糖尿病の増加で、透析患者も増加の傾向

2013/2/27
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糖尿病の増加で、透析患者も増加の傾向

痛みなど自覚症状がない糖尿病は、放置していると知らないうちに症状が進行し、網膜症や腎症、神経障害などの合併症を引き起こします。さらには、失明、人工透析、足の壊疽(えそ)などにつながることがあります。

11月は「糖尿病予防・重症化防止強化月間」です。これを機会に糖尿病について真剣に考えてみませんか。

重症化を招く糖尿病の放置。 特定健診(メタボ健診)でリスクを軽減

健診

●健診や検査が発見の契機に

糖尿病(2型糖尿病)は、すい臓から分泌されるインスリンが不足したり、その働きが低下することで、血糖の高い状態が続き、全身の血管が障害される病気です。

特定健康診査・特定保健指導(いわゆる「メタボ健診」)や定期健康診断(いわゆる「事業主健診」)では、血液検査の「空腹時血糖」や「ヘモグロビンA1c」で判定されます。自分の値を知っていますか。

重症化

●糖尿病の放置が重症化に

平成21年度の県民健康・栄養調査によると、医師から糖尿病と言われたことがある人の割合は男性13・6%、女性7・6%でした。特に60歳以上の男性約4人に1人が糖尿病と言われたことがあると回答しています。

ここで問題なのは「糖尿病と言われたことがある」人の中で、男性の約5割、女性の約3割が「治療を受けていない」と回答していることであり、適切な対応をとらないままでは重症化が懸念されます。

糖尿病を放置すると、眼の網膜・腎臓・神経などの細小血管や脳・心臓などの大血管が動脈硬化を起こし、合併症の危険性が高まります。糖尿病発症後、神経障害は5年以降、網膜症は6年以降、腎症は10~15年での発見が多いとの報告もあります。また近年では、透析患者のおよそ4割が、糖尿病性腎症が原因となっています。

人工透析が必要となれば、週に2~3回、数時間の通院が必要になるなど生活スタイルそのものが大きく変わることも考えられます。

そうならないためには、早期発見・早期治療が肝心で、重症化する手前で症状を改善することができます。

また、糖尿病の合併症と喫煙の関係も指摘されています。たばこの煙に含まれる有害物質が血管障害を促進し、網膜症や動脈硬化など、さまざまな合併症を進行させる原因にもなっています。ぜひとも禁煙を心がけたいものです。

予防

●日常生活で心がけること

糖尿病予防には、適正な食事、運動習慣の定着が大切なポイントです。そして、特定健康診査などの健診を定期的に受けてください。糖尿病の予兆を早期に発見して生活習慣を見直すことで、糖尿病の予防ならびに重症化防止につながるからです。

また、この時期は県内各地で健康をテーマとした講座やイベントが開催されます。ご自分の健康について改めて考える良い機会です。ぜひ参加してみてください。

【グラフ】

栃木県の透析患者数の推移

原疾患別の透析導入患者数(割合)

歯の健康にも注意

糖尿病による高血糖状態が長く続くと、歯周組織の血行が悪化し、歯周病にかかりやすくなります。

糖尿病患者が歯周病の治療を行い、口腔(こうくう)の衛生状態を良好に保つことと、血糖コントロールの改善が深く関わりがあると報告されています。

糖尿病の主な自覚症状

●のどが乾く

●疲れやすい

●尿の量が多くなった

●体重が減ってきた

●だるい

●手足の感覚がない など

※自覚症状がない場合も多い

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