女性の健康力アップ!!
見直そう生活習慣、定期健診も忘れずに
塩分控え飲み過ぎ注意

女性は男性よりもアルコールによる影響を受けやすい体質といわれています。飲み過ぎに注意することはもちろん、生活習慣病のリスクを高める量(1日の平均純アルコール摂取量が女性で20㌘以上)の飲酒をしないようにしましょう。特に妊娠中の女性がアルコールを摂取すると、胎児性アルコール症候群などのリスクが高まり、また授乳中の飲酒は母乳を介して乳児の発達障害などの原因にもなるので注意が必要です。
歩くことを日常習慣に
適度な運動は、肥満や動脈硬化、高血圧症などの生活習慣病の危険因子を低下させることで虚血性心疾患、脳卒中、糖尿病などの発症を予防する効果があります。しかし、本県女性(20~64歳)の1日に歩く歩数の平均値は7000歩未満で都道府県別21位というデータがあります。まずは毎日の生活で少しずつでも歩きましょう。息がはずむ程度のスピードで1日30分以上が目安です。歩く習慣を身につけて、毎日、20~64歳で8500歩以上、65歳以上で6000歩以上を目標(女性)としましょう。
喫煙は女性の大敵
たばこの煙には、発がん性物質などの有害物質が200種類以上含まれており、子宮頸がんや乳がん、卵巣がんなどの女性特有のがんの発症リスクを高めます。妊娠中の女性にとっては、その影響は深刻で、流産や早産、新生児の低体重のリスクも高まります。さらには、乳幼児突然死症候群(SIDS)は、家庭内に喫煙者がいることとも密接な関係があるとされ、たばこの煙がたばこを吸わない家族の健康に影響を及ぼすことが明らかとなっています。
また、たばこを吸うと、顔のしわが増えたり、肌のツヤ・ハリが失われたりして、実際の年齢よりも老けて見えるなど、美容の面からも女性の大敵です。
健診の定期的な受診を
生活習慣病予防のための取組として、メタボリックシンドロームの該当者や予備群を減らすことを目的とした「特定健診・特定保健指導」が行われています。40~74歳の方は積極的に受診し、ご自身の健康状態を把握し、日頃の生活習慣を見直しましょう。詳しい受診方法については、加入している医療保険者やお住まいの自治体にご確認ください。また、がんは県民の死因の第1位の病気です。しかしながら、がんの中には、早期に発見し、早期に治療を行えば、治る確率の高いものもあります。胃がん、肺がん、大腸がん検診は年に1回、子宮頸がん、乳がん検診は2年に1回必ず受診しましょう。