脳卒中予防 減塩習慣に

2014/12/26
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五味渕秀幸院長 五味渕医院の五味渕秀幸院長

 脳の血管が詰まったり、破れたりして起こる「脳卒中」。最大の原因である動脈硬化を引き起こす危険因子には高血圧、糖尿病、肥満などが挙げられ、いずれも食事が大きなカギとされています。五味渕医院の五味渕秀幸院長に、脳卒中の予防につながる食事のポイントなどについて聞きました。

遅くても
40代で健診を

—脳卒中を予防するために、食事ではどのような注意が必要でしょう。
   日本人の食生活は、主食のごはんに塩味の濃いおかずを合わせる傾向が強く、子どものころからそうした料理に慣れてしまっているのが現状です。大人になっても外食の機会が多くなり、塩分を摂りすぎています。さらに加齢とともに味覚が衰えてくると、無意識のうちに濃い味を好むようになります。

脳卒中を防ぐ食事のバランス 塩分には血中のナトリウム濃度を上げる作用があり、その濃度を一定に保つため水分を取り過ぎると循環血液量が増え、血圧が上がります。塩分の摂りすぎは脳卒中の危険因子である高血圧を悪化させ努力が不可欠です。現在、日本人の平均的な食塩摂取量は1日11~12㌘とされていますが、少しずつ薄い味に慣れながら1日6㌘程度を目標にしてください。例えば、家庭での減塩では和食のだしに鰹節、昆布、アクセントにスパイスやハーブを使ったり、酢やレモンなどの酸味を活用するなどメリハリをつけた減塩の工夫をお勧めします。

—そのほか食生活ではどのような点に気をつけるべきでしょうか。
   減らしたいものは、塩分のほかに総エネルギー(カロリー)、脂肪分などがあります。逆に脳卒中の予防に有効なビタミンやミネラルはたくさん摂るように心がけてください。お酒は、適量であればリラックスし、血圧を下げたり、善玉コレステロールを増やすなどの効果もあります。しかし、飲み過ぎは脳卒中の危険因子となってしまいます。

—「健康長寿とちぎ」の実現に向け、読者にメッセージをお願いします。
   遅くても40代になったら健康診断を受けて自らの健康状態や危険因子の有無をきちんとチェックするべきです。特に高血圧や糖尿病などには遺伝の要素も大きいので注意が必要です。食事のほかにも、適度な運動や規則正しく心穏やかな生活を心がけ、ぜひ「健康長寿」を実現させてください。今後、県医師会としても「伸ばそう!健康寿命プロジェクト(仮題)」「よろず相談(仮称)」などの事業を通して、県民の健康づくりを応援していきます。

五味渕秀幸(ごみぶち・ひでゆき) 1973年順天堂大学医学部卒業後、同大学勤務。五味渕医院副院長を経て97年から同医院院長。2010年から栃木県医師会副会長。宇都宮市医師会会長、宇都宮市医療保健事業団理事長など歴任。

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