などを含め、社会全体での取り組みが必要です。世界禁煙デーと禁煙週間をきっかけに、吸う人も吸わない人もたばこの健康影響のリスクについてあらためて考えてみましょう。

たばこの煙には危険がいっぱい

 たばこの煙には、依存症の原因となるニコチンのほか、タール、車の排気ガスに含まれる一酸化炭素、殺虫剤に含まれるヒ素やカドミニウム、アセトンなど250種類もの有害物質が含まれ、そのうちの約60種類には発がん性があります。

このため、たばこを吸い続けていると、がんや心臓病、脳卒中、歯周病、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などにかかりやすくなります。さらに、せき、たんや息切れなどの症状を伴って肺の機能が徐々に低下していく慢性閉塞性肺疾患(COPD)が増えています。また、妊婦の喫煙は低出生体重児の出生や早産、自然流産のリスクを高めるとされています。


 
たばこの煙を吸わされていませんか
 受動喫煙とは「室内またはこれに準ずる環境で、他人のたばこの煙を吸わされること」です。たばこの煙には、喫煙者が直接吸いこむ「主流煙」、火がついている部分から立ちのぼる「副流煙」と、喫煙者がはき出した煙があり、これらをまとめて「環境たばこ煙」と呼んでいます。特にたばこのフィルターを通過していない副流煙は、主流煙より発がん性物質などの有害物質の濃度が数倍~数十倍高く、喫煙者本人のみならず、周りにいるたばこを吸わない人にも健康に悪い影響を与えることがわかっています。

 受動喫煙により確実にリスクが上昇すると認められている代表的な疾患に肺がんと虚血性心疾患があります。例えば、米国の研究では職場で30年以上受動喫煙にさらされると、肺がんのリスクがそうでない場合に比べて1・9倍高まるとされています。
県の調査によると、「受動喫煙の機会を有する者の割合」は行政機関、医療機関でそれぞれ19・8%、10・9%であるのに対し、飲食店(61%)や職場(60・9%)では受動喫煙にさらされる機会が多いのが現状です。
こうした受動喫煙について、「迷惑」と感じている県民は多く(男性63・1%、女性83・6% 平成21年度県民健康・栄養調査)、県は4月に施行した「健康長寿とちぎづくり推進条例」のなかで、「多数の人が利用する施設における受動喫煙の防止の徹底を図る」としています。
受動喫煙は、たばこが好き・嫌い、あるいはマナーが良い・悪いなどでは済まされない問題です。たばこについて正しく知るとともに、煙を避けるにはどうしたらよいかを社会全体で考えていく必要があります。




禁煙・分煙進める「とちぎ健康21協力店」
 県では、健康に配慮した環境づくりを進めるために、禁煙・分煙をしていたり、食や環境に関する情報提供に協力しているお店や企業を「とちぎ健康21協力店」(以下「協力店」といいます)として登録する取り組みを行っています。


 昨年12月から「協力店」に加わったデリカテッセン「nanala(ナナラ)」(日光市今市、電話0288・23・8182)のオーナーの張田悠里子さんは6年前のオープン時から「店内禁煙」を続けています。

 「オープン当初は、店内禁煙と分かると帰ってしまうお客さまが多かったのですが、最近はご理解が得られるようになってきました」。県の「協力店マーク」と店名のナナラ(ハワイ語でヒマワリの意味)にちなんだオリジナルのステッカーを表示して、受動喫煙防止に取り組んでいます。

 

 県庁昭和館2階にある「ふくしレストラン CIAO(チャオ)」(電話028・623・2924)は、平成20年から「協力店」に登録しています。障害者スタッフをサポートするスタッフの金敷貴子さんは「お客さまに、おいしい料理をおいしく食べていただくために、禁煙にご協力をお願いしています。そのためか、最近はお子さん連れや妊婦のお客さまにも好評を得ています」と話していました。

食事はきれいな空気の中でおいしくいただきたいですね!


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