
平成21年度県民健康・栄養調査結果によると、「運動習慣者の割合」はほとんどの年代で前回調査に比べ高い値となりましたが、「平均歩行数」を見ると、男女とも前回調査よりも減少しました。
同様に、平成22年度国民健康・栄養調査結果からも、県民の歩数不足が浮き彫りとなりました。本県男性は全国24位で平均値にも及ばす、一方、本県女性は全国44位でワースト4にランクイン。1日1万歩を目安とすると、男性は約3000歩、女性は約4500歩も足りません。
栃木県は全国有数の車社会でもあり、また、仕事や家事で多忙な毎日を送るなど、県民一人ひとりを取り巻く生活環境などが影響していると考えられますが、日常生活での歩数は身体活動量のバロメーターでもあるので、歩数の増加を意識し、身体活動量を増やしましょう。
活発に体を動かすと、身体機能が活性化し、糖や脂質の代謝が活発になります。その結果、内臓脂肪の減少が期待されるほか、血糖値や脂質異常、血圧の改善により生活習慣病予防にもつながります。
分かってはいるものの、仕事や家事で忙しい毎日を送っていると実践できないのが現実。でも、特別な運動をしなくても身体活動量をアップさせる秘けつがあります。
下のイラストを参考に、ちょっとした工夫や心掛けで、日常生活の中で身体活動量を増やすコツをマスターしてください。例えば、たった10分間のウオーキングでも約1000歩も歩けます。その他、階段の昇降や掃除、子どもと遊ぶだけでも立派なエクササイズに。これからの季節は運動や健康をキーワードとしたイベントが多数開催されるので、それらに参加するのも一考です。
1 遠くの駐車場に停める
買い物をする際は、入口から遠く離れた駐車場に車を停める。
2 子どもと遊ぶ
一緒に飛び跳ねたりするだけで身体活動量はアップ。
3 自転車に乗る
ちょっとした距離なら車を使わず自転車で移動を。
4 階段を利用する
毎日の階段昇降は、身体活動量を増やす絶好のチャンス。
5 仕事の合間や昼休みに
たった 10 分のウオーキングで約 1000 歩も歩ける。
6 掃除やぞうきんがけでも
身体活動量を意識して取り組めば、立派なエクササイズに。
【イラスト】