脳卒中 早期発見がカギ 原因の心房細動に注意を

2013/12/12
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 本県の「脳卒中」による死亡率は全国でも高い状況にあります。脳卒中の「早期発見」の重要性を広く知ってもらおうと、県は日本脳卒中協会、県医師会と共同で「県脳卒中啓発プロジェクト」(昨年10月~今年6月)を展開。その成果や今後の課題について、日本脳卒中協会副事務局長を務める獨協医科大学の竹川英宏准教授に話を聞きました。


県脳卒中啓発プロジェクトは、リーフレット配布や新聞、テレビなどでのPRが集中的に行われたほか、「重点介入地域」の8市町ではイベント会場や学校でも啓発活動が展開されました。プロジェクトの総括をお願いします。

  啓発の効果として、重点介入地域の8市町では他の地域と比べて「脳卒中の症状」についての理解度が約16%高まったというデータがあります。また、獨協医科大学病院の外来患者さんを対象とした「脳卒中の危険因子」の質問についての全正答率も啓発前の約6%から啓発期間の後期には約15%にまで高まりました。一方で、脳梗塞の原因の約3割を占める不整脈の一種「心房細動」の認知度がまだ十分でないという現状も浮き彫りになっています。

—心房細動の症状や予防法を教えてください。

 心房細動は、心房の中の血液がよどんで血液のかたまり(血栓)ができ、それが心臓から飛んで脳や頸の血管を詰まらせます。症状には、動悸(脈のバラバラ感)や息切れ、めまい、疲労感などがありますが、高齢者の方では自覚症状がないことも少なくありません。心房細動による脳梗塞の予防では、血液を固まりにくくする「抗凝固薬」が有効です。心房細動の早期発見には、時々手首で脈に不整がないか測ってみることをお勧めします。少しでも異変を感じたら、ぜひ病院で検査を受けてください。

—脳卒中の早期発見、早期受診につなげるため、読者へのアドバイスをお願いします。

 ろれつが回らない、半身のしびれ感など脳卒中と同じ症状が出現して短時間で治る「一過性脳虚血発作(TIA)」という病気があります。これは本格的な脳梗塞の前触れで、6人に1人が3カ月以内に脳梗塞を患い、その半数は2日以内に発症します。ですから症状が治まったからと安心せず、必ず病院で治療を受けてください。TIAは、本当の脳梗塞にならないための神様からの啓示です。


たけかわ・ひでひろ (公社)日本脳卒中協会副事務局長・栃木県支部事務長、日本内科学会認定内科医・指導医、日本神経学会神経内科専門医・指導医、日本頭痛学会頭痛専門医・指導医。

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