Interview ニットデザイナー 矢口加寿子さん

2/7 5:01
このエントリーをはてなブックマークに追加
音楽の経験生かし
オンリーワンを
紡ぎ出す

  「どこにもない一着を着たい」。量販ではなく、オンリーワンの手編みニットに憧れる女性は多いのではないでしょうか? ニットデザイナーの矢口加寿子さんは、そんなおしゃれ感度の高い女性たちに、さまざまなニットデザインを伝授すべく全国を飛び回っています。2月10日は「ニットの日」。音楽家から転身を遂げ活躍する矢口さんにニットについてお聞きしました。

矢口加寿子(やぐち・かずこ)
  1952年宇都宮市生まれ。宇都宮短期大学附属高等学校音楽科を経て国立音楽大学チェロ科卒業。チェロ奏者として活躍する傍らで、編み物の世界に惹かれていく。2008年、ダイドーインターナショナル手編糸事業「パピー」専属デザイナーに抜擢される。2018年から母親の岡幸子さんが創設した「フローラ編物学院」(旧専門学校)の2代目院長に就任。
ニットデザイナーになったきっかけは
  チェロ奏者として都内で多忙な日々を送る中、35歳のときにスランプに陥りました。「無心になれるものを」と始めたのが編み物でした。
ひとつの「点」が、徐々に複雑な絵となる過程は、まるで緞帳(どんちょう)がゆっくり降りる様に似ていて、成果を感じ夢中になりました。 ニットを作ってコンクールに出展すると、次々に入賞するようになりました。基本を学ぶ中、講師の仕事が入るようになったのがきっかけです。








成功の秘けつは 何だったのでしょう。
  技術が未熟でしたから、音楽で培った感性を生かしました。デザインを考える際も、テーマとなる音楽を選びそこからインスピレーションを得ていました。音楽に起伏があるように、作品やセミナーにもメリハリを持たせました。

仕事内容は。
  10年前からダイドーインターナショナル手編糸事業
「パピー」の専属デザイナーとして、手編みニットのデザイン考案とセミナーを行っています。
  同社から年に2回、新作の糸が発表されます。その糸一式が私の手元に届くので、それを使ったニットデザインの図案を毎回5案ほど起こします。次に、編んだニットと図案を持ち、同社が運営するセミナー全国25会場で発表します。また、雑誌掲載の依頼を受け、対応を行っています。

やりがいは?
 
私のデザインひとつで、糸の売れ行きが大きく変わります。他にはない個性を出しつつ、難しすぎないデザインが求められます。セミナー会場には、実際に編み物教室を開いているような目の肥えたお客様が大勢います。その方たちに、「この糸を買って、これを作ってみたい」と思わせられるかを考えなければいけないので、やりがいがあります。

  思い出の作品を教えてください。
 
「夜桜幻想曲」という創作活動としての作品が仕上がった際、父親が「いい桜だ」と大変喜んでくれました。しかし、その後、父は倒れ帰らぬ人となりました。今でもこの作品を見ると、あの時の父の笑顔を思い出します。

編み物とは何ですか。
  表現方法のひとつだと思います。自分の思いや旅先の風景など、抽象的な世界を表現できる奥の深いものです。テーマに沿って知識や見聞も広がり、ひと編みごとに気持ちをも編み込む…まさにエネルギーの集大成です。

(問)フローラ編物学院

☎028・622・5988
インフォメーション
お問い合わせ

下野新聞社営業局

〒320-8686 宇都宮市昭和1-8-11

  • アスポ編集室
    電話:028-625-1241
    aspo@shimotsuke.co.jp
  • 営業部
    電話:028-625-1133
アスポとは

「Aspo」は下野新聞社が発行する生活情報紙です。「明日をポジティブに」との思いを込めてアスポと名付けました。下野新聞と一緒に県内約31万世帯にお届けしています。

  • Aspo毎週水曜発行

    「Aspo」は毎週水曜日発行。リポーター、エディターとも全員女性。ホットな話題や暮らしに役立つ情報、グルメ、ファッション、イベンントなどを女性の視点から発信しています。

  • Aspo健康特集

    「Aspo健康特集」は、県医師会や県などの協力の下、みなさんの健康的で充実した社会生活への指針となる情報を提供しています。年4回発行。

広告掲載のご案内
ページの先頭へ戻る