県内の市町で、最近見られる新たな流行や活動をはじめ、その土地ならではの“旬の動き”を紹介する「わが街トレンディー」。今回は大田原市の中心部、古くからの同市のシンボル的存在である金燈籠(かなどうろう)が建つ中央(山の手)通り付近。かつては中心として栄えたものの、空洞化などが目立つ時期もありました。

そこに再開発の拠点として複合施設「トコトコ大田原」が建設されたことなどがきっかけに、新たな地域活性化の動きが始まっています。古くて新しい街を紹介します。

 

 

 

山の手通り、にぎわい今昔

 

「金燈籠が照らす町」として歴史と文化を残しながらも、新たな変化をみせる中央通り。大田原市のシンボル的存在である金燈籠交差点周辺は、毎年、市の一大イベント「屋台まつり」が開催され、町の中心市街地として古くから栄えてきた場所でもあります。

 再開発に伴い5年前に建設された「トコトコ大田原」のほか、近年は飲食店やジムなど新たな店も増え、市民の憩いの場としてだけでなく、市内外から訪れる人も増えてきました。

      大田原市提供

一方、「新しい人やものを受け入れつつ、町のにぎわいを失わないように」と、市内には九つの商店会があり、地域に根差した活動を続け、活性化を目指す商店も数多く点在します。

 今回は金燈籠交差点から北方面の中央(山の手)通りと荒町商店会周辺の街並みに残された建造物の数々、新たに加わった施設にスポットを当ててみました。

 

NPO法人ナチュラル理事長・荒町商店会会長 高野正希さん(52)

 

4年前、一度は解散した商店会。大田原商店連盟からの要望もあり「自分たちの町に以前のにぎわいを戻したい」と、2年前、荒町商店会を再結成しました。荒町観音堂の桜・例大祭の準備やのぼり旗を作成し、中央通り周辺だけでなく、町全体が明るくなるようなPR活動に努めています。    他にも「おおたわら日曜あさいち」のリーダーを15年前から、毎月第4日曜日、山の手整骨院駐車場で実施し、気軽に集まれる「井戸端」作りを続けています。

 川崎市から大田原に移住してきて、約20年が経ちました。親身になって話しをきいてくれる方、町の一員として受け入れてくれた方がたくさんいます。「受け継ぐことができるから続けることができる」。町に恩返しする気持ちで、この周辺が少しでも盛り上がっていけるように、今後も皆さんと一緒に考え、進んで行きたいと思います。

 

「駄菓子とおもちゃのお店 ピッこりん堂」

 

大正時代に建築された蔵屋敷。元は金物屋として使われていた建物を「できるだけ当時の雰囲気を残したい」とその魅力を存分に引き出せるように、看板や作り棚などはそのまま残して、たくさんの駄菓子とおもちゃであふれる店内に改装。どの世代でも楽しめるお店に生まれ変わりました。

 

 店内には姉妹店「Apple mint」の手作り雑貨も販売中。「お店に来てくれる子どもたちや家族、ご年配の方、みんなの笑顔がうれしい。さらにたくさんの人でこの周辺がにぎわえる場所のひとつにしていきたい」

大田原市中央1の3の15                   ☎なし。午前11時~午後5時、水曜休。

 

 

三倉カフェ

 

「地域の人たちと一緒に盛り上がっていけるような町づくりができたら幸せ」。岐阜県から移住し、5年前にカフェを開いたオーナーの三島大輔さん。

 蔵を改装し、落ち着いた雰囲気の店内から見えるのは、大谷石で建てられた待合用の蔵。その奥にも蔵があり、全部で三つの蔵が見物できるカフェです。手刻みの大谷石と均等に面をそろえた大谷石の平蔵、それぞれ造り方の違いを発見してみるのも楽しみの一つ。

 

「家族やお友達とゆっくり過ごしてもらえたら」午前11時からディナーまでどの時間でも利用でき、昼も夜も違った雰囲気が味わえるお店です。

大田原市住吉町1の1の3                   ☎0287・53・7337 午前11時~午後4時(OS)、ディナーは要予約。日曜、祝日休。

 

 

フィットネス ボクシングクラブ ハニーラルヴァ

 

「骨盤のゆがみが気になる」「体幹を鍛えたい」など、希望に合わせたトレーニングメニューを組み、じっくり、しっかり体を作り上げるフィットネスジムが6月にオープン。今年3月に東京から越してきた代表の芹江匡晋さん(35)は、日本スーパーバンダム級チャンピオンも獲得したプロボクサー。これまで身に付けて

きた経験と知識、他にはないオリジナルでコアなトレーニング方法を教えてくれるとファンも増えてきました。30代から70代までの女性が9割。キッズスペースも完備してありママたちも気軽に通えます。

大田原市山の手1の7の7                              ☎0287・33・9217 午前9~午後9時(午前中は予約のみ)。        水曜、第4日曜休。

 

おおたわら日曜あさいち

 

毎月4週目の日曜日に山の手ビル駐車場で開催しているおおたわら日曜あさいち。音楽とフリーマーケット、おいしいカレーなどが人気で、朝からにぎわう憩いの場となっています。

 商店主らで組織するNPO法人ナチュラルが、2003年7月ににぎわい創出を目的にスタート。これまでに180回近く続いている“名物”でもあります。

昨年からはステージを広くし、たくさんの人に見てもらえる場を作りました。弾き語りや篠笛とカホンのアンサンブル、ジャズやロックまでそのジャンルはさまざま。「以前のような活気のある場所を取り戻したいという思いと、音楽で町が盛り上がってほしい。そんな思いをどうにか形にしたかった」と運営者の1人、瀧田真一さんは話します。次回は25日に開催されます。

(問)NPO法人ナチュラル☎0287・24・0999

 

「タマリスク 矢吹」

 

 町のシンボル金燈籠近くに、思わずのぞいてみたくなるような場所を発見。中央通りにある理容室「タマリスク 矢吹」の外観に設けられた高さ4・5㍍ほどある大きなステンドグラス。ドイツ製フィッシャー社のガラスを使い「シルクロード」をテーマにした作品。

昼と夜、光の当たりぐあいで色の見え方の違いも楽しめます。店内に、もう1作品あるので、ご覧になりたい方はお声をかけてぜひ。

(問)同店☎0287・22・2214