県内10の食の街道を巡る県主催のツアー「食の街道をゆけ!とちぎ田舎の歩き方」が7月から11月まで、全9回の日程で開催されます。各街道の食や農村風景をウォーキングやバスなどで巡るツアー。各街道ツアーの様子を紹介します。
『餃子の街宇都宮ベジフル街道編』
“ウォーキングツアー”
特別な一日、大きな木や果実
![]() |
大きいにっこりを探し当てようと目を輝かせます |
「ツアーには68人が参加しました。午前中はJAグリーンインターパークを発着点に、約6・2kmをウォーキング。田園をのんびりと抜け、奈良時代に建てられたとされる成願寺へ。樹齢500年にもなる市天然記念物のイチョウをバックに思い出の一枚を撮影。平安末期の聖観音菩薩立像が祀られている大関観音堂では、特別にご開帳してもらい、間近で拝観する貴重な体験も。みずほの自然の森公園でひと息入れた後、ゴールへ。日光から参加した伊原さん親子は、「車だと気が付かないところに行けて良かった」と満ち足りた笑顔でした。
バスツアーでは、ランチのジャズ弁に舌鼓を打った後、鬼怒川大橋近くの岡本頭首工をこの日限りで見学。山口果樹園でのナシ狩り体験で、ひときわ大きいにっこりに手を伸ばし、思わずにっこりでした。

JAグリーンインターパークを発着点に、約6.2kmのウォーキングがスタート。国道121号線方面へ歩き、成願寺を目指します。

成願寺は、奈良時代に建てられたとされる由緒あるお寺。秋には樹高30m、樹齢500年にもなるイチョウが、春には枝垂桜が楽しめます。


成願寺から大関観音堂へ。特別に御開帳いただいた堂内には、像高2.5m、カヤの一木造りの聖観音菩薩像(平安末期)が祀られています。救いを求める声を聞くとこれを救う菩薩として、地域のかたからは大関観音と呼ばれて信仰されていたそうです。
宇都宮から参加した笠原光弘さん、洋子さんご夫婦は、今回で2回目の参加。「歴史などを見学で来て良かった。歩くだけじゃなく、歩くのを見ると行きたくなる」そうです。

代々に渡りお堂を管理をしている増渕利男さん(81)から説明を聞きました。







頭首工を見学する前にまずは、「ジャズ弁当」で腹ごしらえ。「ジャズの街 宇都宮」にちなんで、市内や近郊の農作物を中心にジャズにまつわるエピソードを弁当にアレンジしたお弁当だそうです。中身は、ジャズの街ニューオリンズ名物ジャンバラヤとガンボチキンの宇都宮風、宇都宮名物・餃子のフライドチキン風、「オーバーザレインボー」をイメージした野菜ソースで仕上げた栃木産ローストポーク&トマトなど、ジャズとお弁当が見事にコラボレーションされています。
![]() |
![]() |
|
取水口についての説明を聞いてから見学 | 普段は入れない場所からの景色は特別 |

農業用水と工業用水道事業の用水を鬼怒川から取水するための施設。普段は立ち入ることはできませんが、今回は特別に見学させてもらいました。鬼怒川の本流に建設された大規模な施設の迫力に、参加者の皆さんも圧倒されていました。


最後のお楽しみは、山口果樹園での梨狩り体験!
栃木県からエコファーマーの認定を受けており、完熟たい肥や有効部生物を使い、化学肥料や農薬の使用は極力控えて、家族全員で丹精込めって育てているそうです。




大人も子どもも一緒になって、ひときわ大きいにっこりを探し当てようと歩き回る参加者の皆さん。これ!と決めた実に手を伸ばして自ら収穫☆自分でとったにっこりを手に、満足気な笑顔がこぼれていました。
友人と参加した菅野真澄さんは「梨とメロンが大好き。来年もあれば参加したい」と笑顔いっぱいに話してくださいました。
家族4人で参加した渡辺涼介くん(小5)と駿くん(小2)兄弟も「探すのが楽しかった」と初めての梨狩り体験に満足気。にっこりと梨ジュースの試食もおいしそうに味わっていました。