3月は冬から春への変わり目の季節です。この時期は、気温の変化が激しくその変化に身体の調整機能がついていけなかったり、年度末の仕事や行事、新年度や新生活に向けての準備など身の周りの環境の変化、日常の生活のリズムや食生活の乱れによるストレスなどで体調を崩しがちです。
こういう時だからこそ、自らの健康を守るために、自分自身のからだに向き合うことが大切です。自分のからだの状態を知り、健康づくりや疾病予防をするために欠かせない習慣として定期的に健康診断、検診を受けましょう。
「健康」だと油断していませんか?
|
●健康診断、検診で生活習慣病の早期発見・早期治療を
生活習慣病は、「不健康な生活習慣」の積み重ねによって引き起こされる病気です。
平成25年度人口動態統計によると、県内の死因のトップはがん、2位が心疾患、3位が脳血管疾患でこれらの生活習慣病で全体の死因の約55%を占めています。
健康診断、検診は、生活習慣病の早期発見・早期治療につながります。一年ごとの検査値の変化を見ることで、早め早めに対策を立てることができます。
自分のためだけでなく、大事な家族のためにも定期的に健康診断、検診を受けましょう。
詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
・厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/
・e−ヘルスネット http://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/
自分の健康状態を知るためには
|
●健康診断(健診)を受けましょう
「健康診断(健診)」とは、特に自覚症状のない人が健康であるかどうかを確かめるために行うものです。
例えば、40歳以上75歳未満を対象に行なわれる特定健康診査(いわゆるメタボ健診)や職場の定期健康診断、労働安全衛生法に基づく有害業務に係る健診などが挙げられます。
よく「自覚症状もなく健康だから」、「個人で医師にかかっているから」、と言って健診を受診しない人がいますが、このような人こそ、健診の大切さを理解し、健診を受けてほしいものです。
●「検診」を受けましょう
「検診」とは、特定の病気を早期に発見し、早期に治療することを目的にしています。例えば、「がん検診」などが検診の代表例として挙げられます。
がん検診は「がんがある」「がんがない」ということが判明するまでのすべての過程を指します。
受診することが推奨されている「胃がん」「肺がん」「大腸がん」「子宮頸がん」「乳がん」検診については、定期的に受診することが必要です。
「親戚でがんになった人はいないから」と気にかけない人もいるかもしれませんが、がんの発症には遺伝による発症よりも飲酒、喫煙・受動喫煙、睡眠といった普段の生活習慣が大きく影響しているのです。
異常が発見されたら
|
特定健診の結果、検査データで異常値が認められ、生活習慣の改善で健康課題を解決することが期待できる方には、保健指導が行われます。生活習慣病発症リスクの高さや、具体的にどの点をどう改善すれば良いのかといった指導が受けられる良い機会ですので、積極的に保健指導を利用してください。
また、がん検診で「精密検査が必要」と判断されたら、必ず精密検査を受診してください。早期がんであれば、治る確率が高くなり、しかも軽い治療ですみます。
健診結果を生活習慣の改善に活かしましょう
|
健診の大切な目的の一つは、健診結果を生活習慣の改善に活かすことです。バランスの良い食生活、適度な運動、十分な睡眠はもちろん、健康影響の最大のリスクである喫煙をやめ、飲酒をほどほどにする—などの改善をぜひ実践してください。
●健康診断、検診に関するQ&A
Q |
主婦の方が健診を受けるにはどうしたらいいですか? |
A | 40歳から75歳未満の方は、ご自分の加入している医療保険者(国民健康保険や協会けんぽ等)が実施する特定健康診査を受けることになりますので、保険者から送付される受診券や受診案内を確認してください。39歳未満の方は、市町が独自事業として行っている場合もありますので、お住まいの市町に問い合わせてください |
Q | がん検診も受けたいのですが |
A | がん検診はお住まいの市町で実施されています。特定健康診査と一緒に実施される場合もあります。お住まいの市町によって、健診メニューや費用負担の有無、手続方法などが異なりますので、お住まいの市町からのはがきや広報等を忘れずにチェックしてください。 |