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町中華
赤いのれん、カウンターに並ぶ丸椅子…。地域で昔から親しまれている大衆的な「町中華」が近年ブームです。おいしいのはもちろん、ボリューム満点、リーズナブル! 編集室お薦めの6店を紹介します。今週のランチは、活気のある店内で熱々をおなかいっぱい味わって。
満腹中枢崩壊?!
安い うまい ガッツリ!


珉亭
宇都宮
どっちも食べたいを満たす
宇都宮の街なかで、長年愛されている店。マスターの二瓶智彦さん(65)が東京・下北沢の「珉亭」本店で修業し、1988年にのれん分けして創業しました。
お薦めは、半ラーメンと半チャーハンがセットの「ラーチャン」(935円)。細麺にあっさりしたしょうゆスープが合います。チャーハンはパラパラで香ばしくふんわり。細かく刻んだチャーシュー、ナルト、卵、ネギが入っています。「ギョーザ(3個)」(363円)もぜひ一緒に。「県外のお客さんも多いですが、ぜひ県内の方にも来ていただき、ラーメンを味わってほしいです」と二瓶さん。「志那そば」(770円)や「江戸っ子ラーメン」(825円)もお薦めです。


★リポーターtお薦め
名物メニューのラーチャンとギョーザの組み合わせが最高に好きです。いつもペロリと食べられます。

宇都宮市中央2の3の6
☎028・632・9517
午前11時半~午後2時半、午後5時以降不定~10時または10時半
(土・日曜、祝日は同9時または9時半)
㊡火曜(祝日の場合営業、翌日休) Ⓟ3台

正楽園
鹿沼
ファン多く変わらぬ味わい
店主の山口直さん(77)と妻の千代子さん(74)が店を開いて53年。現在は息子の直人さん(52)と3人で切り盛りしています。
聞き慣れないメニューの「少子(しょうず)タンメン」(800円)が店の名物。直さんが修業時代に中国人のチーフに教わったまかない飯だといいます。
自家製ラー油と豆板醤で味付けしたあんには、細かく刻んだタケノコやニンニク、ひき肉がたっぷり。とろみのある真っ赤なスープは細く縮れた麺によく絡み、辛さがじんわり体の中に広がっていきます。リピーターが多い一品で、常連客は「夏でもタオルを巻いて食べに来る」というほど癖になる味わいです。

★エディットパートナー部長Kお薦め
生まれて初めて「広東メン」がうまいと思った店。高校時代から通っていますが、40年近く店主も店の雰囲気もまるで変わっていないのも不思議です。
鹿沼市蓬莱町1372の8
☎0289・62・1962
午前11時~午後2時、午後4~6時半 ㊡月曜 Ⓟ6台


龍京苑
日光
地元に愛される満腹ランチ
両親が営んでいた「長谷川食堂」の跡を中華料理店として継ぎ、現在地に移転し約30年、地元の人を中心に親しまれています。
1番人気はランチメニュー「Bランチ からあげ(5個)」(850円)。ライス、小鉢、スープ、デザートが付きます。しょうゆベースの唐揚げは1個が大きく、柔らく、衣がサクサク。また寒い日に人気の「Fランチ ミニチャーハン+ラ
ーメン(味噌か醤油)」(1000円)や、「豚の辛し炒め」(1050円)もお薦め。ボリュームたっぷりのランチメニューは10種類。ライスは同じ値段で大盛り可。店主の長谷川恭司さんは「お客さんにおなかいっぱいになってもらいたい。お得なランチメニューを味わってください」と話します。
★エディターOお薦め
お得な値段とそのボリュームにビックリ。満腹になれるものがそろっています。

日光市土沢1851の123
☎0288・26・3843
午前11時~午後2時半ラストオーダー、午後6~8時
㊡木・日曜 Ⓟ13台

中華遊楽酒房
こまどり樓
栃木
洗練された味 気軽に満喫
オーナー荒川光由さん(54)の祖父が屋台から始めたのが店の原点。その心意気を受け継ぎ、ラーメン1杯から本格コース料理まで味わえる〝ホテルクオリティーの町中華〟を提供しています。
都内のホテルで修業したオーナーが腕を振るう多彩な料理の数々。20種類以上あるランチのお薦めは、地元栃木のニラがたっぷり入った「辛しニラそば」(1100円)と1番人気の「ぷりぷり海老のチリソース」(1400円)です。
辛しニラそばは、カンピョウの粉末を練り込んだ夕顔麺を使用。つるつるの麺とニラの食感を担々麺ベースのスープで楽しめます。


★リポーターKお薦め
本格中華を気軽に味わえるのがうれしい! 料理もお酒も多彩です。

栃木市万町24の18
☎0282・22・1290
午前11時半~午後2時、午後5時半~9時ラストオーダー
㊡月曜 Ⓟ20台

中国料理
日光 翠園
日光
定食や多彩な広東料理堪能
香港出身の料理人が腕を振るう本格中華が気軽に楽しめる店。世界遺産「日光の社寺」門前町にあり、店はいつも観光客や地元の人でにぎわいます。
定食メニューは9種類。お薦めはプリプリのエビやイカ、豚肉、白菜、ニンジン、キクラゲやキノコなどたくさんの食材を使い自家製のXO醤で、うま味たっぷりに仕上げた「中華丼定食」(1150円。スープ、ザーサイ、杏仁豆腐付き)。
点心を担当する2代目店主の高橋正康さん(57)が作る「杏仁豆腐」(小300円、大500円)も店の名物の一つ。風味豊かな杏仁の香りとさっぱりとした口どけが特長でお土産としても人気を集めています。

★エディターYお薦め
メニュー豊富で、ボリューム満点! いろいろ食べたいので家族や友人たちと行きます。満腹でも欠かせない締めは、プルプルの絶品「杏仁豆腐」。最高です!

日光市安川町6の42
☎0288・54・2819
午前11時~午後2時半ラストオーダー(LO)、午後5~8時(LO)
㊡水曜 Ⓟ15台

中国料理
魁飯店
真岡
お得に選べて若者にも人気
オープンから半世紀近く、地元で幅広い年代に愛されています。銀座の中国料理店で四川料理を学び家業を継いだ2代目の北條正幸さん(48)は「20、30年前は常連さんが多かったけれど、今は10~20代の若い人たちが来てくれます」と話します。
18種類の料理、デザートから好きな2品を選べる「魁飯店ランチ」(1320円。ライス、みそ汁、お新香付き)が人気。ライスは大盛り無料です。特に国産若鶏の生肉を使った「からあげ」と「エビチリ」がお薦め。
風味抜群のからあげは臭みがなく、自家製調味料「チューニャン」を加えたエビチリはコクとうま味が違います。

★リポーターKお薦め
国産若鶏だけでなく、ブランドの郡司豚を使用。おいしさ、ボリューム共に大満足です。

真岡市荒町1196の3
☎0285・84・7288
午前11時~午後2時20分ラストオーダー(LO)、午後5~9時20分(LO)
㊡水曜 Ⓟ15台